#336C|人によるし場面による|成功要因を「仕事力・人間関係・運」で切り分ける視点
note365日連続投稿チャレンジ336日目。今日も30分縛りで書いていく。
自分が何かの向上のために学ぼうとする際、学ぶ対象が「何によってうまく行っているのか」を見ることは大切だ。
今回はざっくり3つに分けて、A.仕事の遂行能力、B.人間関係の運用能力、C.縁や運やアイデア、で見るという視点について。
自分から見て成果を出している人は「立派」に見える。仕事の能力もあり、人付き合いもでき、運もよく縁を掴む力があり、アイデアも豊富だと感じる。下から上は見えにくい。
しかし、成果を出している人であっても、意外と自分とそんなには違わない、というケースも少なくない。それほど超人ではなく、ナニカの部分がちょっと秀でている結果、今の成果を出しているという場合も多い。
先に述べたA,B,Cの3種類で、特に「仕事の能力」に関心がある人は多く、私自身も仕事ができる人には強い憧れがあるが、おそらく多くの人が思っているほど「仕事がすごいできるから成果を出せている」という人は多くない。
すごそうに見えた人でも、近づいてみたり内部に入るとそれほどではなかった、というケースも多く見てきた(マジですごい人ももちろんいる)。
それとは逆に、Cの人は多いなあと思う。「たまたま」といってしまってもいい。運や縁、関係性の上で、たまたま成り立っている。奇抜なアイデアを実行してしまえるケースもここに仕分けた。もちろん「Cの人は皆ラクしている」と言いたいわけではない。Cの人も日常しっかり努力しているから成り立っている成果だ。
しかし、「それはあなたの環境だから成り立っているよね」という成功はとても多い。それは「仕事能力で切り開いた」という人ばかりではない。
もともと裕福な環境があった上で書籍を出して100万部売れている、みたいなものだ。もちろんそれはあまり公になるいことはない。たとえば某M社の創業者は大富豪の血縁で、そのため大きな資金調達が可能であったために成功した、などは語られることはないし、聞いたところでなかなか噂のレベルを出ることはできない。
でも、そういうことはめっちゃ多い。
私だって今の生活・仕事の形が成り立っているのは、私独自の縁や環境によるところも大きく、私と同じような生活になるために、たとえば傾聴力を高めたり、人の困りゴトに無償でお手伝いしていったとしても、実現は難しいと思う。
しかし、そこには触れずにおいて、「多拠点生活をしながら、好きな人やサービスとだけ仕事をして、楽しく生きていくコツは傾聴力だ」といった、講座を開こうと思えばできる。
嘘ではないからね。それは私の今の状況が成り立っている一つの要素なのは間違いないことだからだ。それでも、それを身に着けたからといって私のような生活を実現できるかというとかなり微妙。これが成り立っている根本的な部分は別にあるが、その部分は他者が学んだり伸ばしたりして意図的に構築できるようなものではない。
そういうことばっか溢れているこの世界で、だから、「本当にその人が成果を出しているポイントはなんなんだろう」と見極める視点。これはめっちゃ重要だ。
そして、「今自分が仕事能力を高めたい」のなら、ちゃんと「仕事能力で人生を切り開いた人」から学ばないと効果は薄い。
他、たとえば仕事能力を高めてきたけどうまくいかないな、といったことを感じるなら、「人付き合い」でうまくやってきた人から学ぶ、というふうに、自分に必要なものがきちんと学べる対象を探すこと。
ただ、ここの見極めは難しい。教えている本人は「仕事能力でやってきたんだ」と思っていても、実際の成功要因は運だったりするケースがあるためだ。そういう人から習う仕事スキルは実践であまり役に立たない。
ちなみに、C.縁の部分はあまり学ぶことはできなくて、「意識する」という感じだ。自分の希望や目標が成り立つための「縁」を作るには、どんな生活、どんな能力、どんな人と付き合って、何をしていけばいいのか?というような発想をする。
そうして必要な縁を作っていく。学ぶことはあまりできないこの「縁」部分だがしかし、発想としてもっておくといい理由の1つは「自助努力」が影響を及ぼす範囲の限界を感じることができることだ。自分を変に責めなくていいし、変な夢を見ることもなくなる。
私は縁には遺伝子も含んで考えているが、たとえば精神的な病は遺伝率も高い。自分はなんでこんな精神薄弱で鬱々としてしまうのか、などと嘆いていたりするケースをとりあげると、それが自分のせいでなく遺伝であると知ることでラクになれたりもする。なかなか痩せられない、という人も太りやすい体質である可能性もあって、それを無視して「ただ痩せたい」という希望は自分を苦しめる。
とにかく、それが成り立っている諸条件、前提の確認はかなり重要だということだ。輝いている人がみな、素晴らしい能力や人格を持っていることが理由で、その輝きを得ているというばかりではないこと。
それらも踏まえて、自分なりの戦略を持って輝いていくこと。この辺りはまだあまり話されることが少ないなあと思う。こういう話を始めると、今ほど講座などが売れなくなるだろうから、世の中の講座やスキル系の販売者は「努力」押しで行きたいのかもしれない。
逆に、この辺りを見極めたり、個々人に合った戦略設計などの支援を私はしたい。もうちょっと市場が成熟していけば、より人々1人1人にとって最適化されたコースみたいのができていくんだと思うが、まだ10年くらいはかかるのかなあとも思う。
ちなみに「仕事、人間関係、運や縁」どれをメインで生きているのかは、雰囲気で見分けられる。仕事能力が強い人はあまり笑わない。ニコッとするくらい。人間関係でうまくいっている人はガハハって感じで明るい。運や縁が強い人はふんわりしていることが多い。
自分自身を省みて、自分と同属性の人から学ぶというのもいいし、自分とは違う属性の人から学ぶ時は、自分が活かせるところを取捨選択する視点や取り入れる時の変換が必要だぞ、と意識して学ぶ、というのも有効だ。
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