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オランダで働く

現在は私はカナダでの就職サポートをしていますが、以前に日本からオランダへ現地企業への就職をお手伝いしたことがあります。

この度、就職のお手伝いをした彼女を訪ねる機会があったので今回のポストではオランダで働く事をメインにして記事を書きます。

30% ruling

まずは、オランダには30% rulingといって、必要な条件が満たされると、外国人スキルドワーカーに対して、給料の30%に相当する免税手当があります。 この法律は、オランダに移動するときに発生する費用を補うために設置されており、5年間まで適用されます。この法律によりオランダで足りていない職種やスキルを持った外国人労働者を比較的簡単に誘致できるようになっています。

対象者

  • オランダの雇用主によって海外から転勤または採用の場合。

  • 30%の裁定が適用されることに雇用主と従業員が書面で同意。

  • オランダの雇用市場では不足しているスキルまたは専門知識を必要とする職種。

  • オランダが定める給与を満たしているオファー

私がオランダでの就職のお手伝いをした方は、東京支社で国際税務のお仕事をされていました。日本支社からの海外派遣の道もありましたが、案件が少ない上に競争率が高く、いつ可能になるかわかりませんでした。私がお手伝いしたのはオランダ支社への直接採用でした。現在アムステルダムの支社で、オランダ人とその他外国人と一緒に活躍されています。

日蘭通商航海条約

オランダでは、企業採用・転勤以外にも、フリーランサーやビジネスオーナーとして比較的簡単に移住できる制度があります。その理由として、1912年に締結された日蘭通商航海条約があり、日本人の個人事業主が簡単にオランダで働ける優遇措置があります。この個人事業主ビザの有効期限は2年間ですが、5年間の延長をする事ができるそうです。

職業の例として、

アーティスト
ミュージシャン
職人
教師
コンサルタント
IT系フリーランサー
グラフィックデザイナー
美容師、ネイリスト、ヘアーリスト、アロママッサージ等の、ビューティー関連事業
指圧や、整体師、鍼灸、などヘルス関連事業
カフェ経営、ラーメ店、日本食店、居酒屋などの飲食店経営、ケータリングなどの飲食業

ビザ取得の条件

  • オランダで何らかのビジネスをする必要がありますが、収入の条件がないのが特徴です。

  • 4500ユーロ以上の金額をオランダの銀行口座に預ける義務があります。年末年始に4500ユーロ以上のお金が口座に保たれている必要があります。

  • 日本国籍である事。

ビジネス英語

アムステルダムでは英語を使ってお仕事ができますが、日常生活ではオランダ語が少々必要なようです。例えば公共交通機関やレストランのメニューがオランダ語、TV番組は基本オランダ語などと、オランダに長く滞在する、またはオランダ人を対象とするビジネスをするとなるとオランダ語が必要になります。

個人の感想ですが、ビジネスで英語を使用していても、コミュニケーションの仕方が少し違うと感じました。例えば、イギリスやヨーロッパの会社を対象にメールを送る際に、もっと詳しい説明を入れるように指示があるそうです。北米でのメールは簡潔に書くのが当たり前で、長い文章は最後まで読んでもらえない可能性があります。

特にイギリス人のコミュニケーションスタイルでは、sarcasm(言っている事と逆の意味を伝えようとしている)が使用されるので、本筋を理解するのが難しいと聞きました。

イギリスとアメリカのコミュニケーションを比較した記事では、同じセンテンスを聞いてもアメリカの方がポジティブに捉える事が多いとの事。 5つ目のポストに詳細を。

好意的に受け止める比率 - Positive ratio - 
𝙇𝙚𝙩’𝙨 𝙙𝙤 𝙡𝙪𝙣𝙘𝙝 𝙨𝙤𝙤𝙣..
今度ランチ行きましょう
48% Americans vs. 20% UK colleagues

𝙏𝙝𝙖𝙩’𝙨 𝙣𝙤𝙩 𝙗𝙖𝙙..
それ悪くないね
55% Americans vs. 39% UK colleagues

𝙄 𝙝𝙚𝙖𝙧 𝙬𝙝𝙖𝙩 𝙮𝙤𝙪 𝙖𝙧𝙚 𝙨𝙖𝙮𝙞𝙣𝙜..
言ってる事分かるよ
59% Americans vs. 39% UK colleagues

𝙏𝙝𝙖𝙩’𝙨 𝙖𝙣 𝙞𝙣𝙩𝙚𝙧𝙚𝙨𝙩𝙞𝙣𝙜 𝙞𝙙𝙚𝙖..
それは面白いアイデアだね
76% Americans vs. 68% UK colleagues

“Let’s do lunch”とは、友人や同僚の間で実際に食事をするというよりも、忙しくてランチしか時間がない人々とネットワークを築く機会と見なされることがあるため、両国でもポジティブに受け止められる比率が意外と低いようです。この結果は正直驚きました。

最後にサービスのご紹介
カナダに住む日本人(留学生、永住権保持者)、海外移住・転職・ワーキングホリデーを計画する日本人を対象にキャリアコンサル・就活の実践サポートを行っております。今年でカナダに滞在して12年目になる私はカナダのカレッジ、ワーホリ、ワークビザを通して、地元企業で就職、転職、更に現在ではカナダでの大企業の採用活動に関わっています。

就活サポートの実績はマーケティング、解析、IT、営業、留学生コーディネーター、国際税務など幅広い業種で対応しております。カナダでのキャリア・転職および就職のご相談は公式ラインにてお問合せ下さい。

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参照:
30% ruling - https://www.iamsterdam.com/en/living/take-care-of-official-matters/highly-skilled-migrants/thirty-percent-ruling

日蘭通商航海条約 - https://orandanow.com/オランダ-移住/オランダ-起業-ビザ-フリーランサー-日蘭条約-居住許可-移住-条件-情報-方法.html

オランダ移住 - https://yourlegals.jp/dutch-japanese-friendship-treaty-summary/


cultural diference https://tollfreeforwarding.com/blog/uk-vs-us-understanding-communication-differences-at-work/


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