見出し画像

高性能住宅の流派って宗教の宗派みたい⁉️

こんにちは
今日は高性能住宅業界の流派の話

流派・・・技芸・武芸などで、流儀の違いによって別れるそれぞれの系統
宗派・・・同じ宗教の中の分派

流派というとあなたは何を思い浮かべます?
空手や花道、茶道などでしょうか。

先日、五木寛之さんの小説「親鸞」を読みました。
親鸞さんは平安時代から鎌倉時代に生きたお坊様で、
法然さんという偉いお坊さんに師事し、
「どのような人も念仏一つで救われる」という教えを広めた人です。

それまでの仏教界では「厳しい修行を経てはじめて悟りが得られる」
という教義が中心でした。

そこへもってきて、「念仏だけ唱えていれば往生できる」とか、
「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」とやったものですから、
周囲の誤解を招きます。

従来の教義を信じる人々から目をつけられたり、
「ならば悪いことをしても救われる」と進んで悪いことをしてしまう人が現れたり、念仏以外の修行などを禁じてしまう人が現れたり、

同じ宗教なのに少しづつ受け止め方が違う人々が出てきます。
そして、異なる考え方の人を批判したり、排除したり、
時に争いにつながることもありました・・・。

もしかすると宗教って揉め事の原因になりやすいのかもしれません。
自分の信じていることを否定されたりすることってきついですもんね。
昔ヨーロッパでも宗教戦争がありましたね。

読んでいて、住宅業界のことが頭に浮かびました。
家づくりにおいて何が大事かは人それぞれです。
そして、冬暖かく夏涼しく光熱費が少なく、環境負荷も少ない家の作り方は
何通りもあるはず。

住宅業界は結構批判多いと感じています。
まるで批判することと自分の主張が一体のような・・。

「あのやり方では◯◯してしまう」
「その◯◯はだめだ」
「◯◯が危ない」

僕は家づくりに関わる人は本来「良い住宅を作る」同じ仕事を選んだ、
どこか考え方や生き方や出自が似た人たちだと思う時があります。
極端にいうと同じ志を持った仲間のような。

それなのに、対立したり、批判したり、足を引っ張ったり・・・

何もみんな一緒になりましょうと言っているわけではありません。
宗教だっていろんな宗教や宗派があり、多様性を維持しながら今日まで続いてきているわけです。

せめて、自分と考えの違う人がいたとしても批判や対立することなく、
心穏やかに自分の道を進めば良くないです?

親鸞さんは晩年、情熱と確固たる信念を持って教義を広めました。
それゆえに多く支持を得て今日まで教えが伝えられているのだと思います。

ただ、彼は途中で考え方が違ってしまった実の息子との縁を切ってしまいます。
自分の信念のためとはいえ、後悔しなかったのかなぁと考えてしまいます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?