「大分・阿蘇 だいぶあそべるスタンプラリー」に挑戦!【完結編:前編】いつのまにか、南阿蘇が大好きになっていた。
<前回のあらすじ>
リターンライダー後初の大分〜阿蘇を跨ぐお泊まりツーリングを成功させ、スタンプラリー完走という目標への到達も間近となりつつあった。
手応えを感じた筆者とサンマル子(ラビットS301)は、更なる楽しさと冒険を求めて新たなツーリングに挑む!
スタンプラリーを完走すべく、今回も再び阿蘇への旅です。
前回「ツーリングの旅程に宿泊を挟む」事で得られる行動時間の余裕の大きさを再認識した筆者は
「2泊3日の旅にしたらどれだけ自由に遊べるんだろう?」
と考え…いきなり南阿蘇に2泊するツーリングを企画。さっそく実行に移す事にしました。
時に、2023年6月3日。
という訳で早朝に福岡を発ち、朝の渋滞がまだ発生していない国道3号線を悠々と南下し…
南阿蘇村よりも更に南に位置する「山都町」を目指します。
何故そんなに急いで、しかも南阿蘇ですらない山都町を目指したのかというと
前回紹介した悪魔の飯テロハッシュタグ「丸グル」にて度々紹介された山都町の人気カフェ(あのお店はカフェなのか甚だ疑問だが…)「Cafe218」さんにOPEN時から滑り込むためです。
カフェというより爆盛わんぱく食堂と形容すべき楽しいお店であるCafe218さん、なんでも凄まじく美味い限定ステーキランチが超人気なのだとか。
そんなもんSNSに流されまくったら、行かない選択肢なんてありません!
(スタンプラリーとは…)
予定より大幅に早くCafe218さんに着いてしまった筆者は近くにあった「道の駅 清和文楽邑」にサンマル子を停め、たまたまご一緒したライダーの方とバイク談義を楽しみつつお店のOPENを待ち、適当にぶらぶらしていて…
何気なく入った売店にポンと置かれていた冊子に目が止まりました。
「2023年度版・道の駅スタンプラリー スタンプブック」
ツーリングライダーになってまだ日の浅い筆者としてはこの手の面倒なスタンプラリーには全く興味も関心もなかったのですが、今まさにやっているスタンプラリーがなんだかんだで非常に面白かった事もあり
「これも面白いかも、いいね。気が向いたらやってみようかな…」
と思うに至りました。
この時はスタンプブック購入にまでは至らなかったのですが、次回のツーリングの際にスタンプブックを購入し、新たなるスタンプラリーを開始するきっかけにはなりました。
旅のきっかけは、いつどこで得られるか本当にわからないものですね。
そしてCafe218さんがOPEN!
筆者とサンマル子はさっそく突撃をかましましたが、幸いにしてこの日は平日だった事もあり、懸念していた行列はできていませんでした。
わざわざ歓迎に来てくれたSNSのフォロワーさんまでいらっしゃって感激!
ありがとうございます!!!
で、これ。
超ウルトラスーパーグレートワンダフル黒毛和牛ステーキ。
「何やねんそれ」と全力でツッコミたくなる名前の限定ステーキですが公式ネームです。松本零士の漫画に出てくるビフテキそのものな巨大な肉塊、しかも黒毛和牛をレア気味でしっかり焼いて、とんでもなくジューシー。
もうね、美味い美味くないとかいちいち書かなくてもわかるとは思いますが…色々な意味でトンデモナイ代物でした。
惜しむらくは限定メニューだった事か…
ついでに唐揚げも単品で食べてみました。
この唐揚げは単品メニューとしてだけではなく、超絶ボリュームを誇るランチの数々に定番アイテムとしても添えられており、Cafe218では「メジャー枠」といえる一品です。
この唐揚げもまた美味!ライダーズカフェというより「わんぱく食堂」として大人気なお店のノリにもぴったりな、食べていて元気になる味。
また食べたいな!!!
(付記1:↑などとこの時はお気楽に抜かしていましたが、翌7月に訪れてCafe218の本気たるフルパワー仕様の超絶ボリュームランチを泣きながら食べた時は「すげーおいしいけど死ぬ…」とマジで思った事をここに付け加えておきます)
Cafe218さんの特筆すべき点としては「ドクペの自販機がある」事も挙げられます。
福岡市内では冷えてないドクペを一部ディスカウント系ストアで買う位しか入手の選択肢がないのですが、Cafe218さんに来ればいつもキンキンに冷えたドクペが飲めるのです!
ヒロシさん(店長)、あなたは神か!!!???
(付記2:どういう訳なのか、南阿蘇・高森町のスーパーでも冷えたドクペが普通にズラリと並べられているのを後日発見しました。どうやら南阿蘇〜山都町一帯はドクペ時空に存在するようです)
Cafe218さんでたらふく食べて笑った後は、そのまま北上して高森町へ。
途中でサンマル子の強制空冷エンジンを一休みさせる”儀式”も忘れてはなりません。ついでに筆者も一休み。
心地よい南阿蘇の初夏の風が微妙に睡魔を誘いますが、
強めの煙草を一本吸って今は我慢。まだまだお昼、寝るには早過ぎます。
今回の旅は時間的余裕が尋常ではない位にあるので、黒柴コーヒーさんにもゆったり訪れる事ができました。
こういう旅がしたかった。
そして、スタンプラリー完走…なるかな???
ちょうどこの時は期間限定のコーヒーゼリーが話題だったので、早速いただきましたが…
すみません…
余りに美味しそうで実際美味しくて、画像を撮る前にペロリと食べてしまいましたorz
たまたま限定配布されていた阿蘇警察署×合志技研工業さんのかっこいいコラボスカーフも頂きました。今は部屋に飾っています。
気を取り直して、お次は定番人気メニューのプリンにホットコーヒーを合わせてみました。絶対にハズさない王道コンビです。
当然うまい!
このプリン、濃厚芳醇な味がコーヒーによく合うのですが、同じ路線のプリンである温泉閣の「琥珀プリン」とはまた違った濃厚さの感覚で、合うコーヒーもちょっと変わってくるかな?と個人的に感じました。
どっちも問答無用で美味しいですしスタンプラリー参加店舗なので、興味のあるコーヒー好きの方は「テイスティングの旅」なんかやってみても面白いかもしれません。
そして、問題のスタンプラリータイム。
2枚目のスタンプ台紙が遂に埋まり、ゲットした2枚のビックリマンシール(ランダム報酬)は何を引くのか…
ダブりを発生させず、ラリーを完走する事はできるのか…
ゲットした2枚のシールを年甲斐もなくドキドキしながら開封すると…
まさかの一発ツモ!丸野りんちゃんにカナエちゃんいらっしゃい!
コンプ完了、スタンプラリー完走です!!!
(ヤラセでも仕込みでもありません)
念願のスタンプラリー完走を達成した筆者はそのままTIME REVERSEさんへと移動、ここで祝杯も兼ねた…
とんでもなくヤル気満々の期間限定苺パフェを頂く事に。
前回紹介した木之内農園さんの苺パフェに全く引けを取らない恐るべき悪魔的スイーツですが、おかみさん謹製のこのパフェは一味違います。
実はこのパフェ、一見しただけではわからないのですが…食べ進めていくとあちこちにフレーバーが散りばめられており、食感も味も飽きが来ないように工夫が施されているのです。
この「芸コマ」っぷりこそがTIME REVERSEの隠された魅力であり、筆者的にはもっと評価されるべきポイントだと考えています。
ちなみに、この時は既に阿蘇の苺はシーズンオフを迎えつつあり、パフェも提供終了間近でした。
責任を持って食い滅ぼす使命感に燃えたのは言うまでもありません。
最早ツーリングではなく「食い倒れツアー」と化した今回の旅ですが、ライダーらしくゲストハウスに泊まってみたいとも思っていたので、南阿蘇村にあるゲストハウス「リトルアジア」さんに2泊させてもらう事に。
のびのびした南阿蘇村ならではの風景の中に佇む小さな宿ですが、ライダーが泊まるには最低限必要な設備をちゃんと備えています。
宿泊費用がたいへん安いのも大きな魅力です。ぶっちゃげた話、日帰りで何度も来るよりここに泊まって阿蘇を連日楽しんだ方がお得な程です!
(ラビットでもYBでも福岡〜阿蘇間のガス代は片道1000円近く掛かる)
…と、安宿(自称)ながらも衛生的で必要十分な設備を備えているリトルアジアさんに一安心して、次はディナーの前哨戦も兼ねた遅めのおやつ。
一日何食してるんだ私。
いえ、今日はきっとチートデーなので問題なし。ゼロカロリー。
リトルアジアさんからサンマル子で数分程度走った道沿いにある、知る人ぞ知る人気のたこ焼き屋が「万福小屋どんぶらこ」さん。
例によって丸グル経由で知ったお店ですが、このお店で定番かつ人気らしいのが
この「ネギマヨたこ」です!
ザクザク刻まれたネギが凄まじくイイ香りを発しており、宿に持ち帰らずこのまま食べてしまいたい衝動に駆られましたので
結局そのままお店のイートインで実食!
シャッキシャキのネギとモッチモチのたこ焼きが口の中でモッシャモシャに溶け合って楽しい!勿論おいしい!
で、このどんぶらこさんでは何故か「アレッポ石鹸」(しかも本物)が販売されており、かつてアレッポ石鹸愛好者でありながらも福岡市内で買っていたお店がなくなってしまった身として…
以後、どんぶらこさんは石鹸屋さんとして今もお世話になっています。
気が付いたら、ツーリング初日もいつの間にか夕暮れを迎えていました。
幻想的なまでに美しい南阿蘇村をラビットでのんびり走る。
筆者がリターンライダーを決意し、ラビット乗りになろう!と志した時からずっと夢見てきた…憧れのシーンをようやく我が物にする事ができました。
増してや、今走っているラビットはかつてバラバラだったサンマル子です。
感激と美しさの余り、筆者はひとり涙しました。
夢のような素晴らしいひとときですが…ただ漫然と走っていた訳ではなく、明日の予定に備えた下準備とルート確認、それと今後筆者が南阿蘇を拠点として始める活動のための初期調査も兼ねていました。
こんな素晴らしい場所、ただ旅して帰るだけではもったいない。
かつて油彩画家だった事もある筆者の魂の奥底に眠る忘れかけていた情熱が、スバル製2スト単気筒エンジンの奏でる素朴な鼓動に呼応するが如く蘇りつつありました。
明日は南阿蘇の基幹インフラ「南阿蘇鉄道」の名物・トロッコ列車に乗ります。
しかし、ただ乗るだけではなく「とある野望」もあったので、それを実現するための下見でもありました。
それが何かは明日のお楽しみで。些細な野望ではありますが。
日が暮れてリトルアジアさんに戻った筆者は、黒柴コーヒーさんで何故か売っていてマスターからオススメ頂いた焼肉のたれ「岡本だれ 旨辛味」を肴に缶ビールの時間。
なんでカフェで焼肉のたれ売ってるんだろ?
という疑問はあれど、汎用性が高いと聞いた旨辛味を酒の肴に試してみたい!と思った次第でした。
で、結果はどうかといえば「汎用性すごすぎ」です。
焼肉のみならずご飯や野菜に乗せてもイケますし、卵かけご飯に混ぜるのも大アリです。今や我が家の食卓のレギュラー陣!
そして、筆者の中で「黒柴焼肉店」が爆誕した瞬間でもありました。
先のどんぶらこ石鹸店といい、南阿蘇は不思議が一杯です。
ひとり飲んでいたら、宿の管理をしているおじさんとバイク談義に。
意外な所でかなり濃いバイク話が広がり、非常にありがたい事にサンマル子の簡単なメンテナンスも行わせてくれるとのお言葉も。
何かとメンテが欠かせない旧車で旅する身として、バイクやライダーへの理解が深い宿という存在は大変心強いものです。
初めての宿泊なのに不思議と肌に馴染む感覚を覚えつつ、筆者の南阿蘇での最初の夜は更けていきました。
気持ちよく眠ってシャキーンと目覚めた2日目、6月4日の朝。
筆者は起きるや否やスマホで本日の予定を再確認し、更にSNS上の最新情報も参照して問題がないかもチェック。
その後は朝食を済ませてサンマル子のメンテ。
楽しい2泊3日の旅はまさに絶好調!だったのですが
密かに立ち込める「暗雲」の存在に、筆者もサンマル子もいまだ気付く事はできなかったのです。
次回、長かったこのシリーズも最終回です。
「あの事件」の真相、SNSでは書けなかった部分も含め触れていきます…
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