#254C|よいコミュニティとその成立のために必要なものは

 今日は「よいコミュニティとは?」ということを考える機会があったので、それについてつらつらと。今アタマに出て来ることを書き出しただけなので間違ってる可能性もアリアリのnote365日連続投稿チャレンジ254日目。


「居心地のよい場」に必要なことはなんだろう

新規の人でも居心地がよく、そしてリピートしたくなるような場やコミュニティをどう作るか。意識だけはいつもしている。

運営者なら誰でも内輪で盛り上がっているところには新規の人は入りづらいとわかっているはずだが、長く続けていると何が内輪ノリなのかにも気づきにくくなることには注意したい。

居心地のよさを作るために色々テクニックもあると思うが、本質的には「そこに集まっている人が全員良い人」であることには敵わないだろう。

オープンハートで、自分のことでなく相手のことに興味を持てて、人のために動くことができ、そもそも自分の人生に満足して楽しんでいる。

そんな人たちがいる場があったらぜひ居着きたくなる。その上で、それぞれに個性はあるので、その人のよさが生まれるような仕組みを作るのも運営の仕事だろうな。

ということで根本的には、1.いい人が来てくれるような仕組み、2.来てくれた人の個性が光るような仕組み。この2つなのかなあ。


そもそも「来たくなる場」に必要なことは

来てくれた人にとって、居心地よく、また来たくなるような場になるには「人」の要素が大きいとして。

ではそもそもなぜそこに来たくなるのか?どうして来てもらえるのか?という点では、どうだろうか?

そこに必要なものは「目指すもの」の存在。その魅力やインパクトだ。こちらは人の善し悪しはあまり関係ない。極端に言えば、たとえ嫌な奴がいたって自分がほしいものが手に入るなら、人は少々のことは我慢できる。

目標とするもの、手に入るもの、描く理想、そういうものが魅力的だったり強烈なほど、その場に人は来てくれはする。目標が手に入ると去るだろうし、手に入りそうにないと判断されても去るだろうけど。

しかし、そもそも人を呼べないと始まらない、という側面からすると、ある程度人に刺さるような「フック」は用意しなければならないのだろう。これも運営の仕事の1つ。1.来たくなるような目標を打ち出す。2.目標が実際に手に入る運営をする。


「人間×機能」の要素でよいコミュニティはできるか?

その場に"いたくなる"ような要素は人間的だ。その場の居心地の重要性。女性的とも言える。繋がりたい人の存在と実際の繋がり感が重要だ。

そもそもその場に"行きたくなる"要素は道具的だ。目標が手に入ればいいのだ。男性的とも言える。こちらはその機能の優秀さが重要になる。

道具として特化しすぎると人間的な関わりの場はできにくい。人はその場を「モノ」として見る。自分の役に立つかどうかで冷徹に切り捨てられる。

人間として特化しすぎると濁っていく。人はその場にいる人とだけでいつも座り込んで話すようになる。心地がいいかどうかが最重要で、負荷や変化を嫌い閉鎖的になる。

ずっと続いていく「場」とは、全体でどこかに向かって進み続けていること。そのために「目標」の存在が必要だ。同時に、そこが居心地がいいこと。そのために「良い人」の存在が必要だ。


やっぱり「熱量」が不可欠

これらを満たすようなものを現実的に落とし込むには、たぶん核になる人間の圧倒的な活動量と集中的なエネルギーの投下がいる。

テクニックだけで形式的に立て付けた「コミュニティ」がうまく回らない理由はここだ。たぶん、ゴールの存在より、よき人の存在より、それらを駆動させるための根本的な熱量の不足。だから、きちんとした場を作り上げるために必要なエネルギーはそれほどのものなのだ、という自覚や覚悟なく立ち上げても空中分解していく。

ほうっておくとふわーっと浮いて宙に消えるような性質に、どうやって重力を効かせられるか。動きを停止して淀んでしまいそうな性質に、どうやって鮮度をもたらせられるか。

最後は熱量。それは見た目のやかましさなどではなく、もっと根源的な。静かでも圧倒的なエネルギーを持っている場合もある。それを発揮できることが、場を作る人間の「資格」なのかもしれない。

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