見出し画像

モデルから学んだこと

「撮る人」スタッフ・フォトグラファーの鮫島進矢です。私は普段、人物撮影・料理撮影・建築撮影・風景撮影、PV 映像などの制作をしています。

プロとして写真に携わっていくうちに、モデルさんが何を思い、何を感じカメラの前に立っているのか、また自分のコミュニケーションはモデルさんの立場からしたら不快(不安)ではないか、撮影そのものというよりそれ以外について気になる事が増えていきました。しかし、そんなことを聞ける相手もいなかった私は、自由な表現力と竹を割ったような発言で一目置いていたモデルの山上ひかりさんへ思い切って撮影の依頼をしたのです。

※初めての撮影は浴衣撮影でした。

撮影当日、ど緊張していた私とは違い、山上さんは終始、自然体な言動や振る舞いでした。そんな山上さんの姿を見ているうちに緊張の糸が解けていったことは今でも強く記憶に残っています。

山上さんを撮影していくうちに、気付いたことが沢山ありました。顔の表情や所作の表現力が豊かで、立ち姿、歩き姿、座っている姿、動いていても止まっていても綺麗。でもそれはモデル経験が長ければある意味当たり前に習得されているものです。それ以上に感動したのが、カメラマンが撮りたいポートレート、モデルが表現したいポートレートのすり合わせが素晴らしいこと、またカメラマンの撮影テンポに合わせポージングし、光を読み動いてくれる。そして一番感動したのがカメラマンが表現したいことを瞬時に汲み取り、モデルの立場から表現方法を具体的に言語化して伝えてくれることでした。

※「愁い」の表現をリクエストした際の表情です。

私は山上ひかりというモデルに出会い、撮影に必要なことを学びました。あの時の学びは、別のモデルさんを撮影する時をはじめ様々な撮影に役立っています。今、皆さんにも撮影したいモデルさんがいたり、定期的に撮影しているモデルさんがいるかと思います。撮影をしていく中で今さら聞けない悩みや不安、また疑問も多々あることと思います。

今回、山上さんと「撮る人」を発足した理由のひとつには、そういったカメラマンの心の内をお聞きし、少しでも解決の糸口となり何かしらのきっかけになってくれればと思ったからです。

「撮る人」は撮る人の味方です。

皆様のご参加、心よりお待ち申しております。


「撮る人」スタッフ・フォトグラファー 鮫島進矢

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?