人生を思い通りに生きるには

もうかなり前のことになってしまうが、9/7にサウザーさん(@Fist_of_Phoenix)の聖帝全国ツアーに参加した。

そこで聞いた内容と、それに通ずるいくつかの本の内容を、紹介も含めて一つの文にまとめてみたいと思い、初めて記事を書くことにした。


TwitterのTLで見かけるころには売り切れになっているという状態だったこのセミナー。参加は厳しいかな…と諦めていた矢先、流れてきたこのツイートに私は急いで購入ボタンを押した。

来たるセミナー当日、予想はしていたものの参加者はやはり男性ばかりだった。少し気が引けつつも隅っこの席に座ったが、セミナーが始まればそんなことも忘れるほど聞き入ってしまった。


1.「目標を紙に書け」

サウザーさんは、まず始めにそう言った。

目標、つまり”夢”を紙に書き、それを成すための「5年あるいは10年計画を立てろ」とのことだった。そして、「毎日日記を書け」と。自分を励まし、軸のブレない自分を作るためにはそれが非常に重要…ということだった。

私は頷きながらこれを聞いていた。何かしらの成功を成し遂げた人は、得てして『夢』『計画』『道程』を紙に書け、と書籍でもよく言っているからだ。

一冊を例に挙げてみる。

『思考は現実化する』で有名なナポレオン・ヒルが著したこの本に、こんな内容が載っている。

【願望実現のための6カ条】 

1.実現したいと思う願望を「はっきり」させる。単にお金がたくさん欲しいなどという願望設定は、まったく無意味である。
2.実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を”差し出す”のかを決める。代償を必要としない報酬などこの世に存在しない。
3.実現したい願望を取得する「最終期限」を決める。
4.願望実現のための詳細な計画を立てる。そしてその準備がまだできていなくても、迷わずすぐ行動に移る。
5.上の4点の詳細を紙に書き出す。
6.この5の紙を、1日に2回、起床直後と就寝直前になるべく大きな声で読む。このとき、もうすでに「その願望が実現した」ものと考え、自分にそう思い込ませる。

読んでみると「なんて単純なことだろう」と思うかもしれない。少なくとも、初めて読んだとき私はそう思った。

そして、次には「こんなことで願望が実現するのか?」という猜疑心が頭をもたげてきて、ついには「手間がかかるし面倒だな」という気持ちになり、何も行動に移すことなく終わってしまう…なんて人が多いのではないだろうか。私も、この一節だけを読んでいたら、そうなっていたに違いない。


2.なぜ人は変われないのか?

ほとんどの人には「こうありたい」という夢や願望があるはずだ。その一方で、「この生活を続けているだけでは、その"夢"はそうそう叶うものではない」と心の中でわかっていたりする。

なのに、どうして人は『何かを始めることを億劫』に感じ、『自分を変えることができない』のだろう?

私は、この原因は人間の本質にあると思っている。『新しいことを始める』『周りがやらないことに挑戦する』…そういった未踏の地に、人は進むことを嫌う。現状維持を好むのだ。

はるか昔、それこそ狩りで生活していたような時代に遡ると、人にとって『変化=死の危険』を意味することが多かった。最初に『変化』という危険を冒した人は、いわばファーストペンギンだ。大抵の場合、天敵にやられて命を落とす。その死を見て学んだ者たちが後に続き、試行錯誤を重ね、開拓を続けてきた結果が、今の私たちに繋がる。

つまり、この『現状維持』はある意味『防衛本能』なのだ。『現状を維持』してきたことで生き延びることに成功し、子孫を残すことが出来た祖先の血が、私たちにも脈々と流れている。この血が、おそらく『変化に踏み出そうとすること』を妨げているのではないだろうか。

これは、『心理学的ホメオスタシス』とも呼ばれていて、この恒常性を求めるがあまり「自分には無理だ」という固定観念で自分を雁字搦めにしてしまっていることが多いそうだ。自分で、自分の足を引っ張っているのである。


3.「人生は気付くか気付かないか」

サウザーさんの講習のあと、続いて教壇に立ったあだち先生(@adachinoaccount)の一言目はこれだった。

いつか誰かが何とかしてくれる…こんなことはあり得ない。本気で何かを始めない限り、我々凡人には何も起きない、と。

その通りだと思った。ただ焦りだけを感じて、何もしないままなのは、本当に得るものがない。それどころか、「こんなふうに無為に毎日を過ごしたかったんだっけ」「やりたいことって何だったっけ」と、自分の"夢"すら忘れかねない。

まず『理想の自分』を思い出すのだ。それを紙に書く。そして『現実の自分』とそれがどれだけかけ離れているのか、ギャップに気付くことがスタートなのだ。

目的地の島("夢")がないと、ここからどれくらい離れているのかもわからない。どの船に乗ればいいかも、良い船悪い船の見分け方もわからない。

とりあえず大勢の客がいる豪華(そうに見える)船に乗って、同船客と「この船ならきっと安心だよね」なんて話をして、どこに着くかは船任せ…そんな人がいっぱいいるように思う。その船が沈んだ時、きっと船長は乗客全員を助けてくれたりはしない。

今からでも船は乗り換えられるのだ。そう、勇気を出して海に飛び込めば!それには、まず何より『気付く』必要があるのだと思う。


4.ドリームキラーに打ち勝て

自分の中に明確な"夢"があると、それは何より自身を守る"防具"になってくれるのではないかと私は思う。

世の中は思っている以上に『ドリームキラー』で溢れている。サウザーさんも、よくこの話題をラジオで口にしていた。「そんなこと無理だよ」「できっこない」…こんな言葉を、悪意からにせよ、良心からにせよ、挑戦者たちは周りからよく投げかけられるそうだ。

周りの言葉は刃物だ。きっと、予想以上に鋭利なのだろう。不意に殺されないためには、身を守る必要がある。この時に必要なのが"夢"もとい”防具”なのだ。そして、この強さを裏付けるのが『自分の気持ちの強さ』なのではないかと思う。

他人に勧められた"夢"ではダメなのだ。自身の強い思い入れがないから、何回か刺されただけで切っ先が貫通し、自分に刺さる。「やっぱりそうだよな」「無謀だったな」と"防具"は壊れ、"夢"は破れることになってしまう。

ここで、前述した『夢』『計画』の出番だ。

これらを紙に書いて明確化するだけで、まず「自分で自分の行き先を選んだ」という高揚感と自信が生まれると思う。私も実際、セミナー後にノートに走り書いたが、それを見て「やるぞ!」と気分が高まった。これは必ず、未知の挑戦を続ける原動力になると思う。

そして、次に『道程』。つまり日記だ。

自分の『やっていること』と『言っていること』が一致すれば、自然と自己肯定感は高まっていくものだと思う。日記は、それを毎日確認できる手軽なツールになるのだ。毎日頑張っている自分のことがどんどん好きになり、"防具"がより強固なものになっていく。刺されたくらいでは動じない、立派な”夢"の土台がこれにより完成するのだ。


5.『何を』よりも『なぜ』を重視する

土台が完成したら、後は動くだけ。しかし、ここまで至った人でも、”夢”に必ず至れるとは限らないのだそうだ。そう、土台の上には、家を棟まで立ち上げる『継続力』が何より必要になってくる。

ここで紹介したいのが『働きアリの法則』である。

アリのコロニーは、働き者20%、普通60%、怠け者20%で構成されている。働き者の20%だけを集めて別コロニーをつくると、また20:60:20で働き者、普通、怠け者に分かれる。

これはおそらく、"夢"を追いかける人にも言えると思う。ちゃんと成果を出せる働き者にあたる『成功者』は、全体数の2割にどうしても絞られていく。

例えば、こういったサウザーさんが開くようなセミナーに、参加しない80:参加する20に分かれるとしたら、参加した20%が、そのセミナーで言われたことを継続できない80:継続できる20に更に分かれるのではないかと、私は思っている。パレートの法則にも近いかもしれない。

画像1

(サウザーさんにちなんで働きバチで描いてしまったが、)つまりこういうイメージである。セミナーに行ったこと、知見を得たことがゴールではない。それを何年、何十年と続けられる人こそが真の成功を掴めるのではないかと思う。

『継続』するために重要なのは、「『何を』達成したいか」ではなく、「『なぜ』達成したいのか」をはっきりさせておくことなのだそうだ。

目標を掲げただけでは、辛いときに「これさえ諦めれば楽になれる」と簡単に手を放してしまいがちだ。実際、私も続けきれずやめてしまった物事が多くある。

例えば、ダイエットで「5kg痩せよう」と決めたとしても、体重減少が停滞した時、運動や摂食が辛くなった時、「別に5kgも痩せなくていいんじゃないか?」という気持ちに負けそうになる。そんな時、足元から支えてくれるのは『なぜ』という理由だと思う。

「『なぜ』その”夢”を成し遂げたいのか?」この解像度が高ければ高いほど、辛くなった時の忍耐力も上がる。『なぜ?』という問いに対する答えは、自分自身の行動に直結しやすいからだ。

「大好きな人がこのモデルの体型が好みだと言っていた。自分が5kg痩せれば同じ体型になれる!そしたら告白をする!」…この理由だと、万が一失恋したときには頓挫してしまいそうだという点には目を瞑ってほしい…(笑)が、こんなふうに『なぜ』を詰めると、やる気の湧き方が違ってくる。辛いときの自分を最後に支えてくれるのは、きっと、自分の精神だ。


6.自分の愛する人生を生きろ

思い通りの人生を生きられたら、自分の愛する人生を生きられたら、こんな幸せなことはない。

その形は人それぞれだし、「サラリーマンを続けながら家族と過ごせれればそれでいい」という人もいるだろう。その人は、勤め人を続けることで自分の愛する人生を生きていると言える。

ただ、もし、「そんな勤め人の人生に意義を申し立てたい」と思っている人がいるのなら、今すぐにでも行動を起こすことが重要なのだと、セミナーを聞いて私は思った。

「明日からがんばろう」という発想からは…どんな芽も吹きはしない…!

まさにこれである。(カイジは本当に深い…)


私は、人生を思い通りに生きたいと思っている。失敗してもいい。辛いことがあってもいい。でも、死ぬときに「あ~やりたい放題やったなあ!」と言えるような人生を生きたいのだ。

そのためにすべきことを、セミナーや読んできた本をふまえて、最後に自分の解釈で簡単にまとめてみた。


■『目的地』もとい『”夢”』を明確にする。(目標を書く)

 これにより迷いが生まれなくなる。

■『計画』を立てる。『手段』は後で考えればいい。(5~10年計画)

 とりあえず進み始めることが重要。いずれ景色が変わり、見えるものも違ってくる。『手段』は後からついてきたりする。(サウザーさんの言う「立てた計画を意図的に崩す」「扉が閉じたと思ったら他の扉が開いていた」というのもこれにあたる気がする。)

■『道程』を見返し『自己評価』を高める。(日記を書く)

 自分が好きになり、頑張ることが好きになる。そして、ドリームキラーに鉢合わせたとしても、その言葉に刺され道半ばで死ぬということはなくなる。

■『未来の自分』を出来得る限り鮮明に思い描く。(思考は現実化する)

 想像しながら、必ずそれになるんだと決意する。脳にその「未来の自分」の姿を刷り込ませる。


最後の項はナポレオン・ヒルの著書が端緒となっているが、これが実はかなり重要なのだそうだ。

とはいえ、「未来の自分をイメージするのは難しい…」なんて人もいるかもしれない。そんな人は下のような方法を試してみてはどうだろうか。『成功者3000人の言葉』という本に、こんな一節が載っていた。

「自分がヒーローインタビューを受けているところをイメージしてみればいい。もし今、インタビューで語るに足る内容がなかったとすれば、まだまだ成功には早いということ。いつか成功したいなら、ヒーローインタビューに答えられるような体験を、自分から求めていけばいい。」

決して成功しているとは言えない私は、「今自分にヒーローインタビューをしたところで大したことを答えられないな…」という自覚があるが、「では未来の自分にヒーローインタビューをしたらどう答えてくれるだろうか」なんて想像すると少しわくわくする。ここから始めると、『未来のすごい自分』をかなりイメージしやすくなるのではないだろうか。それを考えるだけで、力が湧いてくる。

「あのときが人生のターニングポイントでしたね」

未来の自分がそう答えるとき、『今の自分』を思い返してくれていたら、私はとても嬉しい。そうでありたい。

それを叶えるために、今、私は精一杯のスタートを切って走り出したいと思っている。



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