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ライカQを買ったのでレビューする

知ってるかい?

ライカのローンが終わると

ライカのローンが始まる

てな訳でライカMモノクローム(以下ライカMM)とズミクロン50mmの3年ローンが終わったのでライカQを買った。ローンが終わった記念ローンである。

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ライカQ2じゃなくて中古のライカQ、ちょっと触ったので、いろんなカメラと比較しながら、個人的に気になった点を細かくレビューしよう。

ライカQの仕様とかは自分で調べて欲しい

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良い点

・AFが使える

ライカなのにAFが使える。感動した。デジカメなんだから当たり前だと思うけど、M型はMFのみ。もう慣れてしまったけど誰でも扱いやすくなったのはいい。しかも速い、この前フジのX100Vを触らしてもらったけど、同程度かな、コンデジでは最速クラス。暗所では迷うこともあるけれど、それ程の暗さではサッとMFに切り替えておくから問題ない。MFもレンズに距離指標が付いてるからやりやすい。

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・色味がおかしい

それって欠点じゃねぇかと思うかもしれない、実際のとこ好みだと思う、ライカの色味は一言で表すとシブい、めっちゃシブい、今までモノクロしか撮れなかったから気にしてなかったが、ドンピシャに好みである。夜の繁華街とか撮るとすごい。シアンか緑が被る。あとは謎。元の色味がいいのでRAW現像しやすいのか?カラー初心者の私にはわからない、他のカメラからRAW現像でライカの質感を再現できるかは知らない。

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・レンズが優秀

レンズは28mm ズミルックスF1.7。ライカの28mmはMマウント現行でも4種類出ている。意外かも知れないが、28mmはライカが力を入れている焦点距離である。ライカQ専用に設計した28mm、ライカらしく、しっとりとした質感、ボケのキレイさはMマウント28mmのどれにも引けをとらない。現代のレンズに寄せてきており、若干クセは少なめか。とういかライカのレンズは比べるもんじゃない。ズミルックスなのにF1.7ってなんでやと思う人もいるけど、コンパクトさとレンズの表現力で選んだらF値が1.7になったらしい。無理にF1.4にせずF1.7にする。ライカらしい表現力ファーストの値である。開放からシャープ、絞るとカリっとする(一回言ってみたかった)。F2.8-4あたりがエ○いので使ってみて欲しい。逆光ではフレアが出るが少し絞れば問題ない。開放でフレアが出ないのはソニーのGM85mmしか知らない。あれはいいレンズだ。ライカQは地味に手振れ補正も付いているので安心。

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・フルサイズなのに小さい

フルサイズのコンデジ、サイズ感もちょうどよく手に馴染む、しかも軽い、1日持っても疲れない。M型ボディのみとほぼ同じ重さ、サブ機でも持っていける。というかメインはライカQになるかもしれない。APSサイズ以下は小型という点でフルサイズより有利だが、ほとんどのAPSミラーレスよりライカQの方が小さく軽い。流石にコンデジではAPSのX100シリーズやGRシリーズよりは大きい。

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・安い(高い)

ライカにしては安い、中古で30万円〜、それでも30万かぁ〜と考えるけど、破格の安さだと思う。ライカのMマウント28mmレンズのみで30万は超える。ライカQはおまけにボディまで付いてくる。すごい。APS機を持っていてフルサイズが気になり始めた人、フルサイズのサブ機を探している人、ライカのレンズを使いたい人、探せばいくらでも理由が出てくる。新しくフルサイズを揃えると安くて30万ぐらい掛かる。なんかちょうどいい値段に思えてきたぞ!外観ボロボロでもライカは頑丈なので、程度が悪くてもしっかり保証が付いているお店で買えば良い。初期不良は多いらしい。

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悪い点

・電池持ちが悪い

フル充電、RAWのみで350枚程度。電源付けっぱだともっと少ない。1日スナップするには予備バッテリー2個ぐらい持ってた方がいい。ライカ純正は高いがシグマのバッテリーが使えるらしい、知らんけど。

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・背面液晶からEVFに変わる時のタイムラグが大きい

ほとんどのEVF付きミラーレスとコンデジで言えることだが、遅い、イライラする。スナップでは背面液晶をメインに、ポートレートではEVFをメインに使っている。Q3ではバッテリーをさらに増量して背面モニターとEVF同時に表示する設定とか作って欲しい。

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・開放でフリンジが出る

開放でフリンジが結構出る。一段程度絞るとかなりマシ。現行のズミルックス系レンズも大体出る。

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・動体系AFが微妙

AF-Cモードは半押しで指定した所にピントを合わせ続けるが、ガチャガチャとピントが前後に動きまくる。シャッタータイミングが悪いとピン甘写真が出来上がる。絞れば大丈夫か。

トラッキングAFの仕様も微妙、中央一点で合わせて追従性能はそこそこあるが、撮影後にポイントが中央に戻らない。画面端まで追い続けると画面端のまま。半押し離したら戻るとかして欲しい。十字キーでカチカチ戻すか、タッチ画面を2回タップすると戻る。もうちょっとなんとかならなかったのか。めんどくさい。他のカメラもトラッキングAFってこんなもんなの?スポーツとか走り回る子供の撮影には使えるけどスナップで使うもんじゃない。

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・ISOオート設定のSS最長シャッターとISO上限より露出がアンダーになってもSSが下がらない

細かすぎてわかる人がいるか不明だけど、ISOオート設定 SS最長1/125 と設定して、ISO上限を超えてアンダー露出になった場合でもSSが1/125のまま。撮れる写真はもちろんアンダー。MMでは自動で下がるのにいつからこんな仕様になったの?自分で露出をイジリ直す必要がある。いちいち変えるのめんどくさいんだけど...
ISOオート使わない人には関係ない。

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悪い点も粗を探すような感じ、結局AFは中央一点、AF-Sで使ってる。動体の場合はサッとMFに切り替えて目測と勘でピントを合わせる。ポートレートは場面に合わせてどっちも使う。

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ライカM型って小さくて機動力と瞬発力が高いカメラ。MFでも目測出来ればファインダー覗くとピントがほぼ合ってる。レンジファインダーの距離計で覗きながら微調整、慣れればAF機より間違いなく速い。

ライカQではAFの便利さとMFのしやすさを兼ね備え、ライカの伝統と新しさどちらも楽しめる。すでにM型を使っている人も、ライカを触ったことがない人も、どちらでも受け入れることができる懐の広いカメラだと思う。

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私がカメラに求めるのはストレスフリーであること。軽く、コンパクトなボディで疲れない機動力。撮れた写真の解像感や表現力。シャッターチャンスに強く、撮りたい時に撮れる瞬発力。ライカQとライカM型は、どちらもストレスフリーで旅行や少しのお出かけでも持って行くのが苦にならない。カメラを常に持っていることは何より大事なこと、撮りたい瞬間を逃さない。いろんな意味でそういうカメラ。

そんな訳で個人的にライカQはめちゃくちゃオススメできる。フルサイズ1台目に28mm単焦点コンデジを買う人がいたら、ぜひ友達になりたいタイプだが、初心者でも使いやすく、画質は文句なし、小型軽量で写真を撮るのがもっと楽しくなるカメラだと思う。

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※掲載写真は全てライカQで撮影しLightroomにて現像したものです。

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