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ロックダウン明けの人手不足in Canada

こんにちは。カナダの地元企業で10年間働いているMIYUKIです。

以前のポストで「カナダでコロナ明けの転職ブーム」の話をしましたが、この人手不足は企業だけではなくホスピタリティ業界では更に影響がでています。カナダへワーキングホリデーを予定していてホスピタリティ業で働きたいと思っている方は、絶好なチャンスかもしれません。

ポイント

●カナダの求人件数は、5月から6月にかけて22%増加し、合計80万件以上。
●人手不足は、宿泊施設やフードサービス、ヘルスケア、小売サービスで、前代未聞の過去最高に達しました。
●現在ではケベック州とブリティッシュコロンビア州で大きな影響が出ていますが、他の州でも増加すると予想(実際に私の住んでいるオンタリオでも採用側の人達から人手不足の話をよく聞きます。)
●この影響は、賃金の増加だけでなく消費者物価も押し上げ、更に人手不足を補うための自動化に繋がるのではと考えられています。

カナダの州別にみる失業率

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カナダ全国で人手不足が見受けられますが、特にケベック州とブリティッシュコロンビア州では特に厳しい状況にあります。パンデミック以前からケベック州の失業率は5.1%と低い状況でした。

ケベック州

ケベック州は6月に全体の求人率を5.8%と記録し、宿泊施設とフードサービスの求人率は6.6%でした。最も頻繁に募集要項のあるポジションは小売販売員でした。

BC(ブリティッシュコロンビア州)

BC州の6月の全体的な求人率は6%を記録、宿泊施設とフードサービスでは6.7%でした。

また看護師や介護福祉士の需要が急増したため、医療関連での人手不足も見受けられました。

そして最も頻繁に投稿されたポジション(+ 50%前年比)は料理人の求人数でした。

背景

パンデミックによりホスピタリティで働かなくなった人の大多数(約80%)が職を失いました。ロックダウン後も、自主的に同じホスピタリティ業界に戻っていません。カナダではコロナで仕事を失った人には失業手当として政府が2週間で1,000ドル(源泉徴収後は900ドル=¥78,000)一か月で約15万円を配布していた(現在も続く)事が原因の一部ではないかと言われています。2021年6月の宿泊施設とフードサービスの平均週給は2年前よりも10%高かったが、この業界で得られた平均賃金は他のサービス部門の仕事を57%下回っています。 この差が人手不足の要因にもつながっています。

また他の業界でもパンデミック中に辞めたり退職したりするのを控えた労働者が転職を始めるので、他の州でも増加すると予想しています。実際に私の業界(データ解析、戦略)でも転職が相次いでいます。(以前のポストに

今後

今後、求人レベルが高い州では、低賃金のビジネスオーナーは、賃金を上げても人手不足の課題に直面する可能性が高いと見込んでいます。

そして高い賃金やより良い福利厚生の交渉に関して、労働者は、より良い交渉の立場にあります。 労働市場の賃金上昇は、メニュー価格の上昇など、一部のセクターでは消費者価格の上昇につながる可能性があると見込まれています。

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引用元

https://thoughtleadership.rbc.com/are-sky-high-job-vacancies-in-canada-around-for-a-while/


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