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札幌の書店について。<過去パートの参考史料編・地下鉄大通駅周辺の書店編>~「#それは別件で起こす」シリーズ・第7回。

今回もまあエクストラではあるけど長い間
懸案ではあったので行かせて貰おうかなと。
JR北海道はしっかりと「まっさかさまに」
奈落の道へと落ちていくようで助かりっこないですし。
 その他の「希望」を捕まえた方がまだなんぼか
心的にも救われる、ってなもの。

といふことで今日のテーマソングはこれ。
9曲目の後は上に向かって上がるだけのカンフルソング、
久川綾で「Take it easy」。

1990年代当時の札幌中心部にあった書店の
データを今回も活かしていきます。
(まあすすきの駅近辺はすっかり書店が
全滅したのでこうも祟っているわけですが)

当初秋田銀行や石屋製菓と組んで招致を予定していた
ジュンク堂は結局丸井今井の南館からスタート
することになり(2008年12月20日)、いつの間にか
巣くった菊池の貴子オバちゃんが札幌の店長になる皮肉は
正(まさ)しく「一将成りて万骨枯る」の典型かなと。
(ポポンデッタもB1を占有して池内から移動
してきたけど、初期や他店舗で膨大にあった
雑誌類(書籍関連)がすっこりないので、只の
ぼんぼんゲージ屋の遊び場にしかなってないのは
あそこ全体に通底する疎外感と漏れなく一致して
いるような)

であとは関係する書店のデータから出しましょかね。

大通
なにわ書房グランドホテル前店/66/なし(無休)/925-21
・コミックでなかったらココへ(でなけりゃアニメイトへ)
なにわ書房リーブルなにわ/150/なし(無休)/10-21
・行くところではない。注文するときだけ。

ま、ここを語るのは大概冷静ではいられず必ず
どこかに愚痴が混じるだろうから、経緯と行く末だけ。

1962年開店だったなにわ書房グランドホテル前店は
2006年閉店。三代目の多角化移行でこの店の名物コラム
ニストでもあった大沼さんは「ヌマッチ」の愛称でも
知られていたが、末期はマルイプラッサの店でワンオペ
やっているのを見たのが最後かな。

ま、余談ですが、マルイプラッサの語句補足が要るね。
ちょうど「ポケモンピカドン」の頃に道内では拓銀も
破綻したけど、丸井今井も灼き切れた一件があったわけで。
で、その破綻前に札幌で麻生と円山に展開していたのが
マルイプラッサ。1997年には存在したらしい。当時の
日記を読んでいたら3月に行った時には2FにBOOK CLUB
なる書店があった、という記述もあった。
 その後東急ストア円山→東光ストア円山と変遷。
東光ストア円山時代にダイソーと同じ2Fフロアに入って
いたのがなにわ書房東光ストア円山店。
 そんなマルイプラッサことマルイストア(円山・麻生)が
閉店し、札幌東急ストアに営業が譲渡されたのは2001年頃。

で、これは現在も読めるのか、といふアドレスはあったので。

 なにわ書房グランドホテル前店が亡くなったのは
2006年の10月。

とメモがあるから、閉店するのを固めた前月におそらく
記事が載ったのは発見出来たけど、そんな顛末だったと。

なにわ書房リーブルなにわの方は元店員達にさんざ言われて
2013年に畳んだのかな(同年4月末)。その後にも文教堂が
入店したと。

もともとリーブルなにわの客層は地下鉄直結の立地もさながら
近くにあった旧富貴堂(パルコのテナントがあるところにあった
方の富貴堂で、一時期はパルコブックセンター(PBC。
一期一会で氷室冴子のサイン会が行われたのもここPBC)。
最後は売り場スペースを取られまくって消滅)や4プラ・
そしてさっぽろ地下街にあった維新堂の顧客を取り込んで
形成されていた、と。

2013年はちなみに6月末でアテネ書房も閉店し、地元
資本の本屋が遂に街中から全て姿を消すという象徴的な年
でもあったと。

同時にこの年は東光ストア上など市内に4店舗あった明正堂
書店が遂にバタバタ潰れていった、というのも大きかったと。

(明正堂書店麻生店の閉店確認。は2013年の8月29日。その後
かなりの空白期ののち、ラルズ傘下になってからの東光ストア
(旧東急ストア)は書籍コーナーが復活して、一部門になってる)

 それと同じ連鎖が数年後のなにわ書房にも訪れて、東光ストア
円山、イオンに完全に降る前後のマルヤマクラス(メルパルク札幌
跡に出来たダイエーを軸にした施設。次第にイオンに母屋を取られて
どんどん無個性に)にあったなにわ書房と併設喫茶「ライナーノーツ」
を含めた4店舗は閉鎖に追い込まれ、マルヤマクラスの店舗だけが
大垣書店に買われたんだっけ。
(その後東光ストア円山と行啓通の店も大垣書店に)

旭屋書店 札幌店(アルシュ,ARCHE)/374/第2第3木曜休/1030-2030

としましたが、それ以前旭屋書店は長い間アニメイトやメロン
ブックス、そしてそのルーツの一つでもある「めっか」なども
テナントに入っていたアルシュビルの一角を占めていました。
(現在はパチ屋を追い出してサンデパートから流転してきた
ドン・キホーテの根城になってます)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

https://www.go-susukino.com/26609.html

表は地下街と繋がり、裏口もなんとなくJRAの場外馬券売場
へ行ける動線だったから、使い勝手もかなり良かったんだけど。
(いろいろ本を読んできた中で唯一直木賞を取られた北村薫の
サイン会があったのも旭屋書店だったなあと)

駅ビルに入ってからは新書が一列棚に纏まってて買いやすい
ってレポをしたこともあるけど、基本的に思い出深いのはアルシュ
時代かなあ。

東京堂書店閉店と文教堂書店入居までにはかなりラグがある、
って話が入らなかったりもしたので、この話題、あと1回だけ
続きます。
(まあ富貴堂はともあれ維新堂書店の話もピヴォブックセンター
の話もしていないしね)


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