久しぶりに遊んだ。

令和4年3月29日ゼロ円ハウス183日目。

アラームで目が覚める。とりあえずグダグダしたり、起きてごみ捨てに行った後にご飯を作って食べる。寝癖直すついでにシャワーも浴びる。引きこもり時期から気にしなくなったが仕事をしていた時とかは朝と夜にシャワーを欠かさず浴びていた。寝癖を直してドライヤーをして髪をおおよその形に整えて職場に着いてから髪をセットしていた。今思い返すと凄くマメな生活していたなと思う。それが普通なんだろうけどね。自分の中で比較すると、今から見たら相当マメなヤツが過去には存在していたらしい。そんなことをシャワーを浴びて思い出していた。

多分、こっちに来てから遊びに行こう!なんてのは皆無だったし自分がゼロ円ハウスに来る時もそんな事は皆無だろうなと思っていた。だから遊ぶ、出掛ける服装に持ち合わせが無い。元々、服やファッションに全く興味が無くて適当だった。そこに、たまに友達に選んでもらった物とかを交ぜて何とかしていた。だから自分がファッションにおいて何が好みなのかすら良く分からないので着たい物を着たら良いとか言われたりすると混乱するし店員さんに選んでもらったこともあるけれど接客されている感覚が気持ち悪くて2度としないと誓った。当たり前だが人としての物じゃなくて店員としての意見と言葉と反応が飛んでくるのであまり自分には合わなかった。

なんかこう言うのとかも自分の好みを探そうとしたり自分は何を着たら良いのか?とか思うよりも着れるものやセオリーとしての似合うとされるものを着たら良いのだと思う。それか人に選んでもらう。それを素直に着る。それが良い気がする。

そんなことを思いつつも2人も起きてきて準備が整ってさきちゃんの車でお昼前に出発。行き先は福山。1時間ぐらいの車中も体力を使いきってしまうのでは無いかと思われる程に既に盛り上がっていた。

福山に到着して、カラオケ前にさきちゃんがオススメするインド料理屋でお昼ご飯を食べて腹ごしらえをする。

自分はご飯を複数人で食べる時にシェアする感覚が殆んど無い。自分の食べている物を勧めないし相手の物にもシェアを求めない。食べたければ自分も頼みはするがシェアすると言うことが基本的に頭に無い。さきちゃんは逆で共有したい?と言う思いがあるのかな?そこら辺は分からないけど、基本的にシェアしあおうとする。色々な物を楽しめる良さがそこにはあるのだろう。ただ自分にはそう言った食事の仕方は新鮮だった。まぁ単純に一人っ子なのでシェアする感覚が薄いのもあるとは思う。

ここから話は脱線して感性の話になった。要は共感性みたいな所ってどちらかと言うと女性的な要素を指す時にの1つの一例に使われることが多いと思うが自分はそう言うところがそう言えば欠如しているなと思っていることを思い出した。共感したり、あるいは共感から離れるが何かを綺麗と思えたり可愛いと思えたりする事がちょっと欠如している。別に男アピールしたい訳じゃなくて逆で、そう言うことを思える感じれる自分になろうと、身に付けようとした時期もあった。だけどどうにも共感しようとした時に嘘臭さが拭いきれずにどうしても形だけすら行う事が厳しかった。さきちゃん、こうた君もそうだが2人共に絵を描く。自分は絵や芸術やサブカルチャーとでも言うのだろうか?そう言ったことに人生で殆んど触れること無く過ごしてきた。自分の共感性や綺麗や可愛いと思える感性が薄いから触れてこなかったし触れる機会も自然と無かったんだろうなと思う。こうた君もさきちゃんが絵を描いていると言う影響もあって描いているのかもしれないがそれはこうた君にもその素質があったからで目の前でいくらそれを繰り広げられてもその素質が無かったら見向きもしない。確かに触れる機会としての母数は多いかもしれないし影響を及ぼす可能性は高まることは間違いないが影響があっても舵を切らせることは不可能。やはり舵を切らせるとなるとそこにはやはり素質が無いとそこまでにならない気がする。

景色を見ても目新しさにおいて感じることはあれど良かったとか感動するとかそう言ったことはあんまり感じない。絵を見ても何がどう上手でどこを見たら良いのか良く分からないからこの人はどんな事を元にこの絵を描いたのか?描く時はどんな感覚なんだろうか?とかしか思わない。音楽でも大体同じ。音色や歌声が良いとかは全く分からない。まぁ知らないだけだから自分が見れる所を見ているとも言えるが逆に言えばそう言う見方しか出来ないと言う事だ。

カレーを食べ終えて店を出てからカラオケへ。

カラオケは尋常じゃない程に盛り上がった。冗談抜きで人生でトップクラスに盛り上がった。あんなテンションの自分には滅多に出会わない。世代もドンピシャでさきちゃんとこうた君の歌のチョイスがその都度、懐かしさを刺激してくる。

友達と行ってもこんなに盛り上がったことは無い。大体、3時間ほどでグダグダして冷めてくる。てかそもそもそんなに盛り上がってもいない。少しばかり声を張るぐらいで盛り上がると言うよりは単純に平常時よりも大きな声を出しているだけに過ぎない。しかし今回は冷めてくるどころかどんどん上がっていく。自分はこんなに何かを楽しめたのか、テンションを上げることが出来たのか、知らなかった。シンプルにそう思った。自分は人と何かを楽しめない、付いていけない、1人の方が好きで楽しめると思っていた。だけどどうやらそれはあまり正しい設定では無かったようだ。楽しめないのではなくて常に楽しもうとしていた。付いていけないのではなくて自分が楽しむ気持ちに周りが付いてこれなそうだから抑えていたのかもしれない。さきちゃんとこうた君とカラオケに来て、2人を見た自分が「あっ!そこまで行っちゃって良いんですね」ってなったからちゃんと盛り上がる事が出来たのかもしれない。何だかんだ自覚無いけどバランス的なのを無意識に取っていたのかな。この雰囲気ではこのぐらいの自分とか。このメンバーで集まった時はこのぐらいで、自分は周りからこんな感じのアベレージぐらいに捉えられていて、そこを越えると驚かれるだろうな。とか。分からないけど。

なんかゼロ円ハウスに来てからこう言うパターンが本当に多い。付いていけてないとか、体力無い、やる気無い、人と何かを楽しめない、みんなで何かを出来ない、やりたいことも、好きなことも無い...形としては色々な事があったが基本的に無いとしている事がベースにあったのかもしれない。

こんなことを言うのも嫌だけど、てか前にも言ったかもしれないが手加減してたのかもしれない。付いていけてない、体力無い、やる気無い、人と何かを出来ない、みんなで何かを出来ないのではなくて置いてきぼりにしてしまいそうだからそう言う事にした。置いてきぼりとは能力的な意味ではなくて気持ちの意味である。やりたいことも好きなこともないのではなくて自分以外が作ったやりたいことと好きの概念を追いかけ回していただけ。分からないけど、やりたいことや好きなことの置き所がただ違うだけで、思っているのとは大層に違うだけでもしかしたら既にやっていたりするかもしれない。

壊れてしまわぬように負担をかけぬように置いていかぬように慎重に慎重にどこかビビりながら関わる。壊れないし負担がからないし付いてきてくれるor追い抜く事は無い。こう言った形の信頼を感じる人があまり居なかったのか?それとも自分が諦めて見えていなかったのか?それは分からないけど。

色々な意味で自分が周りや他人を圧迫していると感じることを極端に避けている気がする。自分の意識範囲がぶつからぬように避けることも薄めることも出来なくはない。それでもぶつかる事を完全回避は出来ないし薄めてもゼロには出来ない。だから自分はパワーバランス的には上の人と関わっていたい。何度も言うけど背中を追いかけたい。そう言う人なら自分の圧ぐらいなんてこと無いし、なんなら自分が圧をかけられるぐらいが丁度良い。範囲広っ!って驚いていたい。

脱線したけど滅多に無い、気兼ね無く盛り上がれた時間だった。因みにカラオケには6時間居ました。昼から入って、出たら外は当然真っ暗でした。

帰り道。さきちゃんとこうた君が「(自分が)居なくなったらゼロ円ハウスでの生活がちょっと不安」みたいなことを言っていた。何が不安なのかは掴みきれていないが言い方から察するに日常的な所で何か思うことがあるのだろう。そして頼ってくれていたのかな?って思うとそれはやはり嬉しいなと素直に思う。不安を口にしている2人の前で思うことでは無いのかもしれないが。

頼られると頼られる快感に溺れそうな自分が怖いからすぐにそこから離脱しようとする。自分を頼んないでください。そんな出来たやつじゃないんでと。

自分は何かにすがり付くクセが強くある。だから今回であれば頼られると、自分が頼られる自分像を勝手に作り上げて演じて自滅してしまう。でもそのすがり付くクセも少しずつ弱まってきている気がする。回避しきれずに自滅した回数は数知れず。やっと理解し始めているのかもしれない。頼られるのは結果であって目的じゃない。それがちゃんと分からないと地獄を見る。

ゼロ円ハウスに帰ってきてからもテンションが冷えずにまたも盛り上がった。自分は芸人みたいだと2人から言われた。でもまぁ分からなくもないし先に書いた理由からそう言った要素は抑えているのかもしれない。自分とさきちゃんはともかく、普段のアベレージからしたらこうた君が1番振り幅があった。自分はツッコミ要素が強めらしいのでツッコミ。さきちゃんはマセキタイプ。こうた君はモノマネ(細かすぎて系)こうた君は動きや仕草のマネが非常に上手い。ゲームやアニメのキャラのマネがいつも自分には刺さる。さきちゃんも局所的にマネが非常に上手い所があってより深くマニアックな感じがある。

こんな事を言っているが自分も含めて明日はバイトである。果たして明日の朝の疲労は如何に。

寝る準備をして布団に入りアラームをセットして眠りについた。

ゼロ円ハウス183日目終了。

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