世にも奇妙な場所~閉鎖病棟での270日間~3日目

本日は天気晴天なり。波は高くないですが(内陸なのでそもそも見えない)。こんな日に外出禁止だと子供はきついだろうなーって思います。私は土日は時間があったらパチンコもしくは漫画喫茶に行っていた人間なので、むしろそれらが休業して、読書したり映画を見たり、こうやって記録をしている方が、よっぽど心身にいいなと思っています。

表題の件、今日も書き始めます

3日目(7月17日)

朝4:00に起床。睡眠剤を飲んだので、よく眠れた。これからももうらことにする。昼は12:00から外出。母と弟でびっくりドンキーとブックオフに行く。びっくりではハンバーグ・ポテト・海老フライを食べ、さらにチョコパフェまで食べて大満足。ブックオフではほしい漫画が全巻なかった。今度母に買ってもらう。16:00に戻る、じゃりン子チエが没収されていた。よくわからない。本棚をほかの患者からもらう。嬉しい。20:00に今後のことについて考える。母に電話して伝えたいことがいくつか。有沢まみずのラッキーチャンスをでてるだけほしいこと、人事に連絡して入院の見通しを伝えること、保険手続きをくれごれもやってもらうこと

【補足】

家族構成ですが、父母と妹弟です。今回は母と弟ですが、ほかにも妹が頻繁に訪れてくれており、今は感謝の念に堪えません。日記を読んでいて、なんでこの人(当時の私)は、自分のことばっかりでもっと感謝の気持ちがなかったんだろうなーって思います…汗。自分を取り巻く環境や自己の在り方について全く客観視ができていなかったのだろうと思います。

精神発達障害の特性の一つとして、脳の認知機能の低下が挙げられます。すながわち客観視が困難になることです。身なりの汚い人、においのきつい人はうちの職場にもいますが、この場合だらしないのではなく、そもそも自分の在り方について知覚できていない可能性があります。いうならば視覚障害者の方の目に映らない、聴覚障害者の方の音に聞こえない、それと同じように精神発達障害者の方は自己認知ができないケースがあるわけです。

ただ、それはよほどの重度ではない限り、例えばソーシャルスキルトレーニングなどの改善技法により変えられるため、一方で仕事ができるレベルで身なりの汚い人やにおいのきつい人は、訓練が足りていないとも言えます。

ここ数年の自身の、また周囲の障害者メンバーへの指導を通じて、就職できる人の8割~9割は、自覚を促す周囲の働きかけやきっかけがあれば、何らかの形(例えば毎日お風呂に入るようになる、ミスを減らせるなど)で業務改善を行える認識です。

そのため、もし職場に精神発達障害者で、身なりの汚い人やにおいのきつい人がいても、眉をしかめて通りすぎるだけではなく、周りの専門家(ジョブコーチやハローワークの人など)と相談をして、どういう働きかけをしたらあの人は業務改善が行えるか、を考えてもらいたいのです。その対応には工数はかかるかもしれませんが、それを行い環境が改善した状態で本人や周囲が仕事をできることは、長期的に見たら業務効率化にも大きくつながるはずです。

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