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#ITのコモディティ化
ITと企業戦略の関係を考える 第5回 「ITケイパビリティの重要性」 ソフトバンク ビジネス+IT (2006年6月)
過去4回にわたり、「ITは基盤技術でありコモディティ化が進んでいるので、もはや持続的な競争優位の源泉にはらならない」というニコラス・カーの主張を吟味してきた。この最終回ではITを企業戦略に活かすために必要な要素を考えてみたい。
ITに戦略的価値はまったくないのか
ITそのものが競争優位の源泉にはなり得ないからと言って、直ちにITには競争戦略上の価値がないと結論することはできない。ITは、競
ITと企業戦略の関係を考える 第2回 「ITはコモディティ化しているのか?」 ソフトバンク ビジネス+IT (2006年3月)
第1回では、ニコラス・G・カー(Nicholas G. Carr)が”IT Doesn’t Matter”( ハーバード・ビジネス・レビュー2003年5月号に掲載)で伝えたかったことは、「ITは、もはや企業にとって持続的な競争優位の源泉ではなくなっている」ということであり、それは「ITが電話や電力、鉄道などの基盤的技術と同じように技術的な成熟にあわせてコモディティ(日用品のように誰でも容易に入手
もっとみるITと企業戦略の関係を考える 第1回 「ニコラス・カーは “IT Doesn't Matter” で何を伝えたかったのか」 ソフトバンク ビジネス+IT (2006年2月)
ITにお金を使うのは無駄?
もう3年ほど前になるが、ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)の2003年5月号に ”IT Doesn’t Matter” という論文が掲載された。著者はニコラス・G・カー(Nicholas G. Carr)、ビジネス戦略と情報技術に関して数多くの記事や論文を書いている著述家で、現在はコンサルタントと紹介されることもある。
“IT Doesn’t Matter