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月曜日、月イチの歯のクリーニングの日。この歳になると自分の歯を死守するのも大変なのだ。衛生士に奥歯に初期虫歯の疑いがあるけど、「加齢とともに虫歯の進行はどんどん遅くなるのでこのまま少し様子をみましょう」と言われ、なんだかほっとするやら悲しいやら。
歯医者に向かう道すがら入ったことはないが割と賑わっていた餃子スタンドに内装工事が入っていた。また、少し行くと四つ角の化粧品屋が空っぽになっていた。2件隣の喫茶店も閉店済みでまさに歯抜け状態。国や都ボンクラ対応がのらりくらりと続きコロナの収束がままならない中、息絶える店がそこかしこに露見してきた。

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火曜日、神保町。錦華通りをあがって『仙臺』のえびめし(辛口)大盛りからスタート。今日は夏の日差し。腹ごなしに水道橋方面、途中神田川を渡って飯田橋方面まで散歩。『贊記茶餐廳』咸檸樂という塩漬けレモン入りコーラで小休止。コーラに着いてるスプーンでガシガシそのレモンを潰して飲むと、レモンの酸味としょっぱさが香港みたいな天気の日にはピッタリじゃないか。帰りに新宿の『珈琲タイムス』に寄る。ここは「喫煙目的店」ということで全席喫煙可。以前と変わらぬ店内に安堵の一服。画像1

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水曜日、午後『amazon』から注文していた荷物が届く。そのなかにテレビで観て試しに買ってみたオマーン産の乳香という樹脂香料も入っていた。エジプトの墳墓からも発見されていて、かつては同じ重さの金と取引されたこともあったらしい。甘酸っぱいような渋みがあるような確かに日常にはない香りでリラックス効果があるらしい。最近は嫌なニュースばかりで気が滅入るので、香でも焚いて心を静めたい気分なのかもしれない。

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木曜日、終日在宅作業。相変わらずイライラするニュースばかりで本当に気が滅入るので、スティーブン・キング原作のクライム・ホラー『アウトサイダー』を観はじめる。クライム・ホラーというジャンルがどういうものなのかイマイチよくわからないけれど、日常が不愉快だとより不可解なフィクションに逃避する傾向がある。

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金曜日、『スヰートポーヅ』閉店の知らせを聞いて神保町のすずらん通りに出かけた。店の入口にこれまでの感謝と閉店を知らせる短い言葉の張り紙が貼ってあった。向かいの『南海』も今月末閉店。こちらは場所を変えて再開するらしいがそれでも店前には長蛇の列ができていた。ドラマのロケ地で有名な『酔の助』も閉店。コロナ対応の無策が引き金になって馴染みの店が次々と息の根を止められていく。画像7

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土曜日、朝から雨。馬喰町の『HYST』へ。路上靴磨き用に使い込まれた座面が革張りになった手製の腰掛けを購入する。使い込まれたその佇まいはまさに用の美。毎週入荷する商品をインスタグラムに出品目録としてアップして、店を開けるのは週に一度土曜日だけという骨董市の延長のような斬新な営業形態もさることながら、そこに押し寄せる来客の多さにいつも驚かされる。客は皆一点物の商品を自分の価値観で購入している。それが仕入れた店側の価値観と合致するかしないかはさほど重要ではなさそうだ。カタログ文化の終末を意識せざるを得ない。帰りに『文殊』でかき揚げうどん。
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日曜日、昼前に雨が降り出す梅雨ど真ん中。緊急事態解除して以降、東京の新規感染者は増え続けている。行政は都庁とレインボーブリッジをライトアップしてご満悦「日常に戻って経済活動を再開せよ」とは言うものの「コロナ対策も怠らずに」というなし崩し的な責任丸投げスタンスに入った。我慢が美徳、見て見ぬ振りが得意な国民性は無能な為政者にとっては都合が良いらしい。画像14


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