#293C|目標達成のためには「自分」より「手段」を優先する

note365日連続投稿チャレンジ293日目。

失敗することはあっても基本的には「どんどん目標を達成していく人」というのは、無意識的に「自分」よりも「手段」を優先するような動きをしているなと思ったので記事に残す。


追記:まとめ

長くなったのでまとめた。

①目標を達成する人は「現状に縛られずに必要なことを実行する習慣」を持っている

②まず「やれそうなこと」ではなくて、「達成に必要そうなこと」から手段を考えることが重要

③そうして見えた手段をクリアするために、「自分ができること」を積み重ねていくという順番でセットする

④p.s.今がマイナスの状態であれば、それを癒やしてから→「手段中心」にシフトするといい


1.「自分中心」から「手段中心」へ

目標を達成するために何をするか?「自分」と「手段」のどちらを優先して考えるかで取る選択肢は大きく変わる。それが目標達成に強い影響を与える。

なかなか目標を達成できない人は「自分」を中心に考えている。「自分の今できること」の範疇からやれることを考える。そのため、目標を達成するために必要なことや有効度の高い行動を選べないことが多い。

どうあってもけっきょく人は「自分にできることしかできない」のだが、しかし「何をするか?」を考える順番には正解がある。それは2ステップだ。


2.2ステップに分けて順に考える

①まず先に「目標を達成するためにはどうすればよさそうか?」を「制約を外して」考える。自分の能力や状態、その他リソースを気にせずに、達成のためには何がいるか、どうすればよさそうか。

色々な案が出て、中には現実的に「この点をクリアしなければ目標は達成できないだろうな」と思えるものや、「そのためにはこれをする必要があるだろうな」といった手段なども浮かんでくる。

※浮かんだ見立てが「合っている」かはどうでもいい。ここで「正解」を見つけようとすると逆算的な罠にハマる。パッと浮かんだ程度でOK。


②そうして次に、挙がった「必要そうなこと」をクリアするために「今の自分ができること」を重ねて、どうやって進んでいくかを検討する。

ステップ1で見つけた手段はたいてい今の自分には難しいものだと思うが、それを今の自分がどうやってやるか、それは人に頼むといったことなども含めて、セットアップするのがステップ2だ。

こうした上で毎日に行動をスタートすると、重ねた活動が無駄だった、ということにはならない。


3.同じ「今できること」をやっていてもすごい差になる

これを逆にするとうまくいかない理由は、「自分」を中心に置くと「今できることの中から」手段を探すことになり、自分があまり成長変化しないまま実行できそうな選択肢ばかり出てくるからだ。

その中から何を選んでも、目標の達成に有効な可能性は低い。(壁が低い目標ならそれでも達成できる)

「手段」を中心に置くことにして、そもそも「目標達成に有効そうな手段自体」を探せば、その実行のために必要な分、自分は成長変化することになる。


結果的にどうあっても「今の自分にできる今目の前にあること」に集中して進んでいくことにはなるのだけど、「なんのために『今の自分にできること』をしているのか?」は、初期設定によってまるで違うことになる。

目の前のことに着手を続けていてもうまく行かない場合、ここに工夫するポイントがある。よい手段を発見するための「洞察力」は、「脱・自分中心」状態でこそ輝く。

この設定の差は、日数がたつにつれてものすごい差が開く。この順番を間違えてしまったばっかりに、同じように苦労してがんばった1年後、それでも未達成、という人と、バッチリ達成、という人に分かれる。


4.そもそも「達成方法がわからない」ことはどれくらいあるだろうか?

「どうやって目標を達成したらいいかわからないけど、とにかくできることをコツコツやろう」「目の前のことにだけ集中しよう」もアリ。何もしないより絶対にいい。

しかし、それだけではうまくいかないケースはかなりある。コツコツ続けて1年、3年、5年。やってきたけど芽は出ず、疲弊してしまった。という人も多いように。

そもそも「目標の達成方法がわからない」ということがどれくらいあるだろうか?その感覚自体が「自分中心になっているため」であることが多い。

今の世の中で自分が「達成したい」と発想するものは、大抵誰かが達成している。すでに手段が世にあるのに、それに目を向けないこと、向けても「自分にはそれはできないから」と考えることが、「自分中心」。細かく言えば「今の自分の能力中心」ということだ。


逆に「どうやってその手段を実行できる自分になるか」「どうやって自分に関係なくその手段をクリアするか」といった発想と行動が「手段中心」だ。

もちろん、身長が2mないと実行できないとか、親がアラブの王族であることとか、自分には本当に実行できそうにない手段ってのはあるが、それは見極められるだろう。

問題は「自分が手段に合わせて変わる」という選択肢を頭から持ち合わせていないことで、これが目標達成が難しい人と簡単な人の違いだ。


たとえば、Aという目標の達成にはbが必要で、bは今の自分にはできないけど、じゃあbのためにcを、それも難しそうなのでdを、と砕いていき、dをコツコツ始めることや、bができる人を探してくる、ということが結果が出るアプローチ。

Aの達成にはbが必要だけどできないので、今の自分にできるxをコツコツやろう、いつかAが達成できることを願って、というのが結果が出にくいアプローチだ。(出ることもあるけど博打)

余談だが、xをコツコツやっていたらAではなくEを達成して、これはAが達成できるよりもよかったね、となることはある。これはそもそもの目標設定に関する話題なので踏み込まない。この記事は、目標が正しいと仮定した上での、達成の方法についてだ。


「今の自分」を中心においているゆえに、できないと思い込んで検討もしなかった「手段」に光を当てられれば、現実は変わる。


5.私も「自分中心」で失敗ばかり

かくいう私も「自分中心」で、失敗ばかり。たとえばこの「連続投稿note」も、典型的な「Aを目指したX」という活動で、コツコツ毎日書いている"だけ"で、現状の答えは「失敗」という見通しだ。

寿命がある存在にとって「コツコツとただ続ける」ことは、「意味」はあっても「実利」は少ない。

実利を得るには構造として正しい見立てが必要で、立てた見立てに到達するまでは無限回の変化が起きるが、そもそも見立てがなければ続けていても変化が起こらず、時間がたっても何も育たない。

「昨日やったことは今日もやる」のは人間にとって自然なことだけど、それでは「昨日の結果が今日にコピペされる」だけにもなる。

「『昨日やったことを今日もやる』ことが、昨日と違う結果を出しうる」ような「今日もやること」を決めること。

そのために①「手段を中心において達成方法を発想」し、②そこから見えたものを「今日もやる」ようにセットする。

それでも手段は間違えることはある。しかし、構造があっていれば、変化は起こり続ける。その構造自体を外して、ガムシャラにコツコツしているだけでは奇跡は起こりづらい。


6.最後はマインドであり習慣

最終的に「目標達成」もやっぱり、手段でなくマインドの問題だ。

それは人としての「自由度」の違いと思う。「自分はこれをやってもいいんだ」と思える幅に、取れる手段は限定されるためだ。

マインドの問題は根が深いが、自分にとってひっかかりになっているものを探してクリアするようなアプローチをとっていけば、少しずつ自由になっていける。

(そういう意味において、この連続投稿noteは私の役に立ってくれた。毎日書くことが自分を深ぼり、中身を外に出す、という活動の1歩目を支えてくれた)


また別に、こういう考え方、動き方だってただの1つの「習慣」なので、身についてしまえばナチュラルにやっていけるだろう。これを身につけるまでは「そんな大変なことを」という気持ちになるだろうけれど、身についた時の恩恵はすごい。やっていこう。


p.s.自分の状態によって取れるアプローチは変わる

「手段を中心」にしようにも、今が「マイナス」状態の人には難しい。

マイナスとは、なんらかのトラウマのような精神への慢性的なダメージがあり、健康的な人よりも活動の選択肢が少ない人だ。

マイナスの人はまずはゼロに戻す活動からだ。内面の深掘りと問題のクリアや、心の安全基地の確立、カウンセリングなどによるアプローチ。ここが第一階層。

ゼロ付近の人は、さっさと自分中心から手段中心にシフトする訓練をするといい。そこから、目標達成のための色々なスキルや知識などがしっかりと活かせるはずだ。ここが第二階層。

そうして個人の目標達成がラクになっていくと、次に人と関わって達成を目指す大きな目標に取り組むようになっていく。ここで数字の扱いやチームメイク、人間の理解を深めるような勉強やスキルが役に立つ。これが第三階層。

これらはストレートに進むものではなく、いったりきたりするのが普通だ。三階層にいる人も、時にはマイナスになることもあり、それを癒やすために1年は一階層に戻る、といったように行き来して進む。

そうして三階層に定着してくれば、わりと自分は自由に生きられるなと感じるだろうし、逆にどこまでいっても大変なもんは大変で、がんばらないとねとも思うだろう。

どの段階でもポイントになるのは「自分中心」の視点を外すこと。そうして必要な努力を重ねていく。

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