見出し画像

フラットからはじめるのがいいんじゃないでしょうか

RAW現像を覚えようとしている知人がいて、ざっくり手順をメールしたので流用します。アプリの使い方はググってもらうとして、基礎的な手順の欠落によって後で困る典型でした。

僕は以下の手順でやっているのですが、カメラが記録した画像を「見たまんまのフラットな画像に整える」ところからスタートすればなんでも良いと思います。

①現像(Lightroom Classic)でニュートラルな状態にして、
②スマートオブジェクトで開いて(Photoshop/Camera Rawプラグイン)フラットな絵をつくる。

目標値は目で見た色やコントラストをそのまま再現すること。
複数の機材で撮った写真を混ぜる場合はこの段階で合わせます。

Webのチュートリアルとか解説本を見たらしいのですが、肝心な出発点を飛ばしてしまったようです。
まぁ、地味だから… でも多分これ大事なんです。

例 “もうちょっとで雪が降りそうな寒い曇天”
このようにとにかく一旦「見たまんま」にします。
つまらない写真なんだけど例としてはわかりやすくて、山にかかる靄の濃淡、雲のハイキーな陰影、手前と奥のコントラストの差異は、現像ソフトのプリセットだと彩度強めのコントラスト高めになったり、黒が浮いたりバンディングかでたりどこか破綻した絵になりがち。

仕上げは人それぞれ千差万別のほうが楽しいけど、色調補正やらフィルターを駆使する前に、とりあえず一旦フラットな絵をつくる習慣(スキル)というのも持ってて損しないと思います。

やり方もどうやったってかまわない。
「あ、見たまんまだな」って思えればOK。
あとは好きにすれば良い。

Lightroom Classicを愛用しているのはカタログ機能の秀逸さもさることながらHDR結合でHDRのdngがつくれるところ。C1に乗り換えを検討したこともあるのだけれど、LRで仕上げの色調補正することはなくてPhotoshopのCamera Rawプラグインで補正するので結局冒頭の①②が定番のフローになりました。

いろんなテイストを目指していろいろやるのも楽しいけれど、カメラが記録した画像を「見たまんまのフラットな画像に整える」レタッチも楽しいですよ。

真剣にやるとわりと難しいけど。
でも自分で撮った写真なら少し頑張れば出来ると思います。
※レタッチャーはたいへんなの… 何しろ実物見てないんだから。見たまんまってどんなだ?からはじまりますから。

あ、あとトーンカーブはマウスとかペンタブでグリグリしないでキーボード使ってねって言いました。

かしこ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?