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流されている?

第15回 相続対策会議です。

「相続対策」は、死んでしまう前に準備しておこうという、人生の終わりに向けた活動ではなく、一度、人生を振り返り、自分らしい人生とは何かを見つける、または再確認をして充実した人生にしましょうと、皆様にお伝えしています。

少々、難しい話しと思われるかもしれませんが、

・自分の人生って、こうだったという確認をしていただくこと。

・自分の人生で楽しみや目標などの再確認と、それに向けた行動計画を立てる。

この2点を充実させてから、亡くなる準備をしましょう、と考えます。

先日も、相続対策をしなければと相談に来た方がいました。しかし、忙しい忙しいと言いながら、具体的な行動に移せないという方でした。

家族もようやく、「相続対策をする気になった。」と喜んでいたのですが、結局、何もしない状況から、残念に思っていたようです。

そこで、相続対策を行う前に、ご自身の行動を一度、振り返ってみましょうということにしました。

いろいろとお聞きしたところ、ご本人は、あれもこれも自分でやらないと気が済まないという時間(行動)と毎日のルーティンのようにテレビを見ている時間があるそうです。

1週間のスケジュールを、家族、みんなで見ていると・・・、

ご本人が、本当にやりたいことが別にあると言い出す始末。

あれこれ悩んだ挙句、決まった行動ばかりで、何も負担なくできる行動で時間を潰していることが分かりました。

あれやこれやとやっていることも、本当に毎日しなければならないモノでもありません。

自分の積み重ねてきた行動が、無駄とは思いたくなく、だけど見つめなおしたこともなく、日々、「流されていた」ような感じだったのです。

これは、本人だけでなく家族と一緒に見つめなおしたところ、家族が指摘できたことが多く、私側から、「ここは不要だ!」などという説明はしませんでした。

家族で、指摘したことにより家族の協力を得ることが出来ました。

そのうえで、今までの生活パターン、趣味や楽しみを見つけましょうということになりました。

実際には、劇的に生活パターンを変えたり、趣味や楽しみなどが見つかるわけではありませんが、少しだけ自分のことを考える、家族のことを考える時間ができ始めているようです。

親として家族へどのような影響を与えられるか!

自分が亡くなった後に、家族が自分のことをどのように語るでしょうか?

棺に向かって「ありがとう」と言ってくれる最期を迎えることができるかは、貴方の人生の選択の結果です。

昔は、親の背中を見て・・・、という話しもありましたが、今は、そんなご時世でもありません。

親は、何か伝えたいことは、直接、伝えるべきです。

自分の言葉で!

その言葉を受け入れるか、否かは、親の人格や今までの家族への接し方次第です。

肩書もない自分が何者であるか、まずは家族に知ってもらいましょう!

時間潰しの人生、流される人生にご注意を!

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