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世にも奇妙な場所~閉鎖病棟での270日間~5日目、6日目

先日書いた記事に、スキを頂戴し、ありがとうございます。

昨日今日と片頭痛と緊張性頭痛の繰り返しで、冷やしたり温めたり大変でした。。あの目が覚めた時に頭痛がしている絶望感はなかなかなものです。

表題の件本日も書き始めてみます

5日目(7月19日)

眠剤がきいてねむれた。ただし夜1:00ぐらい?そのかわり熟睡できた。午前中(7:00~10:00ぐらいまで)も寝てることだし、夜は12:00ぐらいまでねれなくても当たり前と考えるようにしよう

10:00頃、鈴木先生が巡回にきた、普通に話をした。10:30~散歩した。鹿に餌をやった。キャバ嬢がキモ過ぎた。今日は風呂にはいれる♪外出許可12:00~16:00もらった。妹の件は冗談だったことを含め母にに電話。風呂気持ちよかったー

6日目(7月19日)

眠剤を飲まなくても夜12:00ぐらいには断続的に寝た。眠剤はしばらく飲まないでいようと思う、今から2度寝。12:00~6:00母と外出。安楽英でカルビとホルモンを食べた。おいしかった。ブックオフで本買えてよかった。全体的に楽しかったけどつかれた。食べ過ぎて少し気持ち悪い。

少し疲れた。ただ入院してぼーっとしていると、自分を見つめなおすいろいろなアイディアが出てきて面白い。今日は10:00までねなかったからねむい。早くねれそうだ。12:00~16:00まで外出するとあんましひまだーと思わない。なれてきた?

【補足】

私のいた病院は閉鎖病棟と開放病棟のほかに、差額ベッド代を1日1万円払ったら入れるプチセレブ病棟があり、そこでは出入り自由、個室(風呂、トイレ、テレビ付き)、部屋の行き来自由、食事はフレンチかイタリアンか和食を選べる、ネイルやオイルサロンがある、ちょっとしたホテル並みのサービスが受けられました。

そこの主な入院患者には、ちょっとお金を稼いだけど心もやんでしまったキャバクラ嬢や、しのぎを削って疲れてしまったやくざ崩れ、あとは実家が金持ちの連中でした。当時の私は治療に必死だったので、そういうセレブ治療が目についたのかもしれません。

…もちろん差額ベッド代1万円への格差への嫉妬があったのは認めます。

ただ、その病棟は割と無法地帯で、人間関係もドロドロで、一人の女性を巡って男性同士が殴り合いの喧嘩をするのも珍しくなかったと聞きます。

そういう人が出た場合は、全病棟にコードを使った放送が流れて「ブルーコード」が病棟内で手が空いている男性看護師はプチセレブ病棟へ、「イエローコード」が男性看護師は何を差し置いても至急、「レッドコード」が男性女性問わず看護師全員集合、という決まりがあったそうです。

私が入院しているときは、「ブルー」が2回、「イエロー」が1回ありました。戻ってきた看護師に話を聞いたところ、「イエロー」の時は、前述した男性同士の殴り合いで、救急車が来て精神科病院から外科病院に連れていくという冗談みたいな事態だったそうです。

結局のところ、目的意識がないと、人間関係のいざこざに巻き込まれて状況が改善しないのは、入院してようが、普通に生活をしていようが、何も変わらないのだなと今なら思います。特に精神病院なんて、目ではっきり見えるものじゃない分、そういう「絶対に治る」という初志貫徹がよほど大事だったと今になって思います。

…もちろん差額ベッド代1万円への格差への嫉妬があるのは認めます。


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