当たり前が重なっていく当たり前。

令和4年3月16日ゼロ円ハウス170日目。

アラームで目が覚める。ご飯を食べてバイトの準備をして出発する。コンビニでひと息。

今日は祥子さんの旦那さんの所でバイト。久しぶりな気がする。まぁきっと収穫では無いと思われる。前々からこの時期ぐらいに収穫じゃない仕事があるよとは言われていた。今日、行う事がその事を指しているのかは分からないが。

高根島の家に到着して合流する。

今日やることは、畑近くに生えた大木を切って片付ける事。とりあえずは切った残骸をトラックにガンガン乗せていく感じになるだろう。

旦那さんのトラックに乗って現地へ向かう。トラックが通ることなんかまるで想定されていないような道とも言えない勾配のキツい坂道を上がっていった中腹辺りに、所々に激しくツルが巻いた大木があった。どうやらビワの木と栗の木らしい。良く見ればその木の下には栗が落ちていてビワの花?も散乱していた。

辺り1面には畑が広がっている。旦那さんが管理している畑だけではなく色々な方が管理している畑が無数に広がっている。そこに栗の木とビワの木があることがマズイのだ。イノシシのエサになるのでイノシシが食べに来てしまう。そうすることでその周りにある畑も被害にあうことになる。そう言った可能性を減らすために木を切らなくてはならない。

知ってる人からしたら意識せずとも繋がる、栗とビワの木と畑とイノシシの関係性。だけど自分は何も知らない。だから最初こそ切った木をトラックにガンガン乗せると言うだけだった物に何故それをやるのか?それをするに至る物が見えるようになる。本当はその先もきっとあるハズだ。しかし今の自分にとって、なるほどな!と思うのには充分すぎる情報と繋がりに他ならない。

日々過ごす中で生活する中で色々な物を見て聞いて考えて感じて繋げて関連を持たせる。そしてそれを当たり前として生きていく。それの繰り返し。だからいつまでも自分に満足出来ない、しない。でもそれで良いと思ってるしそれが良い。いっぱい考えて悩んだ過去や日々があってもそれはそれ以降、それが当たり前になるしそうだったと言う出来事と言うかそんな日々だっただけの事になる。だから考える量と範囲と深さに関して到達した所はすぐに当たり前になり、そう言うもの以上に意味を持たない。しっかり考えてきたなんて思わないし一生満足できない。考える事や悩みを例にしたけど基本的にどんなこともそうだ。到達したらそれは当たり前になり次に進む。そこにはそれしか存在しない。

ビワの木は何とか切ることが出来たが問題は栗の木である。ビワの木よりもデカイ上に生え方がイビツで旦那さんが登って切るにしても方向や切る角度を考えると切っている旦那さんにも被害が及んだりする可能性がある。とりあえず午前中は栗の木にはあまり手をつけずにビワの木だけを対処した形となった。

お昼休憩となり、旦那さんの家の客間でご飯を食べる。おばちゃんが1品、出してくれた。本日は暖かいのもあって、そうめんだった。久しぶりにそうめんを食べたなと思い、美味しくいただいた。

午後からハシゴを持って栗の木に取りかかる。しばらくして祥子さんも来られて3人でおこなう。

栗の木は特に太く、チェーンソーも中々、刃が通っていかない。祥子さんは切った栗の木を何かに使うみたいなのでそれもあって来られたっぽい。話を聞き間違えて無ければ椎茸?を栽培するのに使うようだ。

なんか祥子さんに会うのがとても久しぶりな感じがする。少し前までは頻繁に会っていたような気がするのだがそれもパタリと無くなったように会わなくなっていた気がする。それはそれで不思議で、人にはそう言うタイミングや時期ってあるよなと何とも口では説明しづらいけど何故か必然的な感じもする。全てが全て説明が付く事に囲まれるほど容易くは無い事は自分の認識の外側があること知らしめてくれる。

途中までは切られた残骸をトラックの荷台に乗せていたが後半は裁断機にひたすら突っ込んでバラバラにしていった。以前、苗の残骸を集めてバラバラにした機械と同じものだ。物凄い音と共に残骸を食べ尽くしていくかの如く残骸が吸い込まれてバラバラになっていく。

難儀だった栗の木も終わり、バイトは終了してお給料をいただいたて中華屋に寄り道して駆け込んだ。休憩している時に中華の話になって食べたくなってしまった。中華丼とイカ炒めと言うメニューを頼んだ。なんか普段頼まない物を1品挟みたくなった。お腹も減っていたし、余程の爆盛りで来なければ食べきれる自信もあったので頼んだ。中華丼自体も濃い目の味付けで、イカ炒めも濃い目の味付けで更に別で白米が欲しくなった。なんだかんだ余裕を持って平らげて買い物をしてゼロ円ハウスに戻る。

量は結構食べたので帰ってきてご飯を作って食べる気にはなれずに部屋でゆっくりしたりリビングで日記を書いたりなどウロウロしていた。

本日、Kさんはこうた君のバイトに付いていったのもあって取材に充分な時間をかけられたのだろう、いつもより早めにゼロ円ハウスを後にしていた。

自分も良い感じで肉体を使ったので適度な疲労は感じていたのでいつもよりも早めに眠気に襲われていた。

とりあえず眠気としばらく布団の中で格闘しつつも体を起こしてご飯を作って食べてから寝る準備をして再度布団に入り、アラームをセットして眠りについた。

日記が追い付かぬ日々が続いている。やはり現実的に時間は必要だなとここ数日は強く感じている。

ゼロ円ハウス170日目終了。

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