This is Not a Love Song | PUBLIC IMAGE LIMITED
This is Not a Love Song | PUBLIC IMAGE LIMITED
最初に聴いたのは12inchでこの動画とはアレンジが違うように思う。僕はSex Pistolsをリアルタイムでは聞いていなかったけれど、原宿〜下北沢+阿佐ヶ谷〜高円寺に生息するイギリスかぶれのガキンチョの基礎教養として主だった楽曲は聴いていたのでPUBLIC IMAGE LIMITEDを聴いた時には少々驚いた。
音(音色)の印象はSigue Sigue SputnikやCabaret Voltaireに近かったけれど、John Lydonの歌はSex Pistols頃とも違う、甲高い声とでネバつく節回しで不快感を伴う素晴らしい歌。それは彼が変わらずPUNKSであるという確信をもたらした。
SEX、ドラッグ、バイオレンス。80年代のPUNKはそういうものだったし、僕が好きなPUNKもそういうものだった。だからなんだか「前向き」なPUNKや、アットホームPUNKSの存在を快く思っていなかったし、ガンバるROCKは大嫌いだった。
たぶんそういう嗜好の部分は、今でもあまり変わっていない。
アンチテーゼを突き詰め、絶え間ない自己否定を繰り返し、ついには終わる。こう書くと心を病んでいるか、厨二病を拗らせているように思われるのが、少々怖いのだけれど絶え間ない自己否定は、承認欲求からも解放され自分を鍛えるための向上心(というより自身の無能さに対する恐怖から逃げたいと言ったほうが性格だろう)に帰結するから、悪くない思考の偏りだと思う。
EXPLOITEDの名盤の如く“PUNKS NOT DEAD”。
あるいは
三つ子の魂百までも。
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