拒否をしつくして良かった。

令和4年3月31日ゼロ円ハウス185日目。

外が明るくなって目が覚める。3月も最後となった。そんな実感も特に持てずにいるが、持とうと敢えてしていないのかもしれない。それでも1つ1つ、何かが確実に終わっていく。現実は進んでいく。

特に夜まで何も予定が無いのでダラダラと過ごしていた。天気もあまり良くなかったので部屋でゴロゴロしたり日記を書いたりして時間が過ぎていく。

日記でもその節が強く見て取れると思うけどやはり、この半年は色々な事が自分の中で特に起きた気がするし出来事としても色々あった。そうやってふとした時に振り返ろうとする自分が良く出てくるようになった。

実家からゼロ円ハウスに来た約半年前。鳥取向かう今回はその時程に全く知らない地(その地は知らないが知っている人が居るところに行くので)に行くとか、完全な別れがあるわけでは無いけれど自分の内面的な反応は似ている物がある。やっぱり1つの分岐点と言うか別れなのかもしれない。そう、自分の体は捉えているのかもしれない。最近は少しばかり、ゼロ円ハウスで過ごしていても浮足立っている。ここを離れる準備をしているのだろう。ここを離れるよ。その浮足立つ感覚にそう告げられているように感じる。少しばかり、その情緒の乱れからか日記もどうにも進まないなと感じる事がある。書ける時は書けるけど無理だと思う時はnoteすら開く気になれないし開いてもすぐに閉じてしまう。そんな自分の感覚に少しばかり、一応この地を一旦は離れるのかと言う実感を湧かせられる。

なんかそんなことを考えていたのか考えていないのか分からないほどに漠然とした時間を過ごしながら夜になった。

夜は祥子さんの家でバイトの領収書を書くのと、その後にご飯に連れていってもらう予定になっていた。

領収書なんて本当に書く機会が無いし、そもそも久しぶりに字を書こうとしてペンを握った気がする。こう言った所に自分の学の無さがにじみ出る。ちょっと緊張しつつも書き終えた。なんだかんだ、旦那さんの所とイナバさんの所を合わせると結構働かせてもらっていたし合計金額も頂いていた。はて?これはどこに消えたんだ?あんまり手元に残っていない...でも贅沢したしお金使いたい時に使ったからな。それで少し残っているってことはまぁ自分の贅沢は安上がりなのかもしれない。基本的に食べたいもの食べてたから節約はしてなかったし適度に遊んだしストレスはあまり無かった。

でも今でこそこうだが最初は頑なに働く事を拒否していた。でも頑なに拒否をしつくしたと言っても良い程にそこを突き進んだら何も無かった。そこには先が無かった。そして、この道にはこの先が無いんだ...ちゃんとそう思えたのだと思う。それがあって、納得してバイトをさせてもらえている今がある。多分拒否しつくさない自分だったら辞めていたり、今もまだ働くのは嫌だと逃げ回っていた自分がそこにはいたかもしれない。

領収書を書き終えて旦那さんの車に乗り込んで焼肉屋に連れていってもらった。祥子さん、しえちゃん、ぜんちゃんも一緒で家族の団欒に自分が混じっている不自然さが妙に際立つ感じだった。

しえちゃんとぜんちゃんはたまに外で見かけることはあったけど久しぶりに関わった気がした。しえちゃんは何となく雰囲気が変わったと言うか少し明るく見えた。調子?体調?が良さそうな感じ。ぜんちゃんは少し大きくなっていた気がした笑

焼肉屋で遠慮無くしっかりとご飯とお肉を掻き込ませていただいた。しえちゃんもぜんちゃんも良く食べていた。ぜんちゃんに至っては普通に自分より食べるのでないかと思わせるぐらいに食べていた。食後には小分けにされたアイスがお皿いっぱいに運ばれてきていたが気がつけば無くなっていて殆んど2人が食べていた。凄い食欲だった。

祥子さんとはこの間、お会いしたが普通に話すのはそれこそ久しぶりな気がした。祥子さん自身も色々と忙しい日々を送っているし自分もバイトをさせていただくようになってから外には良く出るようになったし一応暇では無くなったので関わる機会も必然的に減っていった。そして祥子さんは相変わらず、突き進んでいた。やりたいことがあり、叶えたいことがあり、それに邁進していた。でも自分が最初の頃に祥子さんに抱いていた物はかなり薄れていた。ただひたすらに凄いな、良いなという思い。今も凄いと思うし良いなとも思う。だけど卑下でも何でもなくて普通に「自分はこう言う事を追い求めるのは違うんだろうな」と割りと冷静に思えている気がする。祥子さんみたいな人がいるから自分みたいな生きる力や切り開く力が弱い人が引っ張られて色々な所に運んでもらったり一緒に過ごさせてもらって生きさせてもらえてる事実はそこにはある。前までは漠然とした物と自分の卑下が主で凄いとか良いなと思っていた気がする。だけど今は何で凄いと思うのか?良いなと思うのか?それが自分の中である程度分かってきてるような所があるから冷静に思えている気がする。

何度も言うようだけど自分はこれから、取り組む物事において、なるべく自分の好みは一旦置いて考えて取り組んでみることがやるべき事だと思っている。これも何度も言うけど、好きな事、やりたい事なんかを探してきたけどそんなものは無かった。仮説としてどうやら続けている事、続いている事が好きな事、やりたい事らしい。そこにはキラキラしたものは無い。ただ淡白な感覚がそこにはあるだけ。だから、続けている事や出来る事や出来そうな事や求められている事...それらをやっていく。自分の好みや、そうでありたい自分は一先ず置いて。

そんなことを祥子さんにお話ししたらポジションの話になった。祥子さんから見て、自分は優しく気が利く方の人間らしい。そしてやはり人の先頭に立つとかよりは2番手3番手な感じらしい。先の話の通りで自分も2番手3番手、それに関してはそうだなと思う。優しいと気が利くかは分からないが。そして個性だなんだと言うよりも空いているポジションに入れると誰しもが活躍出来る気がする。しかしその活躍も自身が求めているものとは違うものになる可能性は充分にある。それを認められるかは本当にその人次第である。そして起業するか勤めるかとか色々な事に置いて二極化する中、その渦中で個性とかを作ったり発揮するのはとても厳しく難しそうだけどその二極化関係無くポジションを見つけられたら活躍も出来て生きやすいし周りも上手く回るようになる気がする。

祥子さんも人の素質や配置と自身のすべき事に悩みは尽きないようだった。

焼肉をご馳走になってゼロ円ハウスまで送っていただいて帰ってきた。帰ってきたらさきちゃんが鯖の煮付けを作ってくれていたので明日、いただこうと思う。それとこうた君とさきちゃんが髪を染めるらしくそれを見ていた。色的には青?ネイビー?みたいな色になるらしい。こうた君がまず先に染めることになり、まずはブリーチをする。こうた君は普段、前髪が降りているのだがブリーチを馴染ませる為に髪を上げたらめちゃくちゃかっこ良かった。しばらくすると段々と髪色が抜けてきてその脱色された髪色もとてもかっこ良かった。その後に色を入れる。色が入った髪色はネイビーっぽくは無かったがかなり似合っていた。馬と鹿の米津玄師の髪色みたいになっていた。さきちゃんは元々赤?みたいな髪色だったが暗めになった事でかっこ良さがプラスされて良い感じになっていたし落ち着いた雰囲気も出ていて良い感じだった。

なんか自分も髪をいじりたくなってきた。前髪も鬱陶しいしトップも長い。明日は髪を切りに行こう。そう決めた。短くしてもらおう。そう言えば祥子さんも髪切ってたわ。

寝る準備をして布団に入り眠りについた。

ゼロ円ハウス185日目終了。

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