現実味を帯びてきた4月。

令和4年3月19日ゼロ円ハウス173日目。

一応、アラームはセットしていたがその前に目が覚める。今日はKさんが午前中から来られる。やっぱね、撮られるからね、最低限の身嗜みを整える。最低限と言いつつ、その最低限を下回る風貌をいつもしている自分は何なのか?些か疑問である。

なんか朝から天気は不安定で太陽が出たかと思えば厚い雲に覆われたりしていた。少し雨が降りそうな感じもある。本当はこの休みの間に洗濯をしたかったがどちらとも天気が崩れていたので仕方無く今日はコインランドリーに行く予定だ。

そうこうしている内にKさんが来た。なんか良いものが撮れる予感があるらしいのでとの事だが特に予定も無いしコインランドリーを撮ったって何の足しにもならないだろうと思っていた。でも少しして、しょうたろうさんから連絡が来た。数日前に4月に鳥取に訪ねさせていただく件について連絡をしていたのだが本日の夜から電話で話そうとの事で連絡をいただいた。しょうたろうさんにも、Kさんがいると伝えて承諾を得たので夜から電話する事になった。

外にたまたまふらっと出たら、この間、八朔をコンテナ1つ分をくれた男性にまた声をかけられて、また八朔いるか?と聞かれた。いやさすがに食べきれてないので今回は大丈夫です。と断ったらKさんが、もらって!もらって!と言うのだが、自分的には腐らせちゃうし食べきれない物をもらうのは...と言うのは建前で単純に欲しい映像の為、その作為が受け入れがたい物だったから断った。仕事としては正しいのは分かるがそれと自分がそれを受け入れるかはまた別の話である。そこはちゃんと線を引いておきたい。表面上でバッサリ切って断った感じは出していないハズだが内面ではその作為に対してだけ一線引いた自分がいた。

自分はこう言う所があるから周りから見ると物事の基準の置き所が本当に分かりづらいと思うし、自分自身でもかなり分かりづらく説明しづらい。この間は大丈夫だったのに今回はダメとか似たような物事でザラにそう言った事が起きるので統一感が全く無い。あんまり相手に安心感を与えられるタイプじゃなく、その人自身がドツボにハマると結構気難しく見えるかもしれない。

そんな件がありつつも、午前中は結局、自分がカメラに向けてベラベラとまたもや話してしまい時間が過ぎ去った。何を話したか全く覚えていないが、何か前にも話したことを再度話していたような感覚を微かに感じながら話していた事だけは覚えている。

自分で自分のコインランドリーに行く時間を潰してしまって午後からコインランドリーに向かった。原付きに乗った瞬間に小雨がぱらついていて、大丈夫か?これ...って不安に駆られた。着く頃には少し雨足が強まってきているような気がした。とりあえず着いたので洗濯物を突っ込んでいく。暫く時間があるので適当に暇を潰した。

コインランドリーで日記を書いたりしていたら外が騒がしく思えて、出てみたら大粒の雨が勢い良く降っていた。おいおい...マジかよ...帰れんのか?これ。多分、原付きを数メートル走らせたらびしょ濡れになると思われるほどに降っていた。それならそれで仕方無いと半ば諦めて洗濯が終わった衣類達を乾燥機に移動させる。また暫く時間があるので日記を書いたり、YouTube観ながら過ごした。

乾燥が終わる頃には雨は弱まっていた。タイミングが良いなと思い、帰る。

帰ってきてからとりあえず、夜まで時間があるので部屋でゴロゴロしていた。Kさんは一旦戻ってきたが、また車を走らせてどこかに行っていた。

時間も過ぎ去り、外も暗くなってきた。その頃ぐらいにKさんも戻ってきていた。

しょうたろうさんから連絡があって、所定の時間より少し後ろ倒しになるとのこと。

それまでKさんと話していたが、ゼロ円ハウスに来るまでの自分の写真を全て欲しいぐらいの勢いで言ってきた。

正直、自分は写真を撮る習慣が全く無いので本当に自分の写真とかは少ない。小さい頃のも、親自身も写真を撮る習慣が無かったのでそれらも無いに等しい。どう使われるのか検討もつかないしあんまり乗り気じゃないがまぁこれは仕方無い気がする。スマホにいくつかだけは入ってるのでそれを送る形になるだろう。テコンドーのやつが特に嫌だがまぁこれも仕方無い気もする。どちらにせよ使われ方次第な所もある。

時間もあるので、前にこうた君と戦った時の動画を少しだけ見せてもらった。自分で言うのも何だが戦い方はまぁ悪くなかったのと、自分は自分が思うより体が大きく見えた。体格も身長も、全体のサイズ感?も。これは、存在自体が摩擦を起こしそうな程に威圧感がありそうだなと自分で思ってしまった。結構自分が想像してる自分とは雰囲気が違いすぎて勝手に動揺した。

良い時間にもなってきて、しょうたろうさんの連絡を待つ。そして程なくして連絡が入り、電話が繋がった。久しぶりの関わりである。約3ヶ月ぶりである。結構緊張している自分がいた。色々な物が複合されての緊張。即座にひもほどけるほど単純明快な理由はそこには無かった。KさんがWi-Fiを繋いでくれたのでビデオ通話に切り換えた。とりあえずは正確な日付けはまだ決まっていないが4月の初旬から中旬辺りで鳥取に向かう。自分の中で滞在期間は決めていないが、しょうたろうさんと家賃の話もしたので数ヵ月は滞在する予定だ。元々暫くは鳥取で過ごしたいとは思っていたので数日や数週間で帰ってくるつもりは全く無かったし、そこら辺は過ごしながら決めたいなと思う。自分を含めて同じ時期に3人来るらしくそのバランスを見て自分が伺う日を後日、改めて決めたいと思う。そんな予定の話からおめでたい話や自分の事について、Kさんが質問したりなど、1時間ほど通話をした。しょうたろうさんから、自分はそう見えていたのかとか思える所があって面白いなと感じたりしていた。

通話を終えて、何かフワフワしていた物が急に実体化して現実味を帯びてきたこの感じに凄く体から熱を感じた。そしてこの現実味を帯びてくる感じは、ゼロ円ハウスに来る時ととても似たような感覚だなと思い返していた。

そして関係無いが通話中に自分が髪をやたら触ったり顔を触ったりしていることに気が付いて自分のクセに気が付いた瞬間にとても嫌になった。多分、今まで撮られている映像のほぼ全てにこのクセが出てると思うしそう考えたらとても恥ずかしく憂鬱になった。

とりあえずは一段落を終えて、Kさんが今までの自分の写真を欲しいと言っていたので自分のスマホとKさんのパソコンをUSBで繋いでKさんが自分のスマホのファイルをひたすらチェックしていた。空のファイルが多すぎて苦戦していたしそもそも写真も少ないので更なる苦戦を強いられていた。数少ない写真を確認しながらKさんが放った感想は、ちょっと悪そうな雰囲気がある、写真だけ見ると楽しそうな人生に見える。だった。この写真を見るとそう見えるのか、へぇ~って感じだった。人に写真なんか見せないからそれはそれで感想を聞くこともないし新鮮な感じだった。

その後、Kさんは帰られた。少し遅いがご飯を作って食べて寝る準備をしてアラームをセットして眠りについた。

2日休んだ自分はエンジンをかけれるでしょうか。ちょっと不安です。

ゼロ円ハウス173日目終了。

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