見出し画像

2020/9/3(うたの日366)

豚まんに見えるが魔女に呪われた王子様かもしれんし、かじる/こりけケリ子
(2016/12/28「中華まん」)

いや、かじったらあかんやろ、と突っ込みたくなる。実際、何処まで「王子様かもしれんし」と思っているのかなと思う。「かじる」のは呪いを解くキスのつもりであるかもしれないが、勿論かじったらその分、豚まんは減ってしまうわけだし。王子様であればかじる瞬間に呪いは解けるし、そうでなかったらそうでなかったで自分のお腹も満たされる、くらいの気持ち…かとも思ったが、「しれんし」あたりの関西弁なニュアンスに、自分でボケて突っ込み待ちをスタンバイしている感じがなくもない(そういえば「豚まん」も関西で呼ばれる言葉であった)。自分としては寒い日、お腹が空いた日に豚まんを買う言い訳、みたいなものとして読んだ。自分への言い訳なので突っ込みどころを用意する必要など別にないのだけれど、自分も関西人なので、なんというか微妙に気持ちが解ってしまう…おまじないみたいなものなのに、ユーモアがあってなんだか可笑しい。可愛い歌です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?