遂に鳥取へ。ゼロ円ハウス生活、完。

令和4年4月5日ゼロ円ハウス190日目。鳥取初日。

アラームで目が覚める。6時起床。荷物を纏めて部屋を少し掃いて布団を畳む。着替えて朝ご飯を食べて出発の準備をする。あまり睡眠時間的に寝れていないので結構眠たい。少しゆっくりしつつゴミを纏めて最後のゴミ捨ての準備をする。さきちゃんが起きてきた。さきちゃんに見送られ、ゴミを抱えて原付きに乗る。そのまま原付きも旦那さんに返しに行く。ゴミを捨てて原付きも返してバス停に向かう。

眠さと朝日を浴びながらとぼとぼ歩いているこの様は正に半年前にゼロ円ハウスに来る時と同じと言っても良いほどにリンクする。

バスが来て乗り込む。やはり頭の中は、この先どうなるのだろうで頭がいっぱいだ。そしてどんな日々が待ち受けているのか?そんな事を考えていたらいつの間にか眠っていた。この感じもリンクする。新幹線で寝ていたなと。

時折起きては外を見る。景色がゆっくり過ぎていく感覚がある。緊張している時は研ぎ澄まされているのかは分からないが周りがゆっくり見える時がある。いつもの時間感覚?よりも明らかに遅い。自分の肉体的な動きに関してはあまり変化は感じられないが。

尾道に着いて、岡山をまずは目指す。尾道から岡山まで2時間はかからないぐらい。電車に揺られながら頬杖をついて窓から外を眺める。車内は結構混んでいて色々な会話が飛び交っていた。春休みなのか?学生っぽい人が多く、どこかに遊びに出かけるような雰囲気だった。電車でも寝たり起きたりしながら揺られていく。

お昼手前に岡山に到着してひと息つく。夕方頃、鳥取に到着したいので岡山でお昼ご飯を食べたり手土産を買うために自由行動時間にした。1人だけど。

岡山はゼロ円ハウスに来る前の引きこもり時期の時に1度訪れたことがある。その時期から自分は場所を楽しめないことを知り始めた。岡山を楽しむことが出来ずにモヤモヤしたことを思い出して懐かしくなっていた。

久しぶりの人混み。人混みを歩く楽しさを感じていた。流れがあってそれに沿う人、暗黙の了解でルートを譲り合う人、そんなものは関係無く歩きたいルートを歩く人、集団で歩く人、自身の都合で焦ってる人...色々な人、1人1人が作り出す全体の流れ。そこに自分の身を投じている事をどこか楽しんでいた。流れの一部の自分。ずっと人混みが嫌いで苦手で疲れると思っていた。確かに疲れないのは嘘になるが久しぶりでそれも一興な気もするし何だかんだで自分がそうだと思うほどに毛嫌いしてるわけでもなさそうだ。たまになら良い刺激になる。満員電車だけはごめんだが。やはり人の多い、都会と呼ばれる場所は割りと嫌いじゃないかもしれない。今だけで言えばやっぱり神奈川に戻って根を張りたい気持ちが湧いてくる。

岡山での時間を過ごして再度電車に乗る。特急券を買って電車に乗り込む。着実に鳥取に向かっている。そして眠気に襲われて寝てしまっていた。少しの間、寝ていて急に周りからガタガタ音が鳴り出して、なんだ!?って思ったら周りの人が座席を回転させていた。???と思っていると進行方向が変わることに気が付いて理解した。

座席を回転させて再度電車は出発する。眠気も落ち着いて外を眺めていた。なんかどんどん雰囲気が変わっていく。人の気配が薄い地域に入っていくような感覚。

そんな事を感じながら長い間、電車に揺られて鳥取駅に到着した。改札を出た時に静かな所だなと感じた。カフェに入って日記を書いたりしながら時間を潰していた。しょうたろうさんには一応、鳥取駅に着きましたと連絡を入れた。そしたらすぐに返信が来て、鳥取駅近くの現場に居るとのことで合流した。

しょうたろうさんは作業真っ最中だった。現場の中も見学させてもらって、中にはもう1人居た。T君。22歳でかなり若い。3月末から来てるそうだ。挨拶を交わしたがお互いに探りあって緊張感があった。現場は2階建てでT君は2階で作業していた。自分は外でしょうたろうさんの作業を見たりしていた。時折、2階に目をやると必ず目が合う。多分どんな人なんだろうと思ってるのだと思う。自分が今そう思っているから。

しょうたろうさん達の作業も終わり、車に乗せてもらう。喫茶ミラクルでの生活が始まる。途中でスーパーに寄っていただいて買い物をした。

スーパーでゼロ円ハウスで食べていた物の値段を確認する。だけどとりあえず本日は冷蔵庫状況も分からないので必要最低限の食材しか買わずに買い物を終えた。

喫茶ミラクルに着いて部屋を案内してもらう。部屋は2階にあって結構広い建物だなって印象。そしてめちゃくちゃ萎縮してる自分がそこには居た。とりあえず布団にくるまって時間を過ごす。

食欲もあまり無かったが買ったバナナでも食べようかなって思って下の階に降りると、しょうたろうさん、ゆかさん(しょうたろうさんの奥さん)、はぶっちさん、T君が勢揃いしていた。はぶっちさんにすぐに萎縮してるのがバレて「なんでそんなに余所余所しいの?」って言われた。

自分は人生でシェアハウス的な形の所に住んだことはゼロ円ハウス以外では無い。しかもゼロ円ハウスは最初から居たから勝手を自分が作ったと言っても良いけど、初めて出来上がった場所に入る経験を今している。その勝手が分からぬうちは慣れるまでに時間がかかるだろうなと思っていたし内面が不安定になるとは予想している。でもはぶっちさんに声をかけてもらって少しほぐれた気がした。

バナナを食べて少し皆さんと話して自分は寝る準備をして布団に入った。目がギラギラしてるのが分かる。寝れるだろうか。明日から早速大工の仕事に参加させていただく。アラームをセットして眠りにつく。

ゼロ円ハウス190日目終了。


※追記。2023年1月16日。

上に書かれている4月から日々が過ぎてこの追記を書いている。最初は鳥取編も書こうと思ったのだが鳥取に移住してから急にnoteから自分が離れていった。noteを開いても指は動かない。文字がコトバが指先から出にくくなっていた。今日、この日まで確かに色々とあったけれどそれは機会があれば纏めて鳥取編として書きたいと思う。なのでゼロ円ハウスの日記はここで終了です。読んでくれた方が居るかは分かりませんがここまで読んでくださりありがとうございます。そして後味悪く終わってしまうことをお許しください。

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