【FX】RSIダイバージェンスの5分足スキャルピング手法【超初心者向け】

割引あり

1.はじめに

この記事においては

・まだFXを始めたばかりで相場のことがよくわかっていない  
・自分なりのトレードスタイルや手法が確立されていない
・なるべく複雑な相場分析はしたくない

というような方にはおすすめの

「RSIダイバージェンスの5分足スキャルピング手法」

についてお伝えしていきたいと思います。

トレードの具体的なやり方の部分は有料公開としてはいますが、無料記事の部分だけでも私の相場に対する具体的な考え方を少し書いているのでその部分を読むだけでも学びにはなると思います。

自動売買で機械的にトレードしても勝てるロジック

ここで紹介するRSI手法は基本的に逆張りのスキャルピングの手法となりますので、大きく利益を伸ばすことを期待できないものの

・複雑な分析を必要としない
・トレード初心者であってもルール通りにやればトータルで勝てる

ということを目的として作成しました。


元々このRSI手法は、私がようやく相場で勝てるようになってきた初期の頃に

なるべく他の人でも再現可能なトレード手法を作りたい」

と考え、RSIというインジケーターの中でも比較的簡単な部類のものを使ってそれを作ることに成功した手法です。

これは色んなところで何度か言っているのですが、FXなんて一人でいくら稼いでいても飽きるし虚しいだけです。

ある程度稼げるようになってくると、今度はそれを自分以外の人に還元したいって欲求が出てくるんですよね。

当初はこのRSI手法を用いて、ひたすらビットコインFXの1分足チャートでスキャルピングを行っていました。

bitmex成績③
一週間で約1BTC増やすスキャルピング

こちらはビットコインFXでその手法を用いて1分足スキャルピング手法を一週間ひたすら行ったときの履歴で、1週間で約2.93BTC→3.85BTCへと増やすことに成功しました。

なぜ為替でなくビットコインFXをやっていたのかと言うと、ボラが大きいことに加えて指値注文が刺さると逆に手数料がもらえるという「マイナススプレッド」の取引が出来たからです(Bitmexという取引所)。

短期間でここまで増やすことに成功した手法だけあって、正直めちゃくちゃ忙しいトレード方法でした。

この頃は初めて自分のオリジナル手法を開発出来た嬉しさも相まってひたすらチャートに張り付いて稼ぎまくるという熱量もあったのですが、ずーっとやっているとそのうち飽きてしまいました。

それと同時に「他の人がやるにしても忙しすぎる」という問題点がありました。

現在の私のトレードは、なるべく一回のトレードで大きな利幅を取るデイトレ寄りスタイルに落ち着いたということもあってこのRSI手法は今ではほとんど使いません。

しかし、このRSI手法自体は割とシステマチックに出来るルール作りをしたのでこのまま眠らせておくのももったいないと思い、このRSI手法を為替相場の5分足チャートに適用させる形でブラッシュアップさせてEA(自動売買ツール)を作成してみました。

その自動売買ツールでドル円相場において3カ月間トレードした結果がこちらです。

5分足スキャル
2020年4月~6月のドル円相場で3ヶ月間機械的にトレードを行った際の運用成績

期間としては2020年4月~6月までで、500万円を元手に3ヶ月で162万5208円稼ぐことができました。

マルチタイムフレーム分析(詳細は後述)を一切使わず月利約10%の利益が得られるとすると悪くないと思います。

全体的なトレードの傾向としては、大体リスクリワードが1対1~1.5程度のトレードを勝率6割くらいでやっている感じですね。

融通の利かない自動売買なので勝率はそこそこって感じですが、まあ裁量を一切取り入れず3カ月やってこれくらいの実績を残せるならばこのRSI手法のロジックの裏付けは十分と言えるでしょう。

それと同時に5分足用にトレードルールを作り直したことで1分足でやっていた時の「他の人がやるのに忙しすぎる」という問題点も消えたため、他の人に共有することにしました。

裁量であれば7割から8割程度の勝率に高めることも可能です。

スキャルピングなので利幅を伸ばすことはほとんど期待できませんが、水平線やトレンドライン、さらにはテクニカル分析で必須とされるダウ理論でさえ不要という簡単な手法になります。

私はいくつかトレード手法を有料で公開していますが、その中でもほとんど裁量を加味しないこのRSI手法は「超初心者向け」と言えますね。

価格も超初心者向けの手法なので一番お手頃です。

FXの手法というのはまず「ルールをきっちり定めてルール通りにやること」から始めます。

「守破離」の「守」ですね。

まずはルール通りにやればトータルで勝てるという感覚を腑に落として貰うことがこのRSI手法における一つの目標です。

なので、まだFXで自分なりの手法やトレードルールが定まっていないという初心者の方にはおすすめです。

2.「順張りor逆張り問題」とマルチタイムフレーム分析

まず、具体的なトレード手法の話の前に私が相場に対してどのような考えをもって普段トレードしているのか、本質的な部分を話していきたいと思います。 

順張りでなく逆張りである理由

なぜ順張りではなく逆張りの手法にしたのかというと、この理由としては

・相場の大半の局面を占めるレンジ相場において使えるためエントリーチャンスが多い
・初心者が勝つためには逆張りの方が簡単

ということが理由です。

レンジ相場というのは

「上に行ったと思ったら下に行く」
「下に行ったと思ったら上に行く」

という方向感のない局面のことなので、逆張りとレンジ相場が相性が良いというのは何となくお分かりだと思います。

レンジ相場
レンジ相場

こういったレンジ相場においては

「下がったら買いで入る」
「上がったら売りで入る」

という単純なエントリーを繰り返すだけでもそれなりに利益が出るというわけです。

では、初心者が勝つためになぜ逆張りの方が簡単だと言えるのでしょうか?その理由についてお話していきたいと思います。

書籍などでトレードの「定石」としてよく言われているのが

「順張りは安全で逆張りは危険」

というものです。

これはある意味では正しいのですが、説明が不十分であるとも言えます。

そもそも、トレードが順張りなのか逆張りなのかという点に関しては

・どの時間軸でトレードするのか
・どれくらいの規模のトレンドの波を取るトレードなのか

といった基準によって変わってくる曖昧な概念です。

例えば、順張りの手法として有名なものに

「押し目買い」
「戻り売り」

というものがありますね。

仮に1時間足チャートが上昇トレンドにある中で「押し目買い」をしようと思ったならば

「チャートが一時的に下げて押し目を作る時」

を待って上昇トレンドに乗っていくということを考えるわけですが、このような時というのは15分足や5分足といった短期足では「下降トレンド」になっているはずです。


つまり、1時間足チャートの押し目買いというのは

・1時間足の上昇トレンドに乗る順張り

であると同時に

・15分足や5分足の下降トレンドに逆らう逆張り

でもあると言えますね。

もっと言えば

「15分足や5分足の下降トレンドが1時間足の上昇トレンドの力にかき消されて再び上昇トレンドに回帰するタイミングを狙う」

というのが1時間足の押し目買いの戦略になるわけです。

例として1時間足の話をしましたが、1時間足ももっと大きな4時間足や日足といったより長期のトレンドの力にかき消される可能性があります。

そう考えると、5分足や15分足といった短期の時間軸のチャートだけでなく、1時間足、4時間足、日足といった複数の時間軸のチャートから

「現在値はどのような状態にあるのか」

ということを複合的に解釈してトレードをする必要があります。

このように複数の時間軸のチャートから現在値の解釈をすることを「マルチタイムフレーム分析」と言います。

マルチタイムフレーム
マルチタイムフレーム分析の概念図

マルチタイムフレーム分析をすることで現在値の解釈をし

・どの時間軸でトレードするのか
・どれくらいの規模のトレンドの波を取るトレードなのか

ということをきちんと明確にしていれば、どのあたりでトレンドが反転しそうかということについておおよその予測が出来るようになります。

つまり、マルチタイムフレーム分析をすることで

「どの時間軸のトレンドに対して順張りなのか」
「どの時間軸のトレンドに対して逆張りなのか」

ということが自然と分かるようになるわけすね。

そのため「順張りか、逆張りか」というのは実はそれほど大きな問題ではないのです。

もっと言えば、日足、四時間足、一時間足…といった具合に様々な時間軸のトレンドがすべて揃った方向に対して「順張り」を仕掛けられれば簡単ですが、時間軸ごとに異なる見方をしているトレーダー人がいる現実において

「すべてのトレンドが一方向に揃う」

などという極端な場面はほぼ有り得ず、むしろ方向感のない”レンジ相場”が大半の局面を占めることになります。

そして、冒頭で挙げた

「順張りは安全で逆張りは危険」

という理論について正しく言うならば

「(長期のトレンドに沿う)順張りは安全で(長期のトレンドに逆らう)逆張りは危険」

ということになります。

FXで効率的に勝ちを積み重ね、勝てる時に大きく利幅を伸ばし、大きな負けを減らしたいのならば

「長期のトレンドに沿う順張り」

がベストであり

「長期のトレンドに逆らう逆張り」

は推奨されません。

つまり、私個人の最終的な結論としては

「FXで効率的に勝ちたいならマルチタイムフレーム分析をするべき」

ということになるわけです。


しかし、きちんとマルチタイムフレーム分析を行おうとすると

・ダウ理論
・水平線(キリ番や週足日足レベルの4本値)
・移動平均線
・サポレジ転換
・フィボナッチリトレースメント
・エリオット波動理論
・トレンドライン
・切り下げライン、切り上げライン
・チャートパターン
・ダマシ

といった様々な分析手段を複合的に勘案していかなくてはなりません。

実際、私が公開している他のトレード手法においてこれらの話は普通に出てきますし、それが普段の私のトレードにおいてマルチタイムフレーム分析をする際に使用しています。

FX初心者の方にこれらを全部お話しようとすると混乱してしまうと思います。

そこで、この記事におけるRSI手法は

「長期のトレンドに巻き込まれる前にさっさと逃げてしまうこと」

により複雑なマルチタイムフレーム分析を除外しつつ初心者が勝てるということを目的にしております。

利益確定をするにしても損切りになるとしても、なるべくポジション保有時間を短くすることで長期的なトレンドの影響が及ぶ前に勝敗を決することが出来るというわけです。

ただ、当然ですが利益確定した後に大きく伸びて

「ここで決済しなければもっと大きく取れていたのに・・・」

ということもありますが、このRSI手法はそもそも

「マルチタイムフレーム分析が出来ないトレード初心者であっても勝てる」

ということを目的としているので、大きく利幅を伸ばすということは最初から諦めてもらった方が良いです。利益を伸ばせてもせいぜい10~15pips程度だと思われます(通貨ペアによりますが)。

1トレードで20~30pips以上の利幅を狙えるようなトレードがしたいのであればこのRSI手法は期待には沿えませんし、そして大きく利益を伸ばすのであればマルチタイムフレーム分析を勉強して相場観を磨いてください。

ただ、まだFXで勝てていないのであれば、この手法を愚直に行うことで

「FXはきちんとやれば勝てる」

ということを実感していただけたらと思います。

3.RSIのダイバージェンスで転換のシグナルを探る

本手法においては、名前の通り「RSI」というインジケーターを用いていきます。


「RSI」というのは「Relative Strength Index(相対力指数)」というものの頭文字を取った言葉で、「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」といった相場の過熱感を示すオシレーター系テクニカル指標になります。

一応、RSIの計算式として

A・・・一定期間の上昇幅(ローソク足終値)の合計
B・・・一定期間の下降幅(ローソク足終値)の合計

RSI(%)=A ÷ (A + B)/A × 100

というものがありますが、正直覚えなくても問題ありません。

ざっくり言うと一定期間中のローソク足を陰線と陽線のチームに分けて売りと買いの比率を決めているって感じですね。

ローソク足の終値ベースなので、イメージとしては「%で表した移動平均線」くらいに捉えておくと良いでしょう。


こちらはドル/円の5分足チャートにRSI(期間14)を表示させたものです。

画像2

基本的にはチャートが上昇すればRSIも上昇し、チャートが下降すればRSIも下降するという風にチャートとRSIは連動して動いているのが分かります。


しかし、チャートをよく見ると局所的に
「チャートとRSIの動きが矛盾するポイント」
があることに気が付くでしょうか?

画像1

このオレンジ色の丸で囲った部分がチャートとRSIの動きが矛盾するポイントですが、ここでは

・チャートは安値を切り下げている
・RSIは安値を切り上げている

という風にチャートとRSIの動きが逆行していますよね。

画像3

こんな風にチャートとRSIの動きが逆行することを「ダイバージェンス」と呼び、ダイバージェンスはトレンドが転換する際に頻出します。


上記の画像においても、ダイバージェンスの発生を起点としてそれまでの下降トレンドが上昇トレンドへと転換しているのが分かりますね。


今説明したものは下降→上昇へと転換するダイバージェンスですが、その逆も全く同じで

・チャートは高値を切り上げている
・RSIは高値を切り下げている

というダイバージェンスもあります。

画像4

今度はダイバージェンスの発生を起点としてそれまでの上昇トレンドが下降トレンドへと転換しているのが分かりますね。

こんな風にダイバージェンスの発生はトレンド転換のシグナルとしてどの時間足で見ても有効なのですが、こちらでは5分足チャートとRSIのダイバージェンスを軸としたスキャルピング手法についてお話していきたいと思います。

4.セットアップとエントリートリガー

RSIのダイバージェンスを具体的なトレード手法として落とし込むためには

「どの時点のチャートでダイバージェンスの発生と見なすか」
「何をもってエントリーするのか」

ということを明確にする必要があります。

先ほどから見せているチャート画像というのは過去のものであり、過去のチャートを見て
「ここで買ったら大きく上がっていた」
「ここで売ったら大きく下がっていた」

という結果論ならいくらでも言えてしまいます。

問題は「リアルタイムのチャートでRSIダイバージェンスをどう判断するか」にあります。

画像6

例えばこのチャートであれば、真ん中付近に分かりやすいダイバージェンスが発生していることが確認できます。

画像7

しかしこれは結果論に過ぎず、リアルタイムのチャートというのは右側の動きというのが見えません。

画像8

つまりチャートは常にこんな風に見えるというわけで、この状態で未来を予測するのがトレードなのです。

トレードのルールというのをもっと具体的に言えば

・セットアップ
・エントリートリガー

を明確にしなければなりません。

通常のトレードであれば「事前のシナリオ」を加えた
1.シナリオ
2.セットアップ
3.エントリートリガー

の3つを軸に考えるのですが、マルチタイムフレーム分析を必要としないこのRSI手法においてはシナリオは不要です。


セットアップとは「トレードが可能な状態になったかどうか」を確かめることで、セットアップの条件が整った後にエントリートリガーの条件を満たした場合にエントリーするという風に”二段階認証”のように考えるわけです。


この手法におけるセットアップとエントリートリガーはそれぞれ

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