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2021年2月が分岐点だった

日本が留学生の受け入れをストップしてから半年以上が経ちます。大学院入試に関しても、学科の入学試験を課している大学院は入国ができないので、事実上、海外の学生はこの秋受験することができません。

早稲田は入国ができないことを斟酌して受験料を返金してくれますが、慶応は一度払い込んだ受験料は返金しないとのことで、受験を準備している学生は戸惑いを隠せません。面接だけで受験できる東大を目指して研究論文を準備しましたが、この一年で日本への留学は非常に難しいものになってしまいました。

中国の学生に聞くところによると、今年の2月が分岐点だったようです。住んでいる地方によっては、空港が早く閉鎖されたために、更に早く日本へ行く道が閉ざされてしまいました。

それ以後に査証の申請をした学生はオンライン面接を経て入学許可が出ても、授業はずっとオンラインのまま。一方、1月以前に日本に入国できたり、既に日本語学校に在籍していた学生は志望校を選んで、自由に受験できます。

いつ査証が降りるか待ちあぐねても、留学を選択したのが間違いだったのか悔やんでも、無情に月日は過ぎていきます。

日本語を教えることはできても、人生の岐路に立つ学生に選択の指南はできません。励ましていいものか、慰めていいものか。無力感を味わってます。

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