近刊検索デルタに新しい要素「注目度」を加えました。あと、「トランスビュー扱い(直取引)の近刊一覧」というのも作りました。

※下部に追記あり。

 ご存知の方も多いとは思いますが、JPROの書誌情報の活用事例のために、近刊検索デルタというサイトを作っています。openBDのAPIを使ってJPROや版元ドットコムに登録された近刊情報を検索・閲覧できるサイトです。
https://honno.info/kkan/

 そこに、新しい要素「注目度」を加えました。といっても、全く新しく何かを用意したわけではなく、GoogleAnalyticsから毎日自動で取得しているランキングデータを使って「見られているアイテム」を分かりやすく表示するようにしただけです。

 こういうの、前からやりたかったんですが、何を使ってどう表したらいいのか、今ひとつ自分の頭が回らず、ここまで形に出来ずにいました。ですが、昨日、久しぶりに近刊検索デルタのあちこちをいじってる最中に「そうか、単純に考えればいいのか」ということで、エイヤッと実装してみました。見た目の実際は以下のページでご覧ください。https://honno.info/kkan/forthcoming.html?cat09=1

 少し注目されているアイテムは太字、すごく注目されているアイテムは太字のうえに、赤地に白文字の hot! が付きます。少しうるさいかも。感想などあればお願いいたします。

 太字や hot! には閾値を設定できるので、例えば hot! だらけになってしまうとかであれば、都度、閾値を少しずつ調整するつもりです。

 今のところ、ジャンル別・出版社別・著者別・扱い社別の近刊一覧と、個別書誌情報ページに追加した「同じ出版社の既刊から」とで使っています。今度の土日に、全ジャンルの近刊一覧などにも適用する予定です。

 こういうのが以前からやりたかった理由ですが、近刊の一覧を日付順・出版社順などでズラッと並べることは簡単なんですが、そこに何らかの重み付けというか「注目するためのヒント」みたいなものが欲しいと常々考えていました。情報に重み付けがされていると急に価値が生まれませんか? そう考えてるのは自分だけかなあ。

 例えば、書店員や書評家によるオススメ度みたいなものも、将来的にはアリかなあとは思います。ですが、書店員や書評家にタダでやってくれというわけにもいかないとも思っています。なので、現状、サイトを動かしていく中で何らかの指標となりうるものは何かと考えると、やはりアクセスランキングしかないだろうと。それなら処理も自動化出来るし加工も簡単です。

 とりあえず、情報の単なる一覧ともランキングとも違う形で「注目度」を表すことが出来たのかなあと。もっと違う形でも使えそうなので、少し考えてみます。

 それとは別に、「トランスビュー扱い(直取引)の近刊一覧」というのも作ってみました。トランスビューと取引のある書店は増えていると思いますが、トランスビュー扱いの近刊を一覧できるサイトがまだ無いようなので、あると便利かなあと思って。
https://honno.info/kkan/transview.html

 今見たら hot! ばかりになってるようなので、閾値を調整しないといけないかも知れません。というか、調整したほうがいいな、これは。

※追記
 自分で作っておいて、こんなこと言っちゃなんだけど、近刊検索デルタで注目度が高い(見られている)ってことは、他での露出(告知)が足りないってことなのかも知れないです。よくありがちなんだけど、「amazonで売れてる!!(しかし、その理由はリアル書店に全然並んでいないからであった……)」とか、そういうのと似た感じ。いや、もちろん、自分としても近刊検索デルタで人気=実際に期待高まりまくり、とか、そういうことになれば嬉しいのは嬉しいですけど。限定された枠内での注目度やランキングなどにはそういう弊害もありますよね。いちおう自分も本職では小さな出版社で販促とか宣伝とかやっているので、そのあたりは大幅に割り引いて冷静に判断すべきじゃないかなと、そう思っています。

※追記2
 実は、トランスビュー扱いの近刊一覧だけでなく地方・小出版流通センター扱いの近刊一覧も作ったんですが、JPROに登録している社がめっちゃ少ないという……。さらに言うと、星雲社・大学図書・JRC扱いの一覧も用意してあるんですが、とにかく、JPROに近刊情報を登録している社が少なすぎて、ちょっと公開をためらうほどなんですよ。
 ただ、これ、地方小・星雲社・大学図書・JRC・八木書店・鍬谷等々に扱いをお願いしている社にとってはチャンスかも知れないんですよ。何故かと言うと、そういう社の近刊情報って、現状では、ほとんどどこも握ってないんですね。なので、JPROに登録すると、一気に情報が広がる可能性がある。
 期待し過ぎは厳禁ですが、地方小・星雲社・大学図書・JRC・八木書店・鍬谷等々を利用されている出版社の皆様、JPROへの登録、考えてみる価値あると思いますよ。この機会に是非。
https://jpro2.jpo.or.jp/

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