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アイテムジャラジャラ弾消しシューティング! 「トラブル☆ウィッチーズ Origin -アマルガムの娘たち-」レビュー

2021年ゲームレビュー 19 
7.3時間。デフォルトキャラ5人とDLCキャラ2人でクリアするまで。
買物システムや魔法陣による弾止め弾消し、それに伴う大量のアイテム生成が楽しい横スクロールシューティング。ビジュアルが強いゲームはそれだけで満足できるところ、ストーリーやゲーム部分もハイレベルな作品だった。
以下ネタバレ。

ストーリー

魔女「アマルガム」が至宝である「黄金のリング」を盗み出し、分割して6人の娘たち(1人は息子)に分け与えた。アマルガムを打倒してリングを元に戻せば英雄として扱われ王から褒美も出るということで、さまざまな事情や思惑を抱えた幼い魔女たちが魔女退治の旅に出る。

ストーリーはかなり充実しており、キャラ付けもしっかりしている。アマルガムの娘では、1面ボスのチャイムちゃんが一番ベーシックで、双子のリンクル&メルルちゃんや唯一の男子マルセム、辞書でも抱えてんのかというくらいに難しい話し方をする大ボスのアマルガムなど、みんな覚えやすい性格をしている。

リリーちゃんは口が大きくてかわいい

一方プレイヤーの自機たちも、素直な初心者魔女のプリルから、落ち目のアイドルのアクア、馬鹿なんだか大物なんだかよく分からないシエスなど個性豊か。彼女らに付き従う使い魔たちも良い感じに物語を進めてくれる。会話は驚きの全キャラフルボイスだ。

素直な初心者魔女……?

ストーリーの中身も紆余曲折ありつつ、どのキャラも最後はハッピーエンドなので安心。いや、それでもユーキちゃんのストーリーは重かった。ユーキちゃん、あのビジュアルと性格でなんてかわいそうな境遇なの……。

ユーキちゃんの外見だけで核心を突くスノーベリーちゃん

実は筆者はペロペロちゃんと同郷なので何を言ってるのか分かるのだけど……ペロペロちゃんみたいな結構な大人物が、こがん汚ねー言葉をつこうても、ええんじゃろうか。

細かい語彙まで拾われてるのはうれしい

ゲーム

難易度高めの横シューティング。近い弾源から速い弾が襲ってくるのでイージーでもノーミスは難しい。最初ノーマル相当の「ドキドキモード」でプレイして一瞬でゲームオーバーになった。

自機たちは、使い魔を中心に魔法陣を展開することができ、魔法陣に触れた敵弾は極端に遅くなる。この状態でその弾を発射した敵を倒し、そのあと魔法陣を解除すると、魔法陣に触れていた敵弾がお金に変わる。これが本作の攻略で中心となる錬金システムだ。

敵の弾が多い分、錬金されるお金もジャラジャラとたくさん出現する。さらに道中のショップでカードを買って、それにより使えるようになる特殊攻撃で敵を倒すと、魔法陣を出していなくても敵を倒すだけで敵弾がアイテムに変わる。都合、画面はものすごい数のアイテムであふれるようになり、これらを回収するのがとても気持ちいい。

<スターコインがカンストしたときコインが大きくなる派手さも良い>

カードによる特殊攻撃は強力で、さらにカードの発動中は被弾してもミスにならないので、カードは途切れなく買っていくべき。しかしカードに頼るだけでは逆にジリ貧になってしまうことから、やはりパターンも必要な点はいかにもシューティングらしい。

敵の弾幕は厚いがランダム性は低いようなので、きちんとパターンを組めば高難易度でもノーコンクリアは可能だろう。

それ以外のビジュアルも背景、敵、弾と、どれをとっても相当の描き込みが見られる。キャラ絵もエピローグの1枚絵も美麗。あえて難を挙げるとすれば、画面がにぎやかすぎて何に被弾したか分からないときがあるくらいだろうか。あとはメッセージウィンドウの一時消去とリプレイが欲しい。

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