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Torus (トーラス) by ABEJA

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Torus(トーラス)は、AIの社会実装を手がける、株式会社ABEJA(https://abejainc.com/ja/)のオウンドメディアです。「テクノロジー化する時代に、あえ… もっと読む
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2020年2月の記事一覧

「無くても死なないけどちょっと欲しいもの」を生む発想の源

世界中の休日を集め、平日が年間12日しかない「ずっと祝日カレンダー」が大きな反響を呼んでいます。 製作したのは河本健さん。ソフトウエアエンジニアとして働く一方、テクノロジーを自在に使い、日常をちょっと楽しくする「無くても死なないけどちょっと欲しい」ものを次々と生み出してきました。 その発想はどうやって生まれてくるのでしょう?元同僚のABEJAリサーチャー、藤本敬介さんを交え、発想の源を掘り下げました。 河本健(かわもと・けん)ソフトウェアエンジニア。2008年英オックス

「勝手な期待」は不幸の始まり。さくらインターネット・田中邦裕の教訓

インターネットサーバーのサービスを提供する「さくらインターネット」社長の 田中邦裕さん。 高専在学中にサービスを始め、山あり谷ありの会社経営を20余年続けてきましたが、あるとき、人に対する意識が大きく変わったといいます。 「『スキルのある人が多いからといって、いいチームにはならない 』ということが分かってきました。なぜなら人間には関係性があるから」 ざっくばらんに語るインタビューは、田中さんが、自ら社長を降りたところから始まります。 田中邦裕 (たなか・くにひろ)

「自分らしさ」は探さない。

「自分らしく生きる」 周囲の目やしがらみから「自由」になるための価値観として讃えられることの多いこの言葉は一方で、承認欲求を際限なく求めてしまう「罠」にもなる。 摂食障害の当事者の調査・研究を続けてきた文化人類学者の磯野真穂さんは、自著でそう指摘します。 「『自分らしさって何だろう』と自分に注目することは、『他者』に注目することでもあるから」 どういうことなのか、話を聞きました。 「自分探し」は、かたちを変えた承認欲求――いつから「自分らしさ」に目が向くようになった