見出し画像

発音はどこまで矯正すべきか

日本語のクラスを始めて半年ほど経ったころ。ベトナムからの技能実習生が明るくなり、職場で自分から話すようになったと聞いて、喜んだのも束の間。「まだ、『”ぞ”ろしくお願いします』と言っていて耳障りなので、何とかしてほしい」と雇用側から要望がありました。

ベトナムの人には、「や行」「さ行」「つ」の発音が難しい傾向があります。さらに「だ・な・ら」の区別も、長音も難しいようです。最初は言う度に指摘していましたが、発音を気にして話さなくなっても困るので、いちいち注意しなくなりました。

英語は世界中で話されていますが、国や地域によって独特な発音や話し方があります。東南アジアの英語はシングリッシュと呼ばれるし、イギリスの地域やオーストラリア、アメリカ英語とそれぞれ違います。でも、どれも英語として認められているし、要は通じればいいわけです。

ある言語が色んなエリアで話されるようになって許容度が高くなり、その言語である程度会話できる人になれば、発音の問題が占める割合はぐっと低くなります。(もちろん、きれいな発音ができるに越したことはないのですが)

リラックスして話してもらう方が先だと私は思っていますが、やっぱり「4時」が「ぞじ」、「梅雨」が「ちゅじゅ」では、何を言っているのか分からないので、正しく発音してもらう指導法を考えないといけません。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?