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154|スマホを使うか?スマホに使われるか?

今後10年間で「これだけはやっておきたい」ことがあるとしたらなんだろう?と考えた。

それは「◯◯を達成する」などのことではなくて、「健康を守る」習慣、「知性を機能させる」習慣、「人との関係を育む」習慣、などを整えるといった、生活の「土台」部分に焦点が当たった。

note365日連続投稿チャレンジ154日目の記事は、その中の「スマホの活用」方法について、あらためて考えたこと。


「スマホを使うとバカになる」のか?

「スマホの利用が成績にどのように影響するのか?」について、東北大学の川島隆太氏が70000人以上を対象に調べた調査結果の内容を知った。

とても興味深かったのは、「勉強を2時間してスマホを3時間触るグループ」より、「勉強はしないがスマホも全く触らないグループ」のほうが成績が良かった、ということだ。

これは、スマホを使うことは2時間の勉強が無駄になること、どころかさらにマイナスになるほど悪影響だと言うこともできる。

調査の方法やデータの意味づけなどが本当に妥当なのかはわからないが、こんな話を聞くとあらためてスマホやSNSなどとの付き合いを考えさせられる。


スマホを「使う」か?スマホに「使われる」か?

そのようなニュースも踏まえて、ではその対策をどうしようか?

「TwitterなどのSNSを使うのは合計1日30分だけにする」といった「使用時間を制限する」案がまず出たが、どうもピンと来ない。それは解決ではない気がした。

「本当は使いたい、ついついやってしまう、だけど我慢して30分だけ」というような感じは本質的と感じられない。

しばらく悩んだが、結論は「主・従」の問題ではないか?ということになった。


「ついつい」見てしまうTwitter。Twitterのみに関わらずSNS、ネットサーフィンなども含む、スマホやパソコンの扱い方、それに接する「姿勢」の問題だ。

ようは「スマホが主人で、人間が従者」のようになっている。その関係性を整えるという箇所にアプローチせず、単純な利用制限などをしてもそれはただの我慢でしかない。

本質的な解決には、「奴隷が無限に課せられる苦役に耐える」ような仕方ではなく、「自らが主人になる」ような仕方が必要だ。

「スマホに使われている」時間は30分だけ、などと言わずに完全に0にするという気概で。逆に、「スマホを使う時間」は、必要に応じて、効果のある範囲でならいくらでも使う、というマインド。

これを自分の環境やケースに応じて成り立たせられることが、「スマホの奴隷ではなく主人となる」ということと仮定すると、ではそのやり方はどうすればいいだろうか?


スマホの「使い」方

言い換えれば、「目的」が先に立つか「目標」が先に立つか。それは「なぜ」と「どのように」のどちらに視点があるのか、という違いかもしれない。

たとえば、「Twitterをなるべく使わないようにしたいけど、人との交流には有効だから悩む」という発想は「どのように」的であり、「Twitterの使い方をどうするのか」という考え方だ。

「なぜ」で発想すると、「人と良い交流をするための1つの手段としてTwitter『も』有効なら使うし、もっといい手段があればそちらを取る」という考えになり得る。


そうすると同じ「Twitterを使う」という行為でも、その内実は真逆になる。前者は「Twitterの中に自分がある」ような形だが、後者は「自分の中にTwitterもある」ような形だ。

これは「Twitter」だけの話でなくインスタ、TikTok、LINE、You Tube、スマホ、パソコン、インターネット、などにも同様に。

自分がそれらのツールの「主人」であること。その上でなら、たとえ3時間Twitterを使おうとも悪影響は低いように思うし、逆であれば30分でも悪影響になると感じる。

そうだとしてしかし、やっぱり「ついつい」使ってしまう。という現実にどう対応すればいいだろうか?


やはり「TCC × ふりかえり」だ

いまのところ、「主従逆転」状態の矯正をする手段として私に思い当たるものは、「タスクシュートクラウド」と「ふりかえり・改善」しかない。

自分が「ツール」や「情報」の主人として、それらを主体的に活用することを、「現在の行動を記録する」ことで「自覚させて」くれうるのがTCCだ。

また、自覚 or/& 認識したあとに、どのように「主人」となって行くかの案を出し、そして段階的に矯正していくためには「ふりかえり→改善案→実行」のサイクルを回す。(タスクシューター的に言えばこれは「タスクシュートサイクル」を回すとも言える)

そうして「スマホの奴隷」となっている現在から、徐々に「スマホの主人」となっている未来へ向かう、というプロジェクトを回し、昨日と今日と明日を繋げていけば、自然とゴールにいることに気づく日が来る。

これは自分に(人に)やさしいアプローチで、理想の未来に至る方法だ。


✑60分|2000文字

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