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高知県立埋蔵文化財センター「山城講座」に参加して その1

高知県立埋蔵文化財センター様主催の【山城講座】
に参加してきました。

テーマは高知県佐川町にある佐川城跡だったのですが、
佐川城の話も交えつつ、先日発刊された
「城郭研究と考古学」
で松田所長が書かれたレポートの内容をわかりやすく話してくれました。

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高知県の中世城館は716あり、中での幡多・高岡地域が390箇所と土佐一条氏の力が及んでいたエリアに多い事がわかっているそうです。

前提条件として松田所長の説では
竪堀が連続する形には

「連続竪堀」・・・3本以上の竪堀群
「畝状空堀群」・・横堀と土塁を伴った竪堀遺構群

と分類すると整理した上で、幡多・高岡地域に多い連続竪堀は一条氏の家臣団が築いたのではないかとの説を話してくださいました。

根拠①
西本城跡(旧大方町)。発掘調査結果から16世紀前半までの遺物した出ていないので、その頃に廃城か。連続竪堀の遺構がある。
根拠②
西山城跡(中土佐町)。発掘調査結果から16世紀半ばまでの遺物しか出ていない。連続竪堀の遺構あり。
またこれは根拠ではないですが、西山城跡には石積もあったようです。

西本城跡発掘調査報告書
西山城跡発掘調査報告書

とその1はここまでです。ありがとうございました!

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