久保田徹 | Toru Kubota

ドキュメンタリーを作っています。27歳。慶應法学部在学中より映像制作を始める。以降、B…

久保田徹 | Toru Kubota

ドキュメンタリーを作っています。27歳。慶應法学部在学中より映像制作を始める。以降、BBC, Al Jazeera,NHKなどにてディレクター、カメラを担当。2022年7月にミャンマーにて撮影中に国軍に拘束され、111日間の拘束期間を経て帰国。

最近の記事

解放されて一年 オンライン報告会のお知らせ

私、久保田徹がミャンマーのインセイン刑務所から解放され、帰国してからちょうど一年になります。一年の節目に、今だからこそ話せることについてYoutube配信を行うことにしました。 202311月18日(土)の18:00より、以下のリンクより配信を行います。 https://youtube.com/live/sJuA5aOcsUY 私の解放のためにご署名いただいた皆様に改めて感謝をすると共に、これまでとこれからについてお話しするつもりです。 ・拘束されたときの状況と理由/獄

    • ウクライナ渡航記① ワルシャワ→ヘウム→キーウ

      2023年の8月16日からウクライナのキーウ近郊を訪れています。 現地のNGO「Gurtum(クルトン)」の中心人物サシャによる学校再建プロジェクトの撮影、また、日本人のアーティスト萩原亮大とソウダルアによる開校式セレモニーについてのドキュメンタリーを制作することを目的とする渡航です。 「ウクライナ渡航記⓪ なぜキーウへ行くのか」 8月15日 ワルシャワ→ヘウム→キーウへ 朝6時ごろにワルシャワ・ショパン空港に到着する。空港のカフェでコーヒーを飲んで、鉄道駅までの電車

      • ウクライナ渡航記⓪ なぜキーウへ行くのか

        10日ほど前から、ウクライナのキーウを訪れている。昨年、ミャンマーにて拘束された経験を持ち、現在は「Docu Athan (ドキュ・アッタン)」でミャンマーのジャーナリズム支援の活動に取り組んでいる自分が、なぜウクライナに行くことになったのか。 ◇ウクライナ渡航の目的 訪れるのは、ウクライナのキーウをベースに活動するNGO「Gurtum(クルトン)」。彼らのメインプロジェクトは、ホストメリという街で学校を建て直すこと。ホストメリは2022年2月にキーウの制圧を目指して進軍

        • ロヒンギャ虐殺から6年と私がミャンマーで判決10年を下された理由

          2017年8月25日、ミャンマー軍がロヒンギャ虐殺を開始した。70万人以上の難民がバングラデシュへの逃れる様子は大きなニュースとして報じられた。あまりにも痛ましい出来事から6年が経過し、2021年のクーデターを経てミャンマー情勢は悪化の一途を辿っている。バングラデシュの難民キャンプでは治安状況の悪化も問題視されている。 本日、一時的に非公開にしていたドキュメンタリーを再公開した。2018年に制作したものだが、実はこの映像が、私の拘束が長期化した理由と関連していると考えられる

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          短編映像配信 「国境地帯で真実を伝えるミャンマー人クリエイターたち」 11min (2023)

          本日の朝9時にて、Yahoo!ニュースで短編ドキュメンタリーを配信しました。タイの国境地帯で活動するミャンマー人のジャーナリスト/映像作家の姿を映しました。 『Still A Journalist』-国境地帯で真実を伝えるミャンマー人クリエイターたち- 11min (2023) 二人による映像作品は、日本語の映像サイトDocu Athan(ドキュ・アッタン)にてご覧いただけます。またサイト上では彼らに直接寄付を送ることができます。 撮影に協力してくれたダイレクターHとピ

          短編映像配信 「国境地帯で真実を伝えるミャンマー人クリエイターたち」 11min (2023)

          拘束経験者としてのジャーナリズム支援「ドキュ・アッタン」を立ち上げるまで

          2022年の7月30日、僕はミャンマーのヤンゴンにて抗議デモを撮影したところを国軍によって拘束され、禁錮10年の判決を受けた。日本国内外の方々の支援のおかげもあり、111日間の拘束期間の後に解放され、無事に帰国することができた。 拘束された日から、まもなくちょうど一年を迎えようとしている。 拘束された経験を踏まえて、ミャンマーのジャーナリスト/映像作家を支援するプロジェクト「ドキュ・アッタン」を始めるに至った経緯について書こうと思う。 ドキュ・アッタンとは 「Docu

          拘束経験者としてのジャーナリズム支援「ドキュ・アッタン」を立ち上げるまで

          自己紹介 これまでとこれから

          初めまして。久保田徹といいます。大学に在学中より映像制作を始め、これまでは会社などの組織には所属せずにドキュメンタリー映像の制作をしてきました。 私は昨年、ミャンマーで撮影中に拘束され、111日間の獄中を過ごしたのちに解放されました。私の解放を求める署名に協力してくださった方々には、改めてお礼を申し上げます。声を上げてくださり、誠にありがとうございました。 映像作家としてのこれまで 映像を始めたきっかけは些細なことでした。たまたまミャンマー出身の難民の人たちと出会い、大

          自己紹介 これまでとこれから