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Torus (トーラス) by ABEJA

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Torus(トーラス)は、AIの社会実装を手がける、株式会社ABEJA(https://abejainc.com/ja/)のオウンドメディアです。「テクノロジー化する時代に、あえ…
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2020年7月の記事一覧

心地よいところに留まらない。

話を聞いたらいろいろ出てきそう。ABEJAにはそう思わせる人たちがいます。何が好きで、どんなことが大事だと思っているのか。そんなことを聞き書きしていきます。 米マイクロソフトでベンチャー支援プログラムの設立と運営に携わり、その後、AIの学習用データを扱うベンチャー企業に飛び込んだアヤ・ズークさん。今春からABEJAに参画しました。 検索エンジンやAIの学習用データ作りなど、新しい技術を社会にどう定着させてきたのか。その最前線で見えた風景を語ってもらいました。 ズーク:6

善から分泌される悪。

福岡・博多湾を臨む米軍ハウスに暮らす哲学者、古賀徹さん。 理性がときに暴力性を帯びる問題を、日本社会の事象や自身の人生から考察した「理性の暴力 日本社会の病理学」の著者です。 古賀さんは、「多数派の人たちが『これが善だ』と思っているところから『悪』は汗のように分泌されてくる」といいます。 「労働も、生産も、医療も、防災も、防衛も、ありとあらゆるものが高度に理性化されている。にもかかわらずそこには意図せざる暴力がなぜか湧き出てくるのである」(『理性の暴力』から) 自著と