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Torus (トーラス) by ABEJA

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Torus(トーラス)は、AIの社会実装を手がける、株式会社ABEJA(https://abejainc.com/ja/)のオウンドメディアです。「テクノロジー化する時代に、あえ… もっと読む
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2020年6月の記事一覧

手話は描写力にすぐれた少数派の言語。その豊かな世界。

「見る言語」を使って暮らしている人たちがいます。 見たものを生き生きと伝える描写力に長けた「手話」を母語とする人たち。圧倒的多数を占める「話す言語」と地続きでありながら、大きく異なる文化や規範、慣習の中で生きています。 ふたつの言語世界をともに知る、ろう学校・明晴学園の元理事長でジャーナリストの斉藤道雄さんに話を聞きました。 聞き手は、ろう者を親にもつCODA(コーダ)で、ライターの五十嵐大さん。 豊潤で奥深い「見る言語」――手話の世界をのぞいてみました。 「描写す

「共犯」と「正しさ」は両立できるのか?

日本と中国で共同製作された映画『コンプリシティ 優しい共犯』。 2018年に完成したものの、日本では上映先が決まらないまま、トロント・ベルリン・釜山など数々の国際映画祭に出品。高い評価を得て、2020年、日本でも上映が始まった。 「『法』よりも『情』を優先してしまう瞬間が、人間にはある」。監督をつとめた近浦啓さんはいう。 社会問題として取り上げられることが多い技能実習生制度を背景に、近浦さんが表現したかったヒューマニズムとは。 <あらすじ> 中国 河南省から技能実習生

才能を諦めた先に「最先端」があった。

話を聞いたらいろいろ出てきそう。ABEJAにはそう思わせる人たちがいます。何が好きで、どんなことが大事だと思っているのか。そんなことを聞き書きしていきます。 博物館学を学びに入った美大で、デザイン制作ソフトに触れてからウェブデザインの道に入った斎藤尊子さん。いまAIに学習させるために、データに意味を付ける「アノテーション」を担当しています。 「新しいことが好きな性分なんだなあとしみじみ思います」 未知の世界に飛び込んで見えたことは。 斎藤尊子 富山県立高岡高校卒業後、武