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英語が "ある程度" 使える人は外資ベンチャーへの転職が狙い目な説とその攻略法【準備編】

このnoteがどれほどの方にとって有益なものになるかわかりませんが、今回の転職で飛躍的に条件の良いポジションに就くことができたので、ここに私が経験したことを書きたいと思います。

このnoteで伝えたいこと
・外資ベンチャーが転職先として狙い目な理由
・転職活動を始めるための準備
・一次から最終面接までの流れと実際に聞かれた質問

このnoteは、海外就職やGAFAのように誰もが憧れる企業への転職ではなく、日本での就職かつ外資ベンチャーへの転職の攻略法について書いています。また、私自身はTechnical Solution Engineerというかなりニッチな職種への転職なので、状況が多少異なる場合がありえます。ですが、同じような境遇にいる人にとってはとても有益にな情報になると思っています。

外資ベンチャーとは?何故外資ベンチャーが狙い目なのか?

私なりの定義ですが、外資ベンチャーとは海外では事業が伸びていて、これから日本での事業を拡大しようとしている状態の企業を指しています。日本支社はまだ立ち上げ段階で人数も少なく、会社やサービス自体の認知度もまだまだ低い状態です。まだベンチャーに近い状態であるが故に、日本の転職サイトには情報がなかったりします。

なぜ狙い目なのか?
英語に抵抗がない人、英語で仕事をしたいと思っている人にとって外資ベンチャーはとても狙い目です。こういった企業は日本での知名度が低いだけで、海外ではある分野の最大手であったり、本国では上場しているというケースがあります。もしこういった優良企業を見つけることができれば、低い競争率で面接を進めることでき、高待遇での転職が可能になります。

実際、今回の転職で私は、
『おしゃれオフィス』・『有給休暇は一年目から15日』・『特段何もなければ18時半退社』・『社長含め下の名前で呼び合うフラットな組織』・『金曜日はTGIFなので(?)、17時くらいから会社のお金でオフィス飲み会が始まる』・『それでいて年収は以前の1.5倍以上』・本国へトレーニングのために2回のビジネストリップ』といった高待遇のポジションに就くことができました。

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現在の会社は、転職活動するまでは全く知らない企業でしたが、2014年設立、従業員はグローバル全体で1000人程(2019年12月時点)、毎年その規模を拡大し続けています。

こういった企業を狙い撃ちすることで、少ない応募者の中で(後述する2社ではいずれも私の他に応募者いないと言われました)、たとえ企業の期待値よりも低い経験やスキルセットだとしてもポテンシャルさえ感じてもらえれば余裕をもって面接を進めることができます。
では、実際に転職時の私のスペックです。

私のスペック

学歴:  海外の大学を卒業(専攻はビジネス系)
職歴: 大学を卒業後、地元の小さな会社で働く(3年)→プログラミングの学校(約3ヶ月)→エンジニアとしてベンチャー企業に就職(1年4ヶ月)→外資ベンチャー
英語力: 
・Speaking: 日常会話くらいなら問題ないですが、予期せぬ質問には文法がメチャクチャな英語で話してしまうかも。言いたいことは70%くらいは言えるくらいでしょうか。
・Listening: こちらも日常会話は問題ないですが、ネイティブ同士の会話はついていくのがツライ。理解度は60%ほど。
・Writing: 書くスピードはネイティブの半分以下。文章も添削してもらうと全く違う文章で返ってきたりします。
・Reading: 読むスピードもネイティブの半分くらいです。ビジネス書であれば読めますが、小説は苦手です。

プログラミングスキル: Ruby on Rails, JavaScript, jQuery, MySQL, PostgreSQL, Git, Github, HTML, CSS, Haml, CSS, AWS, Google Apps Script

プログラミングスクールにてwebアプリを一人で作れるようになり、そこから実務経験として1年と数ヶ月間webアプリを作る仕事をしていました。エンジニアとしてのレベル感としては、素人に毛が生えた程度でしょうか。レジュメにAWSと記載はしましたが、実際は教材に沿ってDeployをした経験がある程度のものです(一応嘘はついていないということで勘弁してください)。そしてプログラミングスクールに通っていたとき私は28歳、転職活動をしているときは29歳。
英語力についても、海外の大学を卒業しましたが仕事で英語を使った経験はなく、すでに5年ほどのブランクがあります。現時点でこの完全にパッとしない経歴とスキルで有名企業を狙うことは現実的ではなく、戦い方を考える必要がありました。

それでは、この状態から私がどのように転職に向けて準備をしたかを書いていきます。私が行ったことはすべて再現性のあるものではありませんが、役に立ったと実感できたものを書いています。

外資ベンチャーへ転職するためにしたこと【準備編】

準備として行ったことは大きく分けて以下の2つです。
・英語力を取り戻す
・英語のレジュメを書く

英語はSpeakingを主に伸ばす
外資ベンチャーのいくつかある採用プロセスのほとんどは、英語で行われます。ですので、Speakingを特に意識して準備をしました。そのために最も有力な手段だと個人的に思っているのが、

Tinderでパートナーを見つけるです。(←真面目に言ってます)

Speakingの上達には英語を話す機会をとにかく増す必要があると思い、Tinderに登録しました。下心ではなく、ツールとしてTinderが外国籍の方と会える可能性が高いであろうという理由です。そうです、下心はありませんでした。

ちなみにこれは実際に転職をした約1年前に行いました。これは再現性が低いかもしれませんが、時間のある方且つシングルの方は挑戦する価値のあるものです。(←マッチングの責任は負いません)
その他、英語を使う機会を増やす手段として以下のサイトを多用していました。

1つ目のサイトはメッセージをやり取りするには有料会員になる必要がありますが、2つ目は無料で利用できます。いずれもLanguage Exchangeを目的にしたサイトですので、簡単に自分の英語の練習台となってくれるLanguage Partnerを見つけることができます。私は1つ目のサイトでアメリカでエンジニアとして働いている方と連絡先を交換し、転職の相談やレジュメの添削などをしてもらいました。Nativeからの「これで大丈夫よ」という一言はかなりの自信に繋がります。こうして出会った彼らと日常的にコミュニケーションをしながら英語を使う機会を増やしていきました。

英語のレジュメを用意する
英語のレジュメを書く際には、いくつかある決まりごとに注意して書くことから始まります。

ポイントしては、
・一枚にまとめること
・職歴には応募しているポジションの業務内容に関連する内容を書く
・同じ単語は繰り返さない

私はこちらのサイトを参考にしつつ、『resume engineer』などで検索し、フォーマットを真似しながら書いていきました。

自分の経歴について書けること全てを書くのではなく、よりすぐった内容と、応募するポジションと関係のあることを強調して採用側に興味を持ってもらうような内容にします。

実際に私がレジュメを送ったのは17社で、そのうち返事が返ってきたのは2社のみでした。ただ、レジュメの内容を募集要項によって、変えることをしてからは、5社中2社から返事をもらうことができました。少ないサンプル数ですが、ポジションに関連する経験を重要視していることが感じ取れます。

例えばTechnical Solution Engineerであれば、通常のエンジニアとしての業務に加え、他部署の従業員からのトラブルシューティングの経験やユーザーと接した際の業務内容について書いたことで反応率が上がったという感触がありました。嘘を書いてはいけませんが、今までやっていた業務のどこを切り取り強調することで、より魅力的な人材であるとアピールすることができます。

さて、レジュメを書き終えたら実際に応募しまくりましょう。
応募には直接企業HPから送る場合とエージェントを通した場合の2パターンでした。

実際に利用した転職サイトその感想

・直接応募の際に利用したサービス
 - Glassdoor
 - LinkedIn
・利用した転職エージェント
 - M○ch〇〇l P○g○
 - D○D○

直接応募
・Glassdoor
日本ではまだ認知度は低いかもしれませんが、外資企業であれば、Glassdoorを使って検索することをおすすめします。
私はこのサイトでヒットした企業を上から下まで一つ一つHPを訪れ、採用ページからレジュメを送りました。大抵はサイレントお祈りという結果がほとんどです。ですが、最終的に転職したのはGlassdoor経由で直接応募をした企業でした。

・Linkedin
並行して行ったことはリンクトインにてプロフィール充実させたことです。詳しい書き方などは、こちらを参考にしました。リンクトインでの活動をアクティブにしただけで、様々なリクルーターからのメッセージを受け取ることができました。

特に多かったのが、『もっと詳しく現状を教えてほしい』とか『こんなポジションの募集があるけど、応募してみないか?』といったメッセージです。
探している職種や自分の状況などを一度エージェントに伝えるだけで、簡単に面接までこぎつけることができます。
実際の流れとしては、

■リンクトインから面接までの流れ
メッセージをくれたエージェントさんと連絡を取り、レジュメを送る→
エージェントさんが数社のJD(Job Description)を持ってくる→
ここに応募したいと伝える→
エージェントさんが企業へ私のレジュメを送ってくれる→
企業から反応があれば、面接の日程スケジュールを調整する

その他、直接企業のリクルーターから「うちの面接受けてみませんか?」というオファーメッセージが来るときもあります。受け答えについてはこちらが参考になりました。

外資転職を目指すならばリンクトインを活用することは、もはや必須と言えるツールです。是非こちらも使いこなしましょう。

転職エージェント
リンクトインで繋がったエージェントとは別に、M○ch〇〇l P○g○とD○D○に登録しキャリアカウンセリングも利用しました。が、はっきり言ってしまうと、どちらも利用しなくてよかったと思うような結果でした。

・M○ch〇〇l P○g○
こちらは友人の紹介で登録をしたのですが、最初に数件紹介された後1ヶ月間は何の連絡もなく登録したことを忘れてしまうほどでした。応募した後も合否の連絡もなく、リピートしたいと思えるサービ内容ではありませんでした。

・D○D○
こちらは紹介される案件は膨大な数ですが、やはり日系企業に偏っているため、応募したいと思える企業を探す作業が大変でした。キャリアカウンセリング時の対応や応募後のフォローアップもとても丁寧にしていただきましたが、英語を使った仕事をしたい私にとってはどうしてもマッチ度が低くなってしまうため、おそらく今後は利用しないだろうと思います。

まとめると、Glassdoorで希望するポジション募集している企業へ直接応募し、並行してリンクトインで自分ではリーチできない企業を繋がったエージェントさんから紹介してもらい、良さそうな案件にはすかさず飛びつく!これが私の行ったことでした。

【面接編】では、実際に面接で聞かれた質問とそれに対する受け答え方のポイントを書いています。よかったら参考にしてみてください。


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