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(第8回)『食品は見た目が9割』

【見た目のイメージ】

みなさん、こんにちは食品健康コンサルを目指している塔里大也です。前回の第7回では、「食品のイメージ戦略:ことば・視覚」のお話をしました。このイメージの力は大きくて、開発する側でもかなりの注意を払う部分でもあります。今回は、前回話足らなかった色の部分を深堀していきたいと思います。タイトルは昔あった書籍のタイトルを真似てみました。実際には食品は見た目が9割なのかはわかりませんが、見た目はそのくらい重要な要素でもあります。

【SNSの影響力】

現在はSNSが発達していて、個人でもどんどん発信していく時代です。とくに文章だけでなく、綺麗な画像をSNSに投稿することも流行っています。食べ物に関しても、綺麗な画像が沢山上がっています。「こんな綺麗なものを食べたよ」「こんな面白い食べ物あったよ」いろんな投稿を見ます。見る方も楽しくて、「すごい」「いいね」と思えます。この世界はこれでいいのかなと私は考えています。そのおかげで食品加工技術も上がるし、なにより人生を楽しめるのではないかと思います。

【加工食品に使われる色素】

実際に加工食品に添加される色素はどんなものがあるか、見ていきましょう。元々の食品も何だかの色が付いています。でも元々の色は、加工過程でくすんでしまったり、ぬけてしまったりします。そのため、現在ではほとんどの加工食品が食品添加物の色素を使っているのではないかと思います。

【合成着色料】

昔からよく使われている色素に合成着色料があります。よく「青色1号」「赤色2号」など聞いたことがあるのではないでしょうか。それが合成着色料になります。何でできているのか、詳しくは分かりづらいので、石油のようなものから作られているというイメージで良いかと思います。

【天然着色料】

石油のようなものはイメージがあまり良くないので、最近では天然着色料というものが、多く出回っています。例えば、赤キャベツから抽出した色素や赤大根から抽出した色素など様々なものがあります。カロチンやトマトリコピンで作られた色素もあります。これらはむしろ体に良さそうですね。トマトリコピン含有など謳われた食品もあります。虫から抽出した色素もあります。これはコチニール色素と言って、サボテンに寄生するカイガラムシから抽出します。昔から染料には使われていました。しかし食品となると少しイメージが悪くなりますね。

【体に良いのか悪いのかわからない】

さっと紹介しただけでも、色素は沢山あり、体に良いのか悪いのか分からないと思います。私も分かりません。ただ元々の食品にはない成分、外から添加した成分なので、もちろん食品添加物になっています。色が綺麗だなと思う心が弾む反面、何だかの変化を人為的に付けられているそのことは少し理解しておいた方がいいのかなと思います。もちろん見た目は重要です。そして人に感動を与えることができます。その利点はお互いに最大限利用すべきだと思います。私は、一人ひとりが少し賢くなって、使い分けをしていくのがいいのかなと思っています。ここでは、見た目がきれいなものを食べることが重要であると思えるなら、とことん綺麗なものにこだわったり、家で調理するだけなので、それほど色の重要がない素材であれば無駄に着色料を使っていない食品を選んだり、と選べるようになるといいのかなと思います。

【生鮮食品も】

生鮮食品でさえも色が付いている場合があります。お肉も綺麗な方が手に取ってもらえるからです。たらこに色が付いているのは有名なお話ですね。そこまでは必要ないと感じられるなら、食品添加物が少ないものを選んでいくのも、一つの選択になります。

【まとめ:食品添加物とともに】

食品添加物をとらない生活は現在では不可能と言えます。でも無駄にたくさん摂取する必要はないのかなとは感じています。食品添加物の多くは体への影響が分からないものがほとんどです。沢山取りましょうとも、とってはいけませんよと簡単には言えないのが実情です。その実情を踏まえて「賢く選択をしていきましょうね」とはお伝えしていきたいと思っています。

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