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ご当地ヒーローのいる街

 あなたの街でご当地ヒーロー出会ったことありますか?
全国ネットのテレビ番組で放送されるスーパー戦隊・仮面ライダー・ウルトラマンと言った作品と違い、特定の地域でのヒーローショーを主戦場に地域活性化や、県外へ向けたPRなどそれぞれの目標を持って活動されています。今日はそんなご当地ヒーロー(ローカルヒーロー)の中から一部を見てみましょう。

悪い子は い"ネイガー"

ご当地ヒーローは、ヒーロー雑誌の代名詞「てれびくん」でもかつて特集されたことがあるほど、結構昔からあるわけです。そのご当地ヒーローの話をするのに、個人的に「外せないな」と思うのが、秋田県の「超神ネイガー」と、宮崎県の「天尊降臨ヒムカイザー」ではないかなと。

「超神ネイガー」は(株)正義の味方が手掛けるヒーローで様々なテレビ番組でも取り上げられたのでご存じの方もいらっしゃるのではないかと思います。

海を、山を、秋田を守る。
秋田発・地産地消ヒーロー
ちょうじん ねいがー
戦う秋田名物超神ネイガー 参上!

「超神ネイガー」公式サイトより

ヒーローショーはもちろん地元テレビへの露出も多く、戦闘にとどまらない”ロケ”に出ている姿もYouTubeなどで見ることができます。こういうストーリーにとどまらない活躍というのが全国ネットのヒーローと違う部分と言えるでしょう。


この「超人ネイガー」を手掛ける(株)正義の味方は、この他にも東北地方のご当地ヒーローを多く手掛けています。

神話がモデル!”どげんかしてくれる”ヒーロー

正直、ネイガーは有名ですが僕自身の思い入れはあまりなく・・・。
というのも、僕の中のご当地ヒーロNo.1は、我がふるさと宮崎県の「天尊降臨ヒムカイザー」だから!
まずはとにかく、ビジュアルを見てください!かっこいいんです!

遥か昔、ヒムカの国は、
災をもたらす
悪しき者たちによって支配されていた。
しかし、天界から降臨した神々が、
災いをもたらす者たちを地底深くに封印し、
人々に「神話」という形で
封印の術をあたえ、語り継がせることで
地獄の門「オッタマゲート」を封印し、
ヒムカの国の平和は守られてきた・・・。

しかし時は流れ・・・現在。

人々から「神話」の記憶が薄れ、
封印の力が弱まり、
地獄の門「オッタマゲート」から、
闇の帝王を復活させるため、
地底からオジィ〜鬼たちが現れた。

「天尊降臨ヒムカイザー」公式サイトより

宮崎県は「天孫降臨神話」の舞台「高千穂(たかちほ)」があります。
宮崎県出身の方なら「天孫降臨神話」小学校などで聞いたことはあると思います。それくらい地元では神話が根付いています。

簡単に「天孫降臨神話」って何?というと、天照大神(あまてらすおおみかみ)という太陽(光)を司る神さまが、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)という神様を、神々の住む高天原(たかまがはら)から地上に送り、統治させたという物語です。その神の降り立った場所は国内いくつか説があるのですが、そのひとつが、この宮崎県にあるわけです。

話がそれましたが、その神話をコンセプトにヒーローが作られたわけです。
始まった当初はキャラクターの数もそんなに多くなかったと思うのですが、10周年ともなるとキャラクターの数も増えメディア露出も増えました。
一時期は、ラジオ番組もやっていたようです。
ただ、あまりご当地ヒーロ大集合的なイベントに出ている印象はなく、なんとなく世界観への「こだわり」の強さも感じられます。
ヒムカイザーそのものは、神話の中の特定の神様を取り上げているわけではなく、八百万の神々を降臨させて戦うというコンセプトになっています。高千穂の夜神楽の舞と同じ33個の必殺技で戦うという設定もあります。この設定は、果たして県民以外には刺さるのでしょうか?そのくらい地元への意識が強いとも言えるかもしれません。
中でも「タヂカラオ」は、そのまま神話に登場する力持ちの神様「手力男命(タヂカラオノミコト)」なのですが、マッシブな体にカブトムシを思わせる頭部パーツとめちゃくちゃかっこいいい!女性キャラもいて、平安時代「竹取物語」のかぐや姫のモデルにもなったとされる「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」をイメージしたキャラクターはその美しさのイメージそのままに、桜の花びらをイメージさせるビジュアルがかっこいい!
公式サイトでは、各キャラクターのヴォイスも聴けますのでぜひ!

敵キャラも面白い

ちなみに、敵キャラのネーミングも絶妙で
地獄の門「オッタマゲート」からやってくる敵たちですが、この「オッタマゲート」宮崎弁の「ひったまげる=びっくりする」から来てるんでしょう。戦闘員(雑魚キャラ)の掛け声は「オジィ〜、オジィ〜」。宮崎弁で「オジィ=恐ろしい」という意味ですね。

映画化も決定!

ちなみにこの「天尊降臨ヒムカイザー」2023年の映画化も決まっています。
全編、宮崎県門川町ロケという地元へのこだわり。昨年12月にはクランクイン&祈祷式が行われ地元メディアなどにも注目されていたようです。

記事によるとキャストもスタッフも主に宮崎県民を起用し、「県民参加型映画」をうたっていて。宮崎県北の小中高生が、映画現場での職業体験も行うそうです。ふるさと納税での寄付も受け付けているみたいですよ?

九州はハイクオリティご当地ヒーローの宝庫?

実は、最近もう一つ気になっている九州のご当地ヒーローがあるんです。
それが、2020年に福岡県の九州朝日放送(KBCテレビ)でOAされた「ドゲンジャーズ」地元のドラッグチェーンが中心となって制作実行委員会が組織されたというこの作品。めちゃくちゃかっこいいんですよ!
監督は、 ビデオ作品「行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー夢の超トッキュウ7号」の監督も務められていた荒川史絵さん。高岩成二さんも関わられている!まあ、いわば”本家”のみなさんが関わってるわけです。

今年(2023年)4月には新作「ドゲンジャーズ メトロポリス」も放送予定とのことです。
これまでの3シーズンは、Amazon Prime Videoや、Huluなど各種配信サイトでも楽しめるようですから、これからチェックして復習してみましょうかね。

新たに生まれるご当地ヒーローを応援!

そんなに全国にいるご当地ヒーローたちですが、主戦場がヒーローショーであったり、子どもたちとの距離感の近さが売りだったり。当然この数年の流行病の影響で運営は苦戦を強いられたことは想像に難くないでしょう。
ただ、そんな中だからこそ新たに「地元の子供達のためのヒーローが必要だ!」と立ち上がる人もいるわけです。

今回のネタを書こうと思い立ったきっかけでもあるのがこの、福井県で生まれようとしているご当地ヒーロー「古代竜士バレミアン」。
仕掛け人は、ヒーローショーアクターやお笑い芸人の経歴を持つ「マサ越前」さん。実はこの方が、名古屋で芸人をやられていた時代に一緒にお仕事をさせていただいたことがあり、Twitterをフォローしていたんです。そうしたら突如としてタイムラインに流れてきた、「ヒーローを作る!」とのツイート。びっくりしました!そしてクラウドファンディングのサイトを見て、ビジュアルを見て「か!かっこいい!」驚きました。

福井県といえば、言わずとしれた恐竜の化石発掘で有名な県。そして、恐竜とヒーローといえば「ジュウレンジャー」「キョウリュウジャー」「リュウソウジャー」などなど、相性抜群!そして、マサ越前さんのアクション見たことがありますが、期待できますよこれは!
2023年2月27日までクラウドファンディングも行っているようです。

ヒーローのスーツって、かなり高額なんですよね。でも一番こだわりたいところ。リターンの中には、初ステージの様子や副音声の動画を見られる権利がついたものもあります。数少ないヒーローの生まれる瞬間に立ち会える機会かもしれません。興味ある方は覗いてみてください。
そうだ!今度、マサ越前さんにポッドキャストの方に出てもらおうかしら。

あなたの街のご当地ヒーローは?

調べれば調べるほどたくさん出てくるご当地ヒーロー。
毎日何処かで誰かが何かから平和を守っている。そんな感じですね。
是非あなたの周りのご当地ヒーローも見つけてみてください。


この内容は、ポッドキャスト「DX聴合金」でも

この内容は、ポッドキャスト「#聴合金」でもお話しています。
ぜひ、あわせてお楽しみください。

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