デジタル庁のnoteが「Web API」についてガチで書いているけれども・・・

デジタル庁が「Web API」についてガチで書いているけれども・・・デジタル庁、なんか勘違いしている気がするなぁ・・・。

いや、内容が間違っているとかいうわけでは無いんですよ。「Web API」や「REST」なんて、それこそ10数年前にホットなトピックだった訳で、当時だったら技術者向けの解説記事としてはテックブログで書く意義もあったでしょう。当時だったらね。(オライリー本の「RESTful Webサービス」が出版されたのは、2007年

私も「Web API」や「REST」について某所で技術者向けに解説記事を書いたり、英語の仕様を翻訳して紹介したりしていましたよ、10数年前に。REST(ful)のWeb APIを使ったアプリなんてもう10以上作ったかな、10数年前から

今ではREST(ful)のWeb APIなんて当たり前に普及していて、情報も書籍も溢れていて、普通に使われている技術なわけで、それをいまさらそこでドヤ顔の解説記事?みたいな、タイムスリップした感があります。

「従来の〜」に対比して「Web APIでは〜」と言いますが、もう10数年前から(少なくとも英語圏では)普通に使われていますけれど何か?みたいな。ITの世界で言えば10年前なんて言ったら大昔の話しっすよ。

なんだろうこのいまさら感。遅すぎるよ。

もしかして日本全体でこんな感じなのだろうか・・・10数年遅れ、みたいな。

Web API (Application Programming Interface)アーキテクチャを採用することで、従来のWeb 3層アーキテクチャ実現方式よりサーバアプリケーションを軽量化でき、コンテナ化と合わせて大規模なアプリケーションをより低コストで実現できると説明しました。アプリケーションアーキテクチャを選択する際には、システム要求や既存の各種制約、開発効率、その他さまざまな観点から検討すると思いますが、ここではインフラ技術とコスト最適という観点からWeb APIアプリケーションアーキテクチャについて説明します。従来のWebアプリケーションサーバで画面を生成してブラウザに返し、画面間の遷移を管理するというアーキテクチャに比べて、ユーザ体験設計との親和性が高く、シンプルな構成でアプリケーションを稼働でき運用負荷が下がると考えるためです。

Web APIアーキテクチャ  デジタル庁 ガバメントクラウド

しかも、技術者にしか通用しないテクニカルな用語をそのまんま使っていて、フルに技術者向けの内容の解説をあそこでダラダラ書いて何になると思っているのだろうか。

アピール?自己満足?

技術者であれば普通に知っている話しをグダグダ解説されても「いまさらw」、だし。デジタル庁のnoteで解説記事を読むような「場所でもない」。技術者向けなのであればREST(ful)のWeb APIってあるだけで意味もメリットも分かりますので、いちいち「RESTとは」の「Web APIとは」などという「解説自体が無駄」

だから、「?」になる。

別にあなたが考えついた技術でもあるまいし

デジタル庁として書くのであれば、まず「こんな当たり前のことができていませんでした」という分析から始めるべきで、つぎに、何をどうやります、今はこの段階です、という報告をすべきでしょう。デジタル庁が何をやっているのか、全然見えてきません。

しかも文章がやたら冗長。技術者であれば、KISS(Keep It Simple Stupid!)原則ぐらい知っているだろうし、「完璧とは、付け加えるべきものがなくなった時ではなく、取り去るべきものがなくなった時のこと」、なんて誰かが言っていましたよね。

行政のシステムで「Web API」を活用したアーキテクチャを採用するという事の重要性を言いたいのであれば、「Web API」という言葉を使いつつ、それを使って具体的に何をどうしたいのかを簡潔に説明すべきでしょう。カタカナのテクノジャーゴンでこれでもかとダラダラ羅列するのではなく。

でないと、中身が空っぽで単に自分の文章に酔っているような自己満足しか感じられない「上から目線」の文章なんだよなぁ。

テックブログだと言うのであれば、さっさと作って動かしてから、「やってみて分かった知見」を共有するのがいっぱしのテックブログというものでしょうw 

自分はテックブログなんて大好物で日々読んでいる(ほとんどが英語のだけど)し、自分でも散々書いてきた(大昔)けれども、こんなテックブログ、見たこと無いっすよ。いやホント。

補足:

RESTのような汎用的なWeb APIを利用すれば、システム間連携、アプリケーション間通信のインタフェースとして、システム外にも公開しやすい作りにすることができます。現状、対外的なアプリケーション通信のインタフェースとしてWeb APIが広く使われており、こうした公開Web APIも実現しやすくなります。

こんなん、私がず〜〜〜〜〜と昔から言っていることなんですがw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?