高田徹|マップボックス・ジャパンCEO
マップボックス・ジャパンは本気で「チームの働き方」を進化させます。
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マップボックス・ジャパンは本気で「チームの働き方」を進化させます。

高田徹|マップボックス・ジャパンCEO

2021年、マップボックス・ジャパンは設立3年目を迎えています。

私は、決意しました。リモートワークを大前提として、本気で「チームの働き方」を進化させることが最重要課題である。今、CEOとして、その重みを感じています。

クリエイティブワークには対面が必須

2020年後半、世界状況は別として、日本ではコロナも徐々に収束に向かう兆しがありました。「オフィスワークが戻るかもしれない」と、私自身も淡い期待を抱いていたのかもしれません。

しかし、先日、まん延防止等重点措置の実施区域の追加が決定しました。やはり、コロナの「ニューノーマル(新しい常態)」が私たちの働き方の前提となることが決定的になったと感じました。

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そもそも、私はクリエイティブワーク(創造性を必要とする仕事)には、対面でのコミュニケーションが必須だと考えています。

以前、「経営者は”リモートワーク”と、どう向き合うべきか」を考えたnoteにマイクロソフトのレポートを引用しながら書きましたが、オンラインだけでは従業員が少なく狭いコミュニティに閉じこもりやすいものです。固定化された関係性のなかからは、革新性のある発見が見つかりにくい。

一方で、マップボックス・ジャパンには、決まりきった仕事はほとんどありません。2020年8月に「地図×広告」の構想を発表し、noteにも詳細を書きましたが、「マップアドネットワーク」は米国本社ではなく、マップボックス・ジャパンから世界へ向けた新たな事業提案でした。

私たちの地図サービス開発プラットフォームの仕事は、革新性が求められるクリエイティブワークです。

1時間のミーティングのために飛行機に飛び乗る

CEOの仕事も同じくように、対面でのコミュニケーションがとても重要です。マップボックス・ジャパンのようなジョイントベンチャーで、かつ海外に本体があるような企業の場合、解像度の高いコミュニケーションを高頻度で行なうことで事業の方向性をコントロールするのが、経営者の仕事の1つです。

私の過去の経験でも、アメリカに1泊3日の弾丸ツアーを組んで、1時間のミーティングのために飛行機に飛び乗ったことは何度かあります。

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「リモートでもいいのではないか」という意見もあるかと思いますが、定性的な話でいえば、「自分に会うためだけに飛行機に乗ってきてくれた」という印象を残すことは、交渉をスムーズに進めるためのテクニックの1つです。

「打ち合わせ場所と移動手段をもう一度確認しておこう」「手土産はどうしようか」「服装はどんなものがいいか」「今日打ち合わせをする相手はどんな人だろうか」「もう少し資料をブラッシュアップしておこう」──対面の場があるがゆえに、しっかりと相手のことイメージします。

こと打ち合わせについては、リモートミーティングよりも「考える」要素が、圧倒的に多くなります。結果として、打ち合わせの準備に割く時間は増え、それだけの熱量をもって臨むことができるようになるのです。

米マップボックスのオフィスを訪れることはできませんが、国内ならば「まん防」適用前に対面で会いに行くことができました。先日も、新幹線で往復3時間以上かけて「30分の打ち合わせ」のために移動しました。

その時間とコストをかけた分だけ、成果が上がったと感じました。

本気で「チームの働き方」を進化させる

コロナ禍に創業したマップボックス・ジャパンは設立3年目を迎え、1年ちょっと前のメンバーはたったの2名でしたが、今や30名を超える大所帯となりました。

その間は、ずっとコロナ禍です。これは私だけでなく、全世界の経営者にとっても初めての体験でしょう。

クリエイティブワークにおいても、CEOの役割においても、対面でのコミュニケーションを重視してきた私ですが、ニューノーマルを前提にして本気で「チームの働き方」を進化させようと決意しました。

これまで何もしなかったわけではありません。

以前のnoteにも書きましたが、リモート飲み会やFree Lunchの企画などコミュニケーション活性化の施策は行ってきました。

ちょうど先日、ビジネスニュースWebメディア「Business Insider Japan」の取材を受けましたが、マップボックス・ジャパンではリモートワークの環境整備費として、メンバー一人あたり月額10万円程度の予算を確保しています。メンバーそれぞれの判断で、家具のサブスク、英会話、家事代行など、多様な用途に活用できるようにしています。

記事にも引用いただいていますが、会社としてはオフィス賃料や通勤費用が削減できいるので、その分を補助しないのはフェアではありません。

「社員の家を借りて、オフィスを作ってもらう」と考えれば、福利厚生を充実させるのは当然で、現場で働く人が生産性を上げるためにも、長く働くためにも重要な要素だと思います。

ニューノーマルの環境下において、これだけではなく、もっともっと、本気で「チームの働き方」を進化させる方法を考え抜いていこうと決意しています。まだまだ、いろいろな方法があるはずです。

「チームの働き方」を進化させる、アイデアの種

先日、ヤフーは新たな人事制度を発表しました。

報道では「全国どこでも自由に住める」「飛行機通勤もできる」という点が注目されていましたが、私がはっとしたのは「(5)希望者へのタブレット端末の貸与」という項目です。

ヤフー時代に上司だった安宅和人さんに教わったことの1つに、ホワイトボードの活用法があります。

まず、会議開始の30秒前でもいいから、今日のアジェンダをホワイトボードに書いておくこと、そして会議中はホワイトボード近くに陣取り、ある程度会議が進行した段階で、おもむろに要点をまとめて書き出すこと──。

そんなことを教えたもらったのですが、私がリモート環境で不満に思っていたのも、ホワイトボードを活用する機会が激減したことでした。

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そして、その不満を解消するのが「タブレット端末」だと直感的に思ったのです(正確には、専用のペンも必要になります)。タブレットを使ってウェブ会議をすれば、必要なときに画面に図表やメモを書いて、参加者にシェアすることが可能になります。

そしてなによりも、通常のウェブ会議画面では対面となり、お互いの視線がぶつかりすぎるのに対して、画面上にホワイトボードを表示させることで、お互いが同じ方向を向くことが可能になります。

これはリアルの打ち合わせでよく言われることで、打ち合わせをする際は、正面に座るより90度の角度に座ったほうが「対立」を生みにくいというのと同じ発想です。

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リアルでもリモートでも、同じ資料を見て、そこに一緒に書き込みながら打ち合わせすることで、一体感が生まれるのではないでしょうか。

とても細かな話に聞こえるかもしれませんが、本気で「チームの働き方を進化させる」とは、こうしたさまざまな施策のトライ&エラーを繰り返しながら改善していくことだと私は考えています。これがリモートワーク時代に、会社というソフトウェアを創ることです。

2022年は「2×」を目指す

コロナ禍という予測不可能な状況に直面しながらも、これまでスタッフ一丸となって「美しい地図、新しい地図、面白い地図」づくりの支援を続けてきました。

今一度、リモートワーク時代に「いかに働き、どう成果を出していくか」について考えて言葉にし、今回は決意表明としてnoteに書き記しました。

私なりに「トライ&エラーしています」と伝えることが、世界の人々が初めて直面した「リモートワーク環境下での組織づくり」という課題に対して、多少なりとも参考になれば幸いです。

先日、マップボックス・ジャパンのメンバー全員に提示した2022年のテーマは「2×」です。「2×」には「何かを2倍にする」という意味を込めています。効率でも、コミュニケーション量でも、とにかく何でもいいので「2倍にしてみよう」というメッセージです。

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マップボックス ・ジャパンは「2×」をテーマに、2022年を走り抜けてまいります。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

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ありがとうございます!
高田徹|マップボックス・ジャパンCEO
米国Mapboxの日本法人CEOです。「デジタル地図」で世界を変えることにチャレンジしてます。ソフトバンク投資部門を兼務。好きなマンガは『美味しんぼ』。→ https://twitter.com/torutakata