2020/6/28(うたの日366)
スカートを折るのがへたくそだったころ世界は綺麗な水色だった/ネネネ
(2016/6/27「制服」)
制服のスカートのことを詠んでいるのだと読んだ。高校生というよりか、中学生になったばかりな感じの頃の。スカートの丈を短くするために折っているのだろうけれど、そういえばある時からスカートの端を折ることがデフォルトになってしまった気がする。…長い方がダサいという風潮を意識して。また、制服で画一化される中で少しでも自分を出そうとするためだったからだったような気もするけれど、今にして思えばすごくとるに足らないことのうに感じてしまう。
制服は大体が紺色や藍色で、青が群れると書いて群青と読む。青春はひとりでは出来なくて、必ず自分と他者がいる。「水色」は青春に入る前の時点であり、それがすごく良かった訳ではないはずなのだけれど、他者の価値観に揺れていない時代の方がもっと綺麗だったような気が、確かにしてしまう。そういえば、プリーツスカートは波の模様に似ていて「水色」の世界がとんなものだったのかもイメージさせる、素敵な歌だと思う。
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