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tortoago /トルトアーゴ イタリア語でtorto=撚られた(糸)、ago=針…

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tortoago /トルトアーゴ イタリア語でtorto=撚られた(糸)、ago=針 2000年、ハンドメイドバッグブランドを創業。 「バッグは物を入れる道具」をコンセプトに、デザイン、裁断、縫製仕上げまでを全て一人で行っております。

最近の記事

折り紙で遊び、折り革で作る。

物事にはかならず起源があります。 その中でも、とくに「物」においてその起源や作者が不明であることにはとても大きな魅力があります。 自由度が高く、多くの人に広く発展する可能性が秘められています。 ここでは「折り紙」について。 誰もが一度は遊んだことがある折り紙も、室町時代の小笠原家や伊勢家による紙包みの儀礼折の名残りと紹介されていますが、最初の作者までは特定されていません。 日本人が本来持つ、季節の変わり目に沿った折り目正しい暮らしや、綺麗に畳んで収納する文化が、独自の

    • World Penguin Day

      4月25日は「世界ペンギンの日」だそうです。 毎年この頃に、繁殖期を終えたアデリーペンギンたちが南極観測所にやってくることをお祝いしたことがはじまりと言われており、今では絶滅のおそれがあるペンギンの保護や環境問題についてみんなで考える日となっています。 そんな流れで、 エサを求めて、天敵のヒョウアザラシやシャチが潜む大海原に飛び込んでいくペンギンたち。 中でも一番最初に飛び込む「ファーストペンギン」にアクアスコープをプレゼントしてみた、というストーリーでお財布にアップリ

      • 運針 角の葛藤。

        少し大袈裟なタイトルですね。 運針とは、主に和裁(洋裁)における最も基本となる針の運び方のことを意味します。 ミシン縫いにおいても運針数というものがあり、縫製工場などでは、アイテムや縫製部位により細かな取り決め(規格)が存在します。 例えば3センチの間に運針(縫い目の数)が12など。 この場合はミシン目一つが2.5mmになります。 私は縫製も自身で行なっているので、特にこの様な取り決めはなく、デザインや素材の特性に合わせて感覚に任せて対応しています。 同じ革を用いた同じ

        • 機能をデザインすること。

          2017年以来のブログを再開致します。 初回の投稿は新作のトートバッグ[ACCORDION]から。 バッグをデザインする際にアプローチの方法は様々です。 一つのテーマを元にデザインをする。 バッグの中の一つのパーツをデザインし、それを引き立てる形で全体を考える。 過去にあった物を新たなアプローチで表現する、などなど。 今回ご紹介するバッグは、外見のデザインではなく、一点「蓋」に着目をしました。 「蓋」に関しては、私がバッグを作り始めた頃からの課題の一つでもあります

        折り紙で遊び、折り革で作る。