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「ツール・ド・東北」に見る、ロードスポーツ×地図の未来

こんにちは! マップボックス・ジャパンの高田です。

公式ツイッターの投稿をご覧になっている方もいらっしゃるかと思いますが、9月19日に開催が決定している「ツール・ド・東北」に向けて、マップボックス・ジャパンが手がけるアプリケーション開発も佳境を迎えています。ツイッターで随時、「ツール・ド・東北」におけるマップボックス・ジャパンの取り組みの最新情報を発信していきます。

さて、そもそも「ツール・ド・東北とは何か?」ということですが、ヤフーと河北新聞社が、東日本大震災の復興支援、そして記憶を未来に残していくために企画・開催したイベントです(2021年大会の公式サイト)。

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第1回大会は、2013年──。震災から10年の節目の年である2021年、マップボックス・ジャパンは「ゴールドパートナー」として、道に関わる会社ならではチャレンジを展開いたします。

「リアルタイムマップ」でロードレースの可能性を広げる

では、マップボックス・ジャパンが、ツール・ド・東北にどのような価値を提供できるのか。論より証拠ということで、まずは、最新版のビジュアルをご覧ください!

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上記のマップは、ツール・ド・東北のコースをマップボックスの3Dマップで表現したものになります。

マップボックスの地図には高低差情報も組み込むことができるため、ロードレースの醍醐味の1つであるアップダウンについても、しっかりと表現ができます。また、スタート地点等の記載や、コースに色をのせて光らせることも可能です。

さらに、私たちが当日までに完成させようとしているのが、地図上にライダーの位置をリアルタイムで表現する仕組みです。下記マップのコース上に自転車の車輪マークが点在しているのがわかりますでしょうか?

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大会当日、マップボックス・ジャパンの取り組みに賛同いただける1000人規模のライダーの方々の位置情報を掲載予定とあって、現在プログラマー一同、完成に向けて大わらわとなっているところです。

デモ版を眺めて、一人でニヤニヤしている私ですが、コースを3Dで表現したり、ライダーの位置情報を載せるという取り組みは、さまざまな可能性を秘めていると考えています。

MLB大谷選手の活躍を「より深く」楽しめる理由

具体的にいえば、スポーツに「地図情報」という新たなレイヤーを加えることで、スポーツ大会の運営方法、あるいは観戦方法に多様性をもたらすことができるというのがポイントになります。

たとえば、ひと昔前の野球といえば、勝った負けたに加え、ホームランの数、三振の数といったくらいの情報をもとに「楽しむ」のが一般的でした。ただ、今では大谷翔平選手の活躍の報道のされ方からもわかるように、MLBは「Baseball Savant」は大谷選手のデータを公表しています。

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「膨大でかつ分析されたデータ」という新たなレイヤーを加えることで、野球を「より深く」楽しめるようになり、観戦方法が多様化し、ファンの応援にも厚みと幅が生まれています。

野球の神様と呼ばれるベーブ・ルースとの単純な比較はもちろんのこと、出塁率と長打率から算出されるOPS、長打力を示すISO、スピードスコア、スプリントスピード、STATCASTによる打球速度、飛距離、打球速度と角度を組み合わせたバレルゾーン率……というように、とくにメジャーリーグでは、ありとあらゆるデータを計測し、分析が行なわれているのです。

では、たとえば、ロードレースに地図情報というレイヤーを付加することで、どのような可能性が広がるでしょうか?

まず、ビジネスという観点でいえば、世界大会である「ツール・ド・フランス」とは異なり、日本のロードスポーツ大会は比較的ローカルなエリアで開催されることが多いのが現状です。

日本ではマイナースポーツの大会が安定的な収益を上げることは容易ではありません。さらにコロナ禍ともなれば、現地まで行って応援する人の数は普通に考えれば減ってしまい、現地で遣われるお金は少なくなってしまいます。

でも、もしライダーの位置情報を加えた「地図情報」、さらには現地のカメラ、などを組み合わせることができれば、遠く離れた場所からでも「より深く」レースを楽しむことは可能になります。

またマップボックスは、リアルタイムデータを収集して表示するのに優れた地図プラットフォームです。動力計でトルクや速度、ウェアラブルデバイスで心拍数などのデータを計測することにより、レースそのものに対する観客の没入感を深めることができるようになるかもしれません。

選手と「ファンの応援」をつなげる

安全性の課題もあり、まだ構想段階ではありますが、ライダーが骨伝導イヤホンなどを装着することで、遠隔地にいるファンの声援を聴き、さらには返答することさえできるようになるかもしれません。

私自身、これまで二度ほど、ツール・ド・東北にライダーとして参加しましたが、沿道に立って応援してくださる地元の方々の声援は、本当に励みになりました。(下記の記録は私が2019年大会に参加したときのものです)

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開催地がローカルエリアであっても、そうした声援を遠隔地からも送れるようになり、双方向のコミュニケーションがとれるなら、観戦者を増やすことも可能です。YouTubeの「スーパーチャット」のような投げ銭ビジネスを取り入れることもできるようになるかもしれません。

また、双方向のコミュニケーションと合わせて、大会や選手に対して、遠隔地からでも寄付や支援を行なえるような仕組みを整備することができたなら、大会運営や選手育成も、今より安定的に行なえるようになるはずです。 

今回の2021年大会の本番は、私も「Mapbox号(仮称)」に乗ります。(下記の写真は私が2019年大会に参加したときのものです)

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ただロードスポーツを楽しむだけではなく、スポーツのDXを推進するために、地図のプラットフォームを提供する会社として何ができるかを真剣に考えながら走ってまいります。

ぜひ、応援よろしくお願いします!

最後に

創業1年と4カ月の会社ですが、これからも「こんなに便利なデジタル地図があるのか!」と、ユーザーの方々に喜んでいただけるような開発プラットフォームを提供していきたいと思います。

なお、マップボックス・ジャパンでは採用を強化中です。「デジタル地図」で世界を変えることにチャレンジしたい方、ぜひお話しましょう。採用ページはこちらです。

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