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改正戸籍法と漢字教育の話

 氏名に読み仮名を必須とする法律案については、以前に以下の記事で触れたことがある。


 参議院本会議での可決成立をうけ、いくつかの反応があった。

 わたしもこれと同じで、命名文化の尊重という意見に賛同する立場である。この読み方は一般的かどうかということが、権力によって一方的に決められることではない。言語の機能の一つとしてある「創造機能」(既存の意味、読み、表記などを基礎にして、みずから新しい意味、読み、表記をつくり出す機能が言語に内蔵されているということ)を、互いに尊重して守り育てる制度となってほしい。

 改正戸籍法の話は、今後の国語教育、漢字教育に影響を与えずにはおかないだろう。何かに名前をつけることは一種の「書くこと」の教育でもある。これからの漢字漢語文化をどのように育てていくか。今後の動きを注視していきたい。

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