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2020/7/27(うたの日366)
マーメイドマヨネーズっておにぎりがあるんだ岬の青いコンビニ/久哲
(2016/11/23「おにぎり」)
一風変わった商品名を教えるような口調であるし、「青いコンビニ」はなんとなくローソンを連想させる。が、きっと存在しないコンビニなんだと読んだ方が面白いだろう。ディズニーランドで売られてそうな名前ではあるものの、シーチキンマヨネーズ、海老マヨネーズ、からのセオリーだと人魚の肉ということになる。しかし、人魚の肉は食べたものを不老不死にしてしまうという伝承がある。そのことを主体に問いかけてきたひとは知っているのだろうか…24時間営業のコンビニのおにぎりとして売られているのであれば、もう既に食べてしまったひとがたくさんいそうだ…でも、そもそもそのコンビニ存在するの…?みたいな、何処までが真実なのか解らない面白さがある。江戸川乱歩の短編小説によくある、ちょっと気がふれているのかもしれないキャラが語り出した物語の冒頭のような雰囲気がある。
人魚伝承とコンビニの新旧リミックスさせた相性も良く、また「マーメイドマヨネーズって」は口に出すと心地良い韻律で、さりげないが一読して印象に残る工夫がしてある歌だとも思う。
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