自然と人を想い、大切に生きるということ
はじめまして。
主にビジネスアカウントでのnoteを投稿してましたが、
今後、私の趣味である禅や茶道についても、
ビジネスと連携する部分が(当たり前ですが)多いため、
今後少しずつ投稿していきたいと思います。
今回は突発的に「茶道」について。
先日、炉開きが行われました。
そのことに関連する内容をご紹介できればと思います。
茶道の四季について
茶道の世界には、日本の四季をさらに6つに分けた、
「二十四節気」での季節感を大切にしています。
※もちろん、日本の祭事なども大切にしています。
そして、茶道の世界では、どの流派であっても
お茶の点て方は大きく分けて2種類あります。
それらは、「風炉」と「炉」と呼ばれています。
このように、茶道には、季節感を大切にし、
思いやりの精神を大切に持つことの重要性を感じさせる要素が存在します。
これだけではなく、茶席では、懐石料理のように季節にあった料理や花を鑑賞し、その季節に似合った道具を使うことで自然を感じ、その趣に共感することで一座建立という一体感を感じることを目指すのです。
茶道と陰陽五行
前置きがかなり長くなりましたが、
この風炉から炉に変わるイベントを「炉開き」と言います。
その行事が、先日開催されました。
「炉」は、「囲炉裏(いろり)」からインスパイアされていることもあり、これは私の想像ですが、囲炉裏の原型は、今流行しているキャンプの「焚き火」に近いものがあり、それは「火を囲む」という人類の原点である共同体感覚を取り入れたものだと思ってます。
このようなことから見た目も一気に「冬を感じさせる装い」になります。
「炉開き」は毎年この日に開催されるというものでもなく、
旧暦10月の亥(イノシシ)の月、亥の日、亥の刻にされるというのが本格的な決まりのようです。
※前述の通り、太陰太陽暦を採用しているため少しズレます。
そして、茶道と密接な関係にある陰陽五行では、亥(イノシシ)は、
鬼滅の刃でも登場した「ミズノエ(壬)」といって「水の陰」を指します。
さらに、本格的な方であれば、火伏せの神様である「愛宕神社」に祈祷します。
これは、釜で火に守られた風炉とは異なり、畳に近いところに釜があるのでより火事になりやすく、「水の日」に炉開きをすることによって「火伏せ」をしようという考え方に基づいています。
※水系のキャラは火系のキャラに対しては優位みたいな感じの考え方です。
そして、茶席では「亥の子餅」という小豆(あずき)を中心とした
あんこが入ったイノシシをモチーフにしたお菓子が出されます。
これは、多産であるイノシシにあやかり、
おせち料理でも登場する豆の意味的な、
子孫繁栄や健康・長寿を祈るためでもあるそうです。
このように、茶道は陰陽五行と密接な関係にあります。
「五行」とは、木、火、土、金、水から成る関係性を言いますが、
茶道の手前もこれらで成り立っているのです。
※これらは別の機会に詳しく書きたいと思います。
先程の炉の写真だけでもそのことが理解できると思います。
自然と人を想い、大切に生きるということ
このように、「季節感を大切に自然を想いながら、人をもてなす」
というのが茶道の良さだと感じています。
これは、現在の茶道の「侘び茶」を確立させた
千利休が茶の湯の心構えを説いた「利休七則」にも現れています。
そして、それだけではない、
「茶禅一味」という言葉がある通り、
禅という「自分と向き合う」精神性も持ち合わせているので、
そういった内容を定期的にnoteにまとめていこうと思います。
茶道をしなくとも、自然や人に触れることで、
皆さんの心が少しでも安らぐことができればと願っています。
そして、茶道の世界が少しでも面白いと感じてもらえれば幸いです。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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