「カップル文化」のない日本に同性婚は必要ない

近頃、「欧米諸国にならって日本でも同性婚を」という声が上がる。
そういう意見は一つの意見として受け入れるとしても、僕としては日本に同性婚が必要な理由が見当たらないように思う。

まず日本では、同性愛者同士のカップルは養子縁組を行ってきたという歴史がある。
それであれば家族として認められるため、夫婦と比べてもそこまで大きな不利益はないはずだ。

そして最も重要なのが、日本には「カップル文化」がないという点だ。
欧米諸国ではカップルでの行動が求められるという文化があるため、異性のパートナーを持つことを望まない同性愛者は白い目で見られていた。
このような文化的な事情から同性婚が制度化されたのだ。

だから、欧米の文化的事情の副産物である同性婚を、そのまま日本に持ち込んで普及させるというのは無理がある。
日本では独りで行動することについて社会的圧力まで感じる場面はほとんどなく、むしろ近年はそのような人の方が多いようにも思う。
そんな日本に同性婚が必要な理由は見当たらない。

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