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特別無料公開!FLY ME TO THE MOON のコード進行・ベースアドリブ解説

本記事は、こちらの動画で演奏した、「FLY ME TO THE MOON」のコード進行上での

ベースアドリブソロ2コーラス分の譜面と
譜面のアドリブフレーズ作成にあたり意識したことを解説した記事

になります。

ぜひ、日々の練習にお役立ていただければ幸いです。


譜面ダウンロードはこちら

2コーラス分、64小節分の譜面を無料ダウンロードできます。


譜面解説記事

動画でお話した内容をテキストにしました。

本動画の復習に使ってください。

ここからの内容
1.はじめから飛ばさない
2.3連を意識して組み込む
3.コードトーンに着地する
4.よくやるおきまりフレーズ
5.ポールチェンバースのフレーズ
6.テーマのメロディを挿入
7.ウォーキングベース


1,はじめから飛ばさない

まず、序盤ですが、「はじめから飛ばさない」ということを意識して組み立てています。

とくにはじめの2小節くらいは、こんな感じでほぼロングトーンです。

1周目、Aセクション1-2小節目

スクリーンショット 2020-04-08 14.53.57

ここをふつうに弾くだけだったらとくに難しいことはないですが、セッションでは、

つい最初っから飛ばし気味になっちゃうことってあるあるなんで、序盤は音数少なめに組み立ててあげる

こんなところを意識すると、良いと思います。


2.3連を意識して組み込む


3連を意識して組み込んでいます。

1周目 セクションB 2〜4小節目

スクリーンショット 2020-04-08 15.38.31

ベースで3連を弾くのってかなり難易度高いんですけど、初心者の方によくありがちなのが、

ダアダダアダダアダダアダダアダダアダダアダ...

と、ずっと4分音符と8分音符だけで一辺倒なアドリブっていうの構築のしかたですね。こうした組み立て方だと、抑揚がなく、全体的にのっぺりしちゃうんですね。

しかし、3連を入れることで、バリエーション豊かなフレーズの印象を聞き手に与えることができますので、ぜひ積極的に取り入れてみてください(^^)


3.コードトーンに着地する

1周目 セクションA(2回目)1ー4小節目

スクリーンショット 2020-04-08 15.47.27

各小節の第一音目の音を、ルート、3度、5度などのコードトーンの音とし、そのコードトーンの音を目的の音としてフレーズを構築してあげる

と、歌っている感じのアドリブを表現しやすいです。

ただ、こんなふうにアドリブで常にコードトーンを意識してフレーズを構築するということは、簡単なことじゃないので、

著者が実際にやっていたコードトーンを意識する練習法を別の動画でご案内しています。

めっちゃ頭使う脳トレなのですが、かなり効くトレーニングとなっておりますので、こちらも合わせてご参照ください。

ひたすらコードトーンを弾きまくる練習
【ベースアドリブ練習法解説】難易度★★★★★
https://www.youtube.com/watch?v=NPm7NUhFrnY


4.よくやるおきまりフレーズ

1周目、Cセクション4小節目

スクリーンショット 2020-04-08 16.00.07

専門用語を使うと、

A7というコードがDm7というコードにドミナント・モーションしていて、
その過程で、ノンダイアトニックコードであるA7のコードトーンである△3rdのC#音、それからオルタードテンションノートである♭9thのB♭音を用いている。

という流れです。

ちょっとややこしく、なんのこっちゃって思われるかもしれないですが、こうしたドミナント・モーション時に使えるフレーズで、結構ジャズっぽいテイストになります。

こうしたおきまりフレーズの更に詳しい構築方法については、こちらの動画で更に深く解説しておりますので、重ねてご参照頂けましたら幸いです。

【アドリブ初心者向け】この2つを押さえればジャズフレーズになる!
https://www.youtube.com/watch?v=_uF0vKN4PJ0


5. ポールチェンバースのフレーズ

2周目 Aセクション 5-6小節目

スクリーンショット 2020-04-08 16.08.38

三連三連三連跳躍と進行したフレーズです。

ここ、めちゃくちゃ難しいんですけど、できたらかなりスキルアップになりますので、よかったら挑戦してみてください。

このフレーズは、ジャズベーシストの巨匠、ポールチェンバースというベーシストが、visitationという1曲まるまるベースソロだけの曲の中で奏でていたフレーズなんですね。

このビジテーション、めちゃくちゃかっこいいので、ぜひ興味ある方は聴いてみてほしいです^^

参照音源
Paul Chambers - Visitation 1:38あたりから。
https://www.youtube.com/watch?v=HhpjGIGt-Rk


6.テーマのメロディを挿入

2周目 Aセクション(2回目) 5小節目〜7小節目

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ジャズに限らず、ロックのギターソロとかでも、テーマの一部を挿入するっていうアプローチはあります。

こうしたアプローチを行うことで、何の楽曲のアドリブをやっているのかが聴手に伝わりやすくなります。

また、テーマのメロディを覚えることで、それを今回のようにフレーズとして使うことができるので、テーマのメロディを覚えることはメリットだらけなんですね。


7・ウォーキングベースで終わらせる

2コーラス目 セクションC 7,8小節目

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楽曲はトータル32小節なので、32小節目でフレーズを終了させるというふうにはせず、

アドリブをしながら徐々にコーラスの終わりを意識し、

今回は31小節のあたまからウォーキングベースに切り替えるというアプローチにしました。

こうすることで、ベースソロが終わったことも聴手に伝わりやすく、セッションだと、次にソロを演奏するプレイヤーが入ってきやすいんですね。

こうした、ウォーキングベースでソロを終わらせるやり方は、セッションでも定番のアプローチなので、覚えておくといいでしょう^^

ということで、解説ここまでになります。


「ローフレットで組み立てる、
ジャズベースアドリブソロ7曲」

最後にインフォメーションです。

今回はフライミートゥザムーンのコード進行上でのアプローチでしたが、

・A列車で行こう 
・All of me
・Fブルース 
・イパネマの娘 
・ByeByeBlackbird
・枯葉 アドリブソロ 
・酒とバラの日々 

など、各曲のコード進行上でのアドリブソロ譜合計A4用紙PDF16枚分の譜面と解説を販売しております。

スクリーンショット 2020-04-08 19.48.08

・いいフレーズが思い浮かばない
・コード一発ものから脱却できない
・ジャズフレーズの構築の仕組みを学ばれたい
・コードに沿ってアドリブがなかなかできない
・ソロの練習を何から取り組めばいいかわからない
・ジャズのベースソロがうまく組み立てられない

といった方が対象で、

スタンダードまるまる1曲のベースソロが掲載されている譜面が7曲分パッケージされております。フレーズ作りや音使いのヒントには最適です。

詳しくは以下をご覧ください。

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私自身、初心者の頃から数多くの譜面を読み漁りましたが、 ・ハイフレが多い ・難しい ・弾ける気がしない というものが多く、いつも挫折してました。 そのため、 ・ハイフレ多用しない ・できるだけ速弾きしない ・難易度の高そうなシンコペーションは用いない 【けど、ダサくならず、ジャズのツボはしっかり抑えてる】 そんなコンセプトのもとベースソロ譜を作っております。

ジャズスタンダード7曲分の、ベースアドリブソロ模範動画、各曲のソロ譜面、譜面の解説動画など盛りだくさんの内容です!

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