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2020/3/27(うたの日366)

いくつかの守れなかった約束を天国行きの列車で想う/はるごろう

(2014/5/10「ごめん」)


すごく良い。死んでから「守れなかった約束」について、果たして自分は思い出せるだろうか。地獄ではなく天国行きだと解った時点で、ほっとして、何か悔むことがない気がするん。それに、もう義務とか責任とかから放り出されて安心してしまうとも思う。生きている間ですら「守られなかった約束」の方には敏感で、度々思い出してしまうけれども、逆はあるかどうか解らない。そういうことを死んでからも思い出して後悔できるから、この人は天国に行けたのかもしれない。
また、天国へと列車で行くのもいいなと思った。『銀河鉄道の夜』など天国は列車で目指すイメージはあるけれど、なんとなく天国に着いたらそれまでのことは忘れてしまいそうなイメージがある。と、いうことはこれまでの記憶を覚えていられる最後の時間でもあるのに「守れなかった約束」について考えるというシチュエーションにぐっとくる。とても、優しい歌だと思う。

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