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違いを学びに変えるファシリテーション

前回は、「国境を超えてつながるコミュニティ」をお届けしました。
https://note.com/torus2020/n/n0d306c832e60

ここまで見てきたように、
トオラスは「対話」を重視した学びや組織づくりに注目した結果、
対話の場をつくる「ファシリテーション」についても注目してきました。

2019年には「自己組織化ラーニングファシリテーター基礎講座(SLF講座)」をリリースし、
ブラッシュアップを重ねて2020年までに3回開催しました。


ここまでのメルマガで繰り返しご紹介している「オンライン講座のひらきかた」は、SLF講座の前身となったものでもありました。
今日も、トオラス共同創設者・田原真人の2018年の文章をご紹介します。

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「違いを学びに変えるファシリテーション」

学びのサイクルの中は、

・自分以外のものになってみる
・自分自身に戻っていく
 
という異なる2つの方向があって、
これを交互にやることで学びが進んでいくのだと思います。
 
これを、分かりやすく表している言葉が、「守破離」です。

 
産業革命をきっかけに世界中に広がっていった機械論パラダイムは、
 
「守」の部分が強調された世界
 
を作りました。
 
社会に適合する「正解」という型が設定され、
そこにはまり込んでいくことが求められたからです。
 
僕は、そのこと自体が間違いだとは思いませんが、
自分という存在とは無関係に設定された「正解」に、
一生はまり込むことを強制されたとしたら、
それは、暴力だと思います。
 
その「正解」にはまる「守」も、
その「正解」に疑問を持ってゆらいでいく「破」も、
その「正解」から離れていく「離」も、
 
すべてを、それぞれが、自分のタイミングで体験しながら学んでいけるのが、
理想的だなと思います。
 
そのサイクルを回しながら、
自分を生きることと、
社会で生きることとが調和し、
この世界に自分が存在する意味が生成されるのだと思うのです。
 
今の社会が「守」の部分に大きく偏っているので、
バランスを取るためには、「破」「離」の部分が必要だと思います。
 
そのためには、自分とは違う考えの人と出会い、
本当に感じていることを表現し合って、異質なものを受け取りあい、
自分の中の常識を疑っていく学びが必要です。
 
それが、違いから学びあうということです。
 
唯一の「正解」があると考えている場合、
異質なものは、「間違い」だと判定され、
検討することなく排除されてしまいます。
 
それは、お互いに否定し合う世界を生み出します。
 
僕は、それぞれが自分自身に戻っていくと、
とんでもない多様性が表現されるのだということを、
体験を通して知っています。
 
それぞれが自分らしく生きるためには、
違いから学びあうスキルが不可欠なのです。
 
違いから学び合えるようになれば、
違いは、排除すべき理由ではなく、学びの源になるからです。
 
僕は、この学びの転換に、
社会のパラダイムを変える力があると考えています。
 
では、どのようにして、「違いから学び合える」場を作れるのか?
 
Zoomだと、国内外から様々な人が集まる場が簡単に実現します。
そのような多様性のある場を、リアルで作るのは、相当難しいですが、
Zoomだと、簡単に実現します。
 
その違いを学びの源にしたときに、
どのようなことが、あなたと、場に起こるのか?
ぜひ、体験から学んでください。
 
体験する時間がない人は、
まず、動画で学んでみて、
自分で試してみてください。
 
違いから学びあう場創りを学ぶ講座
「Zoomを使ったオンライン講座のひらきかた」

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いかがでしたか?

2018年の終わり頃から私たちトオラスの中では、
「私たちのエッセンスを言語化しよう」というプロジェクトが立ち上がり、
たくさんのメンバーが参加して「エッセンス」を言葉にするという試みが行われました。

その結果と「オンライン講座のひらきかた」をベースにして作り上げた講座が
「自己組織化ラーニングファリシテーター基礎講座」でした。

しかし、私たちは、「正解」を求めて急ぎ過ぎたのかもしれません。

この講座の迷走をきっかけに、
共同創設者である田原はトオラスを離れることになり、
トオラスは新しいフェーズへと進むことになりました。

そもそも、「ファシリテート」や「場づくり」について、
「これが正解!」というものはないのかもしれませんが、
私たちはその探究を諦めてはいません。

※「オンライン講座のひらきかた」の現在の情報については、Webサイト等をご確認ください。
https://zoom-japan.net


次回は、「リアルとオンラインを結ぶハイブリッドセミナー」をお伝えします。

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